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うぃっと第61回公演うぃっと第61回公演「赤っぽいネコ、或いは幸福な王子」12/26~28あさくさ劇亭にて。来てね! …劇団W.I.T.のメルマガです。基本、斜め上なブラックジョーク満載の文面なので、真に受けて炎上させないでね。
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こんにちは、
うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。

半世紀を過ぎた私は、
今風に言えば昭和の人間。

近年一括りに「昭和」で語られる時代ですが、
昭和の後半と末期では、全然違う時代でした。
平成の人たちには伝わりづらいかな。

******

うぃっと第52回公演
「うぃっと名作劇場」
ふにゃばし/
ひかり1975ひよこ2005
http://wittokyo.web.fc2.com/52_funyahikari/

前回公演のシーンの解説、第4回。


私が思春期を過ごした昭和50年代。
「大きいことはいいことだ」から「軽薄短小」へ、
激変した時代でした。

5年生の頃(1975)、
友達の間で「ダサい」という言葉が使われだした。
後に「だって埼玉が語源説」が流れた時、
「それって後付けだよな」と思ったもんだ。

その世代が発情期に突入する80年代の空気。
→理屈を熱く語るのは暑苦しい、ダサい。
まして理詰めで女を口説くなんぞ、ダサさの極致…

けれども実は知っていた。
その少し前の時代・世代に、
情熱的で理屈っぽく、長々と、
愛を語った者たちがいたことを。

今回はそんな時代の臭いのするシーンです。
ダサくてウザくて暑苦しい、
あの時代のそんな空気への憧れが、
作者に書かせたものです。

軽薄短小からバブルへ、
その先で新自由主義が鎌首もたげた
1993年の作品です。

-------

「ふにゃばし」

5.幻の1日


C:いっしょにこの島を出てゆくだ

T:なんでじゃ

C:この島はもうおしまいだだだ

T:そういう噂ば、流れちょるこた たしかじゃきィ

C:噂じゃねえだ

T:あてをさそうのんはどうしてだだだ?

C:だだだだだ

T:だだだだだ

C:もうおしまいだだだ
経営者ば変って 首切りさ始まる
組合はテロリストに占拠され
遊具はさびついて
従業員は 馬だ舟だと ちぃとも働かず
食堂じゃ メシも炊かずにオイチョカブだ

T:じゃけんど 今日かて
食うもん食うたし 給料ももろたし
友だちだって みんなまだいる


C:明日は どうなるだ

T:知らん。
けど 卒業試験ば残っちょるし
今ここを離れても
生きてる目なんぞ よう見えんわ

C:おめえのことが好きだ

T:それは知っちょる

C:シンキチや野上や他の若い衆とはちがう
ハンケチが白いだとか 気ィきくおなごだとか
そんな理由で好きなんじゃない
そんなもん なくたってええ

T:そんなん 元々 ちゃうて

C:おめえはいい味持ってるだ
おめえにしかねぇ このォ……
絵になるっつーか、
ウソでねえカッコよさみたいなもん

T:そりゃそうじゃのう、
わしらは「奥羽」じゃき

C:おみゃあんこと
変えちゃいげね 変えちゃいげねと
ずっと思って黙ってきた。
映画に行ってもハイキングに行っても
どうしてほしいとか
どうなってほしいとか
一切いわねがっだし、
若えもんとどっか出かけても
手ェ振って見送っただ、

T:うれしかっただだ
何でもはなしきいてくれて
イヤリングはごっつうデカかったけど
でも 好みやったし

C:だども‥…

T:だだだ‥‥

C:変わらねえ変わらねえって
100年たったって変わらねえだよ!!
変わらねえ変わらねえいって
誰かに何かに変えられちまうだよ!!!
ドルだっていつまでも360円じゃねがったし、
変わらね変わらねと
変わらねえこと願って
毎年慰霊碑に花ささげちょるけど、
20年30年したら
この国も軍隊持ってるかもしれねえだ、


T:あんたはいいヒトじゃ
いいヒトでいてほしいんじゃ

C:おらに‥
‥わしに罪ば犯させてくれんかのォ、
手ェ下させてくれんかのォ、
黙って見てられないんじゃ、
黙ってやりすごすなどできねえだ、
この島は崩れ落ちる
いっしょに逃げるんだ
逃げてくれ、おらといっしょに

T:故郷(くに)に残してきた嫁はんや家族はどうする !!!

C:嘘じゃ!みんな作り話や !!
そう思ってくれ、そう信じてくれ、
もう時間がないんじゃ!!

T:だだだだだ‥

C:だだだだだ。

7時半に、港の公衆電話の前で。
誰にもないしょだ。
おらは本社に辞表さ 出してくる。
できたら オニギリ10コぐらい
にぎってきてくれんか。

あと、ついでに夜行の切符もとってくるだ。
すまねえだども、
聖徳太子1枚、貸してほしいだ。
明日 銀行が開いたら
知らない街で 返すことになるけど

--------

○デタラメです。

落ち着いて読めば、
かなり強引で無茶な理屈だとわかる。
ネットの時代じゃ絶対ボロが出る(笑)

○どこの方言よ?

そこも含めてデタラメ。
特定の地方を印象づけたくなかった。
でも決して標準語では出せないし、すべきでもない。
東京人だから持てる、出せる感覚かもしれない。

○卒業試験ば残っちょるし

女は働きながら学校に通っている設定のようだ。

○わしらは「奥羽」じゃき

初演では「奥羽アイランド」という遊園地の名前を設定してた。
当時のうぃっとでは、「奥羽組織」というキャラクターが、
今のサンバカぐらい頻繁に出てきてた。

ふにゃばしは、船橋とは限らない。
瀬戸内だし、奥羽だし、あの地方のあの町だ。

○変わらねえ変わらねえって

この決め台詞、
CM並みの強引な論理展開だが、
こういう台詞がかっこよく言える男に憧れる。
そんな役者でありたい。

舞台写真見たら愕然としたけど。
「どこのジジイだ」って。


○故郷(くに)に残してきた嫁はんや家族はどうする

そんなワケアリの男なのか!?

これは女の設定でも言えることだが、
地方→地方という人の流れも、さほど珍しくはなかった。
むしろそれが、日本を支え、回していた。
地方→東京という流ればかり強調されやすいが、
その目線だけじゃ、日本は語れない。

○この島、本社に辞表、夜行の切符…

遊園地は島にあって、本社はフェリーで結ばれた本土にあるようだ。
夜行列車が停まる→人口10万規模の中都市か。


次回はこの続き。
大見得切った男はその後どうしたか。
(つづく)

--------------

バブルへ向かったあの頃、
山手線の右側の街の色は灰色だった。
東京の西側が新しい。
浅草なんてダサクサ。

…今思えば、田舎者の僻み。
ダサくてクサくて何が悪い。

そんな時代に東側に移った。
渋谷が嫌いだったしな。


次回公演の詳細、
まだまだ詰めてます。
もう少し時間をください。

ではまた。

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この国の当事者に私たちがなれるのは、
いつのことなのか。

こんばんは、
うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。

権力に気を許してはいかんのだよ。
結局のところ、
われらの世代はそれを十分に学習してこなかったし、
次に伝えることも全然できなかった。

それでも俺たちは生きている。
まだ終わってない。
これからだ。

******

うぃっと第52回公演
「うぃっと名作劇場」
ふにゃばし/
ひかり1975ひよこ2005
http://wittokyo.web.fc2.com/52_funyahikari/

前回公演のシーンの解説、第3回です。

-------

「ふにゃばし」

4.ぶたかいの王子(3)

d)

王子:おい、ブタ

豚:ブー

子:今から精魂込めて
とっておきのニセモノってやつを作っちゃるから
よぉく見とけ!


豚:ブ?

子:この鍋で煮ると鈴の音色がして、
指をつっこむと あつい

豚:ブーブーブーブー

子:あついんじゃ
ほんものになっちゃうから、 
よし、こうしよう!

e)

王女:何?あの音色は

使:ぶたかいが鍋で肉を煮てるんです
この鍋に手をかざすと、
人のうわさ話がよくきこえるそうです

女:ほしい!
ぶん捕っておいで

使:ひとりじゃ重いんで
ついてきて下さいまし


♪闇に煙る お月さんは
キライ キライ
味噌汁に 浮かぶ 
玉子のよう
まん丸い お月さんは
こわい こわい
それはまるで
可愛いあの子に
誘われた夜みたい

--------

○鍋で肉を煮ると音色

原作では湯を沸かす鍋だったと思うが、
肉鍋にしたのは、当時作者が牛丼屋だったから。

○闇に煙る お月さんは

「奥羽組織のうた」より。

こわいこわい 饅頭こわい
キライキライも何とやら…

欲しいものを手に入れたい王女と
うまいこと誘い出したい王子。
そんなギトギトの欲望に合う曲を入れてみた。

--------

「ひかり1975ひよこ2005」

4)品川

T:おや、ひよこさん。
いつもお速いですね

C:はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、
どうも、運転士のハンガー猛です。
ひよこの気持ちになって、しゃべります。

T:何をそんなに急いでるんですか?

C:速く疾走るのが電車の使命、
電車の性でございます。

T:どこまで行くんですか?

C:東海道を通って京へ、
京から西国を駆け抜けて博多まで。

T:あ、知ってるそれ。
「トーカイ」 「ドーゴ13」 「次」
東海道53次ってやつだよね。

C:そんなもののような、
何か違うような…

T:実は私もそっちへ行くんですよ。
ご一緒しましょう

C:東海道中ひざくりげですか。

T:ひざくりげ。
あ、マラソンランナーにいましたね、そういうの。
女子でオリンピックで途中でキケンしましたね

C:ああ、あの「あるよあるよ」に止められた?

T:あれは男子ですね。

C:よく見てますね。
マラソン、くわしいですか?

T:はい、マラソンと言ったら、
いつも江戸と京都の往復してるあるね
あれは飛脚の佐川、あるね
肉喰いながら走ってる、あるね

C:さて、そろそろ急がないと。

T:え?とっとと行っちゃうの?

C:われら電車は、疾走るのが仕事。

T:そんなぁ……。
あ!そっちじゃないよ、右のレール、右!!

C:あ、そうか、ありがと。 あれ?!

T:「う・そ」!!
そうやって1日じゅう山手線ぐるぐる回ってて下さいーーっ!

--------------

メイドに続いてハンガー猛も騙すうそ。


○トーカイ+ドーゴ13+次=東海道53次

ドーゴ13は、道後温泉にいるスナイパー。
作者が行ったことないので、湯の中の絵は描けなかった。

○ひざくりげ

女子マラソンの世界記録保持者。
→いや、ラドクリフだからそれ。

○「あるよあるよ」に止められた

アテネで抱きつかれて金獲り損ねたのは、
男子のデリマ。

○飛脚の佐川、肉喰いながら走ってる

佐川が肉食うとか、平成の人は知らないって!

○山手線ぐるぐる

そもそもハンガー猛が車両を持って走ってるので、
線路は簡単に移れると思うが、
単純な前しか見えない性格のせいで
ぐるぐると…



(つづく)

--------------

美人の転校生の誕生会に行かなかった話のつづき。

その数日後、
何と!
違う女の子の誕生会に行ってた俺。

その子は前からいた子だし、
マンションじゃなくて
小さい戸建てに住んでた。
美人というより怪しい存在。
…まあ、
大人っぽい雰囲気の子だったね。

家にステレオなんかあった。
ラジオから流れてきたのは
小坂明子の「あなた」。

なぜ憶えてるかと言うと、
彼女が詞を替えて唄ったから。

♪あなたが いーてほしくない~
(じゃあ呼ぶなよ)

そう言えば、何で誘われたんだろう。
母親が何か凄味のある人だった。
俺のことを気に入ってたのか、
「これからも大学まで一緒だよ」って言ってくれた。

いや、でも、
全然何にもなかった。
中学になる頃には、
いなくなってた気がする。
私立に行ったのか、
引っ越したのか。
全然憶えてない。

そんなもんだよね。

(つづく)

拍手[0回]

こんばんは、
うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。

小学生の頃、転校生がいて、
その子の誕生日が今頃だって思い出した。

だから何だって?
何でもねえよ!

******

うぃっと第52回公演
「うぃっと名作劇場」
ふにゃばし/
ひかり1975ひよこ2005
http://wittokyo.web.fc2.com/52_funyahikari/

前回公演のシーンの解説、第3回。

-------

「ふにゃばし」

2.ぶたかいの王子(2)

b)

王女:今日の獲物は?

召使:ぶたかいが1匹

女:なんだ つまらない。
ゆうびんはないの?

使:贈りものなら。
となりのとなりのちっぽけな国のケチな王子が、これを

女:バラの花?
ふうん、

使:5年に一度咲くたいそう美しいバラだ
と ほざいてましたが どうだか…

女:‥ありがこわい! ‥あとは?

使:きれいな歌声のナイチンゲール

女:つくりものなの? ほんものなの?

使:ライターであぶったらバタバタしたんで
ほんものだと思います
  
女:すっげえ度胸ね!
この機械帝国・舟八 橋 の王女よ、あたしは。
いきなりほんものを持ってこられて
まともに受け取れると思って? 
たちの悪いジョークね

使:いかがいたしましょう

女:いいわ、もらっとく。
改造してギンギラギンに塗ってやる!

c)

王子:受け取ってもらえたか

門番:姫さまは「ありがこわい」といっておられました

子:そうか。喜んでもらってもらえたか、ありがとう

番:あの、王子さま、

子:何だ、召し使い

番:この国は ほんものなど受けつけない 
機械帝国だということを もちろんご存じで?

子:当たり前だ。
だから来たんだ

番:わかってんなら とっととブタの世話でもしな!


♪そんなこと 言ったって
 今がしあわせ だからって
 あの頃の 泣いてたボクは 
 どうにも なりゃしない


--------

○召使役は牛さん。


このシーンの前に、
門番から召使に王子のプレゼントを渡す動作が入っているが、
ほとんどの人は気がつかなかったと思う。


○機械帝国・舟八 橋 の王女

つくりもの、おもちゃが大好きで、本物は嫌い。
「ぶたかいの王子」オリジナルの設定と同様。

○そんなこと 言ったって~

曲名「ふにゃばし」(1985)。
ふにゃばしが芝居になる前からあって、
うたのステージでは親しまれてきた。
5番まである。
初演時は挿入されなかったが、
再演にあたり、シーンの転換時などに使った。
音響効果というより、唄ってるんだけどね。

--------

「ひかり1975ひよこ2005」

3)新橋

G:ぼちぼち行くか

T:運転士:れんこん。
けなげに生きるれんこん。
過去はきかないでれんこん。
車体:うそ。鳥のようだ。
ひよこ・ながら・うそ、
そうかこれはチキンレースだったのか。
待て、そこの遅いの!

G:遅いって、牛じゃないんですから。

T:知らないの?
遅いランナーはね、
「汽笛一斉繰り上げスタート」なんだよ。

G:するってえとあんさんもノロウイルスにやられた?

T:うるさい、

G:こっちは子だくさんで大変なんすから…

T:おい、置き石があるぞ、そこ!

G:うわっ!

T:う・そ☆
お前どういう運動神経してんだ?

G:カンベンして下さいよ

T:しゃーねえな。
お前名前なんて言うんだ?
ながら?
古い古い。
こっちはにぎりだよ

G:す、すげぇ!
ステージ高いじゃん

T:う・そ☆

G:ステージ低い奴にだまされた

T:気にすんなよ。
あれ?おいおい10円10円、

G:どうせ線路に置いてあるとか言って

T:バカ、ホントだよ、10円だってば

G:10円10円、どこ?

T:10円ハゲ。

G:ほっとけ!

T:目の前マンホール

G:うそつけ!
うわっ……

T:ゴミ拾っとけやーー、ケッ!!

G:なんでこんなところにマンホールがあるんだ…

--------------

○運転士=れんこん、車体=うそ。

一応「れんこん」の姿はしているが、
キャラクターはほぼ丸々「うそ」である。
以降横浜まで、うその快進撃は続く…


○汽笛一斉繰り上げスタート

ひよこ以外は一応在来線車両なので、
駅伝に倣って繰り上げスタートだ。

○ながらじゃなくてにぎり

ながらのステージが上がるとにぎり。
そんな電車があるわけない。
う☆そ。

○こんなところにマンホール

何と、舞台上に本当にマンホールの蓋が降臨!
いらんとこだけリアリティを出す変な芝居。

○メイドは覚醒前

うそにコロッと騙される人の良いメイドだが、
本当は最強の存在。


次号は「ぶたかいの王子(3)」と「品川」。
お楽しみに。

--------------

誰がどっから見ても美人タイプ、
お母さんも妹も美人ってやつ。

新しいマンションに住んでて、
字も綺麗だし脚も速い。
背の順で俺の前も俺の後ろも、そいつが好き!
そんな無敵の存在って、たまにいるよな。

たしか班が一緒だったのか、
誕生会に呼ばれた。

そしたら当時一番よく遊んでた
サリーちゃんの三つ子みたいな顔の男が、
その日は行かないで一緒に遊ぼう!と
強硬に誘うもんだから、
結局行かずにそいつと遊んだ。

ああ、もったいない。。。

(つづく)

拍手[0回]

こんにちは、
うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。

西武ドームで交流戦を観た。
東京を横断すると長かった。
カープは普通に強かった。

最近土に還りかけてるせいか、
気象条件につられやすく、
体の中までじっとりしてる。

畑で獲れたカブの糠漬けが美味い。
俺もいい感じに漬かってるのかな。

******

□1
うぃっと名作劇場2
10月6日(金)~9日(月・祝)
あさくさ劇亭にて。

前号の間違い。
10月6日は金曜日です。
木曜日ではありません。
ごめんなさい。

木曜日に来ると、仕込みを手伝うことになります。。。

******

□2
うぃっと第52回公演
「うぃっと名作劇場」
ふにゃばし/
ひかり1975ひよこ2005
http://wittokyo.web.fc2.com/52_funyahikari/

前回公演のシーンの解説、
第2回です。

-------

「ふにゃばし」

0 ぶたかいの王子(1)

a)

王子:おい、そこの門番

門番:なんだよ、そこの王子

子:失礼。
やあやあこんばんは、
きらびやかな観光都市・舟2八 橋 国の門番くん

番:やあこんばんは、
今どきめずらしくもない
革新自治体の貧乏王子さま、
何かご用で

子:おたくの国の姫さまは、
まだ生きてるわいな、

番:ピンピンしてます

子:ほれた

番:え?

子:なんとかもらえる手はないものだろうか

番:ない。

子:礼ははずむよ

番:‥そうですねえ、
わが舟2八 橋 国とそちらのうぃっと国との
国力のちがい等々考え合わせますと…
王子様、ぶたかいになりなさい。
それぐらいでちょうどつり合いがとれる

子:ぶたかい とな、

番:身のほどをわきまえてこそ、
分のあるたたかいができるというもんです

子:‥では、そうすることにして
…まずはプレゼントを、届けてはくれないか?

番:どれどれ?
「5年に一度だけ咲くバラの花」にィ?
「世界じゅうの歌をうたうことのできるナイチンゲール」だァ?

子:ちゃんと渡してくれよな、
「王子様」からのプレゼントとしてな、

番:はいはい、行った行った !!

--------

○門番役はネコさんにお願いしました。

写真


○きらびやかな観光都市・舟2八 橋

日本がモーレツだった頃、
沿岸の都市は栄えた。
何でもありだった。
東京にないものだってあったさ。

○革新自治体の貧乏王子

高校生の頃、
「将来は都知事になりたい」と思ってた。
その後、とても無理だとわかったが、
今より控えめで品格のあった東京が、
ずっと好きだった。

○バラの花、ナイチンゲール…

「ぶたかいの王子」は、
元々はアンデルセンのお話。
話の展開も大体なぞってあるので、
興味のある方は読んでみてね!

--------

「ひかり1975ひよこ2005」

2)スタート 
冒瀆新聞社前

ハンガー猛=ひよこと
メイド=ながらがホームに並ぶ。


G:運転士兼乗務員:メイド。
犬を連れている。
以下略。
車体:ながら。
見ての通り。
おや、そちらも長良川ですか?

C:あ、一応通ります。
お会いできるといいですね。

G:おやおや、メールが来てますよ。

C:本日の乗務に際して。
「伝説のひかり号を追え」
クリックマイルキャンペーン!!
1975年に新幹線が博多開業してから今年で30周年。
黒鉄ではお得なキャンペーンをいっぱい用意してます!!
「闇に消えた幻のひかり号」をみつけて下さい!!

G:ひかり号を追いかけながら、
チェックポイントでクリックすると10マイル、
情報を掲示板に書き込むと50マイル、

C:さらに、ひかりを発見すると800マイル、
一定区間並走すると1000~10000マイル、
勝負に勝てば最高10万マイルがあなたの手に!!

G:鉄道なめてないか?

C:きっと緊張をほぐすための、何とかだよ。
じゃ、お先に
うぉーーっ、ひかり、ひかり、
ひかりはどこだ、出てこーい!!……

--------------

○メイドは犬を連れている。

この特徴が、後のストーリーに大きな影響を及ぼす。
ながらの車両の鵜に気を取られて、
犬には気づかなかったかな?
ふふふ…

写真


○闇に消えた幻のひかり号

1975博多開業時に消えたひかり号が2005年に現れる設定。
翌年TVで「神はサイコロを振らない」を見て、
「似たようなこと考える人もいるんだな」と思った。
オチは全然違うけどな。
後編に期待してくれ。

社員までキャンペーンで煽って競走させる
見事なブラック企業ぶりは、
郵便局の自爆営業を連想させる。
郵政民営化が通ったのも2005年だったなあ。
ちゃんと時代を踏んでるうぃっとの芝居。

○クリックすると●●マイル

2005年当時、ポイントサイトのレートはまだかなり良かった。
筆者もマイルを貯めて、飛行機で聖地広島まで行ったものだ。
クレジットカードを使わなくても、1年ぐらいで貯められた。
二度とそんな時代は来ねえだろうな。

次号は「ぶたかいの王子(2)」と「新橋」。
お楽しみに。

(つづく)

--------------

日曜日、安曇野ハーフ。
今シーズンの〆なので、
気持ち良く走りたいな。
暑くなるなよ…

ではまた来襲。

拍手[0回]

こんばんは、
うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。

雨がやる気出してますね。
梅雨入りか?

畑のカブもだいぶ大きくなりました。
そろそろ収穫かな。


******

□1
うぃっと名作劇場2
10月6日(金)~9日(月・祝)
あさくさ劇亭にて。

次回も2本立て。
1本は、
「ひかり1975ひよこ2005」後編。
そうです。
続きがあったんです。

--------

(前半のあらすじ)

赤井・黒田・青山の3人は黒鉄に勤めている。
今日のシフトは赤井がハンガー猛を着てひよこ号、
黒田はれんこんでうそ号、
そして青山はメイドでながら号に乗務だ。

赤井・黒田はハンガー・れんこんに着替え、
現地集合した青山のメイドと合流。
事前のメールで最近うわさの「伝説のひかり号を追え」キャンペーンを知り、
東海道を走る電車たちのバトルが始まった。

力強く走るひよことハンガー、
鵜力で走るながらとメイド、
口先でライバルを蹴落とすうそとれんこん、

箱根の関所を越え、富士山を背に走り、大井川・長良川を越えてゆき、
3台が連結した形で、スピードアップして京都へ近づいていく。

突如現れた幻のひかり号を見た3人・3台は、
巨大なまぶしい光に捕らえられてしまった……

--------

前回は京都を目指したが、
その続きで今度は博多まで行くぞ!

******

□2
うぃっと第52回公演
「うぃっと名作劇場」
ふにゃばし/
ひかり1975ひよこ2005
http://park10.wakwak.com/~wittokyo/stage.html

シーンの解説です。

「ひかり1975ひよこ2005」

1)オープニング<詰所>

-------

仮眠を取っている C。

C:
「赤井」 ビビッ!
あーーー、任務か。だりーな。

お、今日もいっぱい会員登録のメールが来てるよ。
毎日ご苦労だ。
さぁて、出席を取るか。
「安部」「飯田」「磯村」「上本」…

本日の乗務は…と、
げぇーっ、「ハンガー猛」に「ひよこ」かよ。
っつーー。最悪じゃん。危険手当とかほしいよな。

「江草」「小野」「加藤」「菊池」
青山が来てないって?
奴って今日乗務だよな…
寝坊?
…「直接現地に向かいます」だ? …ざけんなコラ。
さぁて、行くかな…(服を着込む)


せっせと働いている T

T:改造きっぷは違法です。改造きっぷは違法です。
改造きっぷは、まだいい方です。

黒鉄のお仕事は毎日たいへんでーす。
トイレを掃除してると、毎日サリンが撒かれていると大騒ぎ。
シャッターを開け閉めすると、人が挟まれて死んでたり。

でも電車に乗ってれば安心でーす。
ちゃんとマークを見てください。
ヘッドマークのところに「欲望」って書いてあれば大丈夫。
…ピンポーーン。
ブーーーッ。
そんな電車はありません。
う・そ!

「黒田」 ビビッ!
え?俺今日乗務なの?
ひでえや、こき使いすぎ!
で、番組表はと、
あ、はいはい、「れんこん」で「うそ」。
うっそーー!!
うそばっかついてたらうそがきちゃったよ。
キャラは穴のあいたれんこんさんね。
OKOK。
ラクチンラクチン、イーグルスだね。

--------

○赤井、黒田、青山

「海神L。」の登場人物と同じ名前。
「海神L。」では赤井と黒田はおじさんの手下で、
海神に近づく者を見つけ、名前を呼んで缶を踏み、
列に並ばせる役割だった。
その名残で?今日も点呼を取っている。
青山は「海神L。」では缶を蹴って海を奪還する役だったが、
今回はどうなるのか??

○ハンガー猛にひよこ

黒鉄では毎日キャラクターと車両を割り当てられて乗務する。
ハンガー猛、ヒーローと言えばかっこいいが、
危険なところばかり行く突撃リポーター。
ハンガーが最速車両のひよこと組む=激務である。

○黒鉄のお仕事

初演の2005年当時、福知山線の事故があった。
サリンだのシャッターだの、例えは90年代風だ。
黒田はそこそこベテランなのだろう。
そうそう、カープの黒田が最多勝を挙げたのも、2005年だ。

○ヘッドマークに「欲望」

「欲望という名の電車」と聞くと、
頭に浮かぶのがそんな図だ。
写真

※そんな話じゃないし、そんな電車はない。

○ラクチンイーグルス

新球団・楽天も2005年スタート。
今年は強いが、当時はラクチンな相手だった。

次号は「ふにゃばし」より
「ぶたかいの王子」。
お楽しみに♪
(つづく)

--------------

小学校高学年の頃、
将来は国鉄職員になりたかった。
男子の半分が鉄で、3/4が野球好きだった時代の話。

中学生の時は深夜放送聴くようになって、
「パックのパーソナリティになりたい」って思った。
DJじゃなくてパーソナリティ。

高校の時?
それは次回ね。

ではまた来襲。

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みなさんこんにちは、
うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。
2週間ぶりのメルマガです。

今日は地元の中学の運動会。
どうしてもランニングフォームに目が行ってしまう。
姿勢、特に腰の入り方、力の伝わり具合。

ああ、でも、やっぱり見てるだけは退屈だ。
一緒にやれたらいいのにな。
地域のおじさん向けの綱引きとかじゃなくて、個人競技で。

******

□1
うぃっと第52回公演
「うぃっと名作劇場」
ふにゃばし/
ひかり1975ひよこ2005
http://park10.wakwak.com/~wittokyo/stage.html

ご来場ありがとうございました。


「ふにゃばし」

○公演の感想より

・小岩の湯宴ランドで1日2回公演で1ヶ月ごとに劇団がかわる大衆演劇をよく見
に行きました。
渡世人とかたぎのはざまを生きるバカ息子が「止めてくれるなおっかさん」とい
う場面が山で、筋はどれもいたって簡単。
私は船橋に住んでいたことがあります。
当時は演歌とブルースの似合う町でした。

・ヘルスセンター、谷津遊園、潮干狩~ザウス、ららぽーと
人間につくられたモノのうつり変わる様がもの悲しく思い出された。
(因みに私はヘルスセンターの演芸場でフロ上がりに克美しげるのショーを見た)


24年前の初演の時にも思ったけど、
昔船橋にいた人、思い出のある人がすごく多くてビックリ。
それだけ栄えてたし、人の出入りも多かったんだろうな。

常に時代の波に洗われ続けてきた、
そういった意味では
「海に消えて行った町」というのも現実と重なってくる。

形を変えて、何度も現れては消えてるのかもしれない。

砂嵐…人がわっと溢れ、消えてゆく。
自然現象的に言えば、液状化とか。


・1960~70年代、船橋に居ました。
小学生から大学生まで青春時代を過ごした街です。
船橋ヘルスセンター・大滝すべり…
一つだけ。
船橋は競馬とオートレースです。
競艇はありませんでした。
遠くのウメタテはボウソウゾクのタマリ場…


はい、その通り、船橋には競艇はありません。
この辺で競艇って言ったら江戸川、
船橋じゃなくて船堀ってやつ。

初演の時も、今回の再演にあたっても、
事実関係を厳密に調べたりはしない。
検索することがあっても、
出てきた事実に話を合わせることはしなかった。
初演時はネットで検索!なんてそもそもなかった。

フィクションですから。

フィクションだから、語れることもある。

確かにふにゃばしはその名が語る通り、
元々船橋をモデルにした部分は多かったと思う。

だがふにゃばしは、
日本の大都市近郊、地方都市の多くが見た光と闇、
抱える問題と共にある。

昭和の戦後を生きた私たち大人が
若き日に味わった「あの」感じ。
その残骸を手に取り、残り香を啜っては、
「ああ、やっぱりしょっぱい」

そのしょっぱさと己のしょっぱさの
境界が次第にわからなくなり、
自分自身が残骸になりかかってるのに気づく現在。

ふにゃばしは、船橋ではない。
ふにゃばしは、侵食と再生を繰り返す、全ての愛しい日本の海辺の町。
ふにゃばしは、私。
ふにゃばしは、あなた。


・33年も活動を続けていることに大拍手です。
そして、しなちゃんは一体何者なのだろう…


はい、見たまんまです。
ただのしょっぱいオヤジです。
ありがとうございました。

まだまだいいダシ出せるんで、
今後共よろしくお願いします♪

次は、
「ひかり1975ひよこ2005」の話もします。

(つづく)

******
□2
次回公演について。

日程決まりました。

10月6日(木)~9日(月・祝)
毎度おなじみ、あさくさ劇亭にて。

何をやるかは、次号のお楽しみ!

--------------

地元の小中学校の大きい行事には大抵呼ばれるので、
楽しく観ている。
学ぶことも多い。

ただすごく惜しいのは、
特に中学がそうだけど、
「今年活躍した、面白かったあの子」が
それからどうなったのかが見れないこと。
卒業したら、地元でのこういう場がなくなるのは、
ホントにもったいない。

そんなこと想いながら観てると、
楽しいのに哀しくなってくる。

輝く時は短くて、
すぐ残骸になってしまう。
選ばれたごく一部以外は、
与えられたものを楽しんでろって。

この国は今、
豊かであるとは言えない。

ではまた来襲。

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おはようございます。、
うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。

うぃっと名作劇場、本日3日目です。
今日と明日、土日の14時から。
お見逃しなく!


******

うぃっと第52回公演
「うぃっと名作劇場」
ふにゃばし/
ひかり1975ひよこ2005
http://park10.wakwak.com/~wittokyo/stage.html

5/4(木)~7(日)
あさくさ劇亭にて。

-------

「ふにゃばし」

○構成・演出
しなやかしなちゃん

○出演
てんこ/しなやかしなちゃん

○公演の感想より

・お姫さまと王子さまが、ゆうえんちもなかったころの海の船橋からのメッセージを届けてくれたような船橋愛を感じました。

・港…島…見えたな…。
てんちゃんのうたも切なくてグッときました

・昔の作品を知らないのでいつでも新鮮です

・私は船橋に住んでいたことがあります。
当時は演歌とブルースの似合う町でした。


ふにゃばしというタイトルだけに、
船橋と素直に結び付く方が多かったようですね。
作り手としては、船橋に限定せず、
日本の戦後の海辺の遊園地に想いを寄せてみました。

楽しくて、華やかで、もの哀しい、
この風景もあと2ステージです。

お城の門番と召使い


--------------

「ひかり1975ひよこ2005」

○構成・演出
しなやかしなちゃん

○出演
ガーギー木村/しなやかしなちゃん/てんこ

○いよいよ今日からです!

演目変更で、4日が「ふにゃばし」になったので、
「ひよこ」もガーギーも今日が初日です。

ひよこ、うそ、ながら、
そして幻のひかり号が、
劇場でお待ちしてます!


※写真はサンプルです(笑)

○開演時刻

5/6土
14:00~
ふにゃばし
15:40~
ひかり1975ひよこ2005

5/7日
14:00~
ふにゃばし
15:40~
ひかり1975ひよこ2005

※6日・7日は2本上演です。
「ふにゃばし」
「ひかり1975ひよこ2005」の順です。
途中休憩が入りますが、そのまま続けてご覧ください。
終演は17時の予定です。

チケットは1日有効となっています。
2000円。
劇場へ直接お越しください。


○劇場
あさくさ劇亭
台東区西浅草2-8-2

地図
http://park10.wakwak.com/~wittokyo/photo/gmap5_.gif

GWも浅草は賑わってます。
劇亭にも飲食店と間違えて引き戸を開ける方が何人か来られました。
そのままゆっくりしてってよ~!!


では劇場で!

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ゴールデンウィーク、どこへお出かけですか?
われらは公演なので、ずっと東京。

ああ、電車に乗って旅に出たいなあ…

こんにちは、
うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。

うぃっと名作劇場、
いよいよ来週木曜からとなりました。


******

うぃっと第52回公演
「うぃっと名作劇場」
ふにゃばし/
ひかり1975ひよこ2005
http://park10.wakwak.com/~wittokyo/stage.html

5/4(木)~7(日)
あさくさ劇亭にて。

-------

「ひかり1975ひよこ2005」

赤井・黒田・青山の3人は黒鉄に勤めている。

今日のシフトは
赤井がハンガー猛を着てひよこ号、
黒田はれんこんでうそ号、
そして青山はメイドでながら号に乗務だ。

事前のメールで最近噂の
「伝説のひかり号を追え」キャンペーンを知り、
東海道を走る電車たちのバトルが始まった。

力強く走るひよことハンガー、
鵜力で走るながらとメイド、
口先でライバルを蹴落とすうそとれんこん、
ひよこ・ながら(鵜)・うそ(鷽)、
鳥同士のチキンレースなのか???

箱根の関所を越え、富士山を背に走り、
大井川・長良川を渡り、
スピードアップして、京都へ近づいて行く…


○構成・演出
しなやかしなちゃん

○出演
ガーギー木村/しなやかしなちゃん/てんこ

-------

「ふにゃばし」

こわれかけたこの遊園地(まち)から出てゆくよ
君を連れて 君をさらって

どこまでも つれていってくれるんじゃなかったの?
この街はあまりに美しすぎて…
はげ落ちた彩色、割れたコンクリート、
うす水色のプール、汚れたガーデンテーブル、

雨はパラパラと降りはじめていた
フェリーを降りて 本土に上がった俺は、
どうしようかと迷いはじめていた。

やみのなか いくつもの川をこえて
いつかきたまち にたどりつく

午後の埠頭。
工業団地。
この島は埋め立てられてできたのに
侵食が進んでいる

俺はあいつのもとを去った
後悔はしたかもしれない 1度ぐらいは

なぜか今日は砂あらしのようだ
外を歩く者など見あたらない

あなたと私は 実はまったく 知らない同士だった
あなたと私は 実は昔から 深く結ばれていた

気の遠くなるような太古の昔 ここは海だった
海をこの場所にかえしてやりたい


○構成・演出
しなやかしなちゃん

○出演
てんこ/しなやかしなちゃん

-------

○開演時刻

5/4木
19:00~
ひかり1975ひよこ2005
※「ふにゃばし」に変更になりました。(5/3)

5/5金
14:00~
ふにゃばし

5/6土
14:00~
ふにゃばし
15:40~
ひかり1975ひよこ2005

5/7日
14:00~
ふにゃばし
15:40~
ひかり1975ひよこ2005

※6日・7日は2本上演です。
「ふにゃばし」
「ひかり1975ひよこ2005」の順です。
チケットは1日有効となっています。
途中休憩が入りますが、そのまま続けてご覧ください。
終演は17時の予定です。


○チケット
2000円

両方見れて同じ2000円、特別前売券発売中!
とりあえず買っておこう。
うん、そうしよう。

うぃっと直売所
http://wittokyo.cart.fc2.com/


○劇場
あさくさ劇亭
台東区西浅草2-8-2

地図
http://park10.wakwak.com/~wittokyo/photo/gmap5_.gif

------

大人になるということ
罪を背負うということ
踏み込んでくということ
変わってく ということ
変えてゆく ということ
つぶされても つぶれないということ

瓦礫は瓦礫でしかない
朽ちて滅び去ったものは決して戻ってはこない
けれど その中から 何を見い出し
再び立ち上がるのか
それがとても大事なこと

(1993「ふにゃばし」作成中のメモより)

20代後半のボスは、二十歳前後の子たちと店で働いてた。
時代や世代の、熱とか、儚さ。
その力に圧倒されそうになりながら、
何とかしがみついて、稽古してます。

公演まで、あと5日。

(つづく)

*******

冷たいくらい、爽やかな空気に、
憎たらしいほど、熱い日差し。

若い頃は快適だった気候が、
ジジイには暑寒くて苦行だったりもします。

ではまた来襲。

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4月ってのは、意外と気候が激しくて、
なかなか落ち着かないものだ。

こんにちは、
うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。

この季節特有の、
海の上にいるような
空気の匂いと肌触りが好きだ。

…まあ、海の上なんだけどね。

空が歌ってるような、
風も雨も光も一緒になって
映画のように踊る、
その中で、
流れ行く者たちの
人生を想う…


******

□1
うぃっと第52回公演
「うぃっと名作劇場」
ふにゃばし/
ひかり1975ひよこ2005
http://park10.wakwak.com/~wittokyo/stage.html

5/4(木)~7(日)
あさくさ劇亭にて。

○構成・演出

しなやかしなちゃん

○出演

「ふにゃばし」
てんこ/しなやかしなちゃん

「ひかり1975ひよこ2005」
ガーギー木村/しなやかしなちゃん/てんこ


○開演時刻

5/4木 19:00~
ひかり1975ひよこ2005

5/5金 14:00~
ふにゃばし

5/6土 14:00~
ふにゃばし
ひかり1975ひよこ2005

5/7日 14:00~
ふにゃばし
ひかり1975ひよこ2005

※6日・7日は2本上演です。
「ふにゃばし」
「ひかり1975ひよこ2005」の順です。
チケットは1日有効となっています。
途中休憩が入りますが、そのまま続けてご覧ください。
終演は17時の予定です。


○チケット
2000円

両方見れて同じ2000円、特別前売券発売中!
とりあえず買っておこう。
うん、そうしよう。

うぃっと直売所
http://wittokyo.cart.fc2.com/


○劇場
あさくさ劇亭
台東区西浅草2-8-2

地図
http://park10.wakwak.com/~wittokyo/photo/gmap5_.gif

------

あの人のことが 好きでした。
まだ 子どもの頃のはなしです。

いっしょにいる時は
気がつかなかったけど、
学校がかわって
はなればなれになって
とても好きだと
思うようになりました。

夢の中で 何度も
あの人に 会いました。
あの人はわざと
いじわるなことをいって
にげていきます。
わらいながら
あたしは 追いかけます。
子どもの時のままのふたりです。

何人も好きな人ができたけど、
やっぱり
くり返し くり返し
あの人の夢をみて
あたしは 大きくなりました。

あの人を想う気持ちが
こんな形で表われたの?

夢遊病者の ように、

夢遊病者の ように?
あたし ビョーキじゃない

そう おめでたい ビョーキ。
好きだという思いが
形となって表われる。
君の強い想いは
なんだって可能にする

好きだと 思うだけで?

そう、 ここを 海に
かえることも、 できる

好きだと思うだけで
ここを海にできる…
でも、こんなに 好きだと
思っていた あの人には
会えないじゃない、
想いすら
伝わらなかったじゃない

ほんとはね、
わかっているの 自分でも、
会いたい あの人は
あの時の あの人、
会いにいきたい あたしも
あの時のあたし、
何年も こうやって
思い出のなかを さまよっている。

それはとっても
気持ちいいことなんだけど
目が覚めてみれば
こんなふうに キズになるのね。
ノスタルジーだけじゃ
いきられない、
わたしが海を 想う 気持ちも
ノスタルジーなのかな?

私の想いひとつで
本当に 海がもどってくるのだろうか

------

↑「ふにゃばし」のこのシーンは、
初演の台本から抜き出したものだ。
今回再演にあたり、
基本的に初演の内容をそのまま使っているが、
順番を変えたり、
組み替えたところがいくつかある。

本番の舞台では、
これらの台詞がどんな形になって現れるのか。
観る人はその辺も含めて、
愉しんでくれればと想っている。

作者は1993年のうぃっと
(このシーンは てんこ)だが、
構成は2017年のしなやかしなちゃん、
ということだ。

厳密に言うと、
構成と演出との間の境界線なんて「ない」。
少なくとも、
「わからない」。
演出と役者の間だってそうだ。
少人数でオールインワンでやってる
うぃっとの特徴とも言える。

「過去へ遡る」ことを
今回は強く意識して取り掛かった。
2017年から1993年へ、
そしてそこから振り返った
70年代や昭和の頃の風景、空気、想い…

シーンの持つ質感を掴み直すのに、
あえて同じやり方や順番を採らない。
そんな荒野の砂嵐の中を、
歩いている最中だ。

遭難したまま、
当日を迎えたらどうしよう?
スリル満点の稽古が進むのであった。

公演まで、あと13日。

(つづく)

******

かすみがうらでは、暑さにやられた。
すっかり焼けてしまって、
ゴールした時は
帰還した日本兵みたいだった。

海の上にあるこの街に来て、
もうすぐ25年になる。
どれだけの風を、
ここで浴びてきたのだろうか。

それでは、また。

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桜が長持ちしてたのに、
今年は結局花見ができなかったな。

こんばんは、
うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。

******

□1
うぃっと第52回公演
「うぃっと名作劇場」
ふにゃばし/
ひかり1975ひよこ2005
http://park10.wakwak.com/~wittokyo/stage.html

5/4(木)~7(日)
あさくさ劇亭にて。



------
お待たせしました。

「うぃっと名作劇場」
タイムテーブルの発表です。

5/4木
19:00~
ひかり1975ひよこ2005

5/5金
14:00~
ふにゃばし

5/6土
14:00~
ふにゃばし
ひかり1975ひよこ2005

5/7日
14:00~
ふにゃばし
ひかり1975ひよこ2005


○出演

「ふにゃばし」

てんこ
しなやかしなちゃん


「ひかり1975ひよこ2005」

ガーギー木村
しなやかしなちゃん
てんこ


○チケット
2000円

両方見れて同じ2000円、特別前売券発売中!
とりあえず買っておこう。
うん、そうしよう。

うぃっと直売所
http://wittokyo.cart.fc2.com/


○劇場
あさくさ劇亭
台東区西浅草2-8-2

小学生の頃、
班ごとに出し物を競ったお楽しみ会。
高校の文化祭でのクラスの劇。
部室を使った小公演。
汗と涙と黒歴史の、
懐かしい教室を思い出させる
ステキな空間、あさくさ劇亭は、
演芸の街・浅草と
道具の街・合羽橋の間にあります。

地図
http://park10.wakwak.com/~wittokyo/photo/gmap5_.gif


○「ふにゃばし」は93年の作品。
70年代に砂に埋もれて消えて行った、
海辺の遊園地とその街とそこにいた男と女の話。

なぜそれを今やるのか。
俺たちを育んできたこの社会、
その味わいや値打ちや根拠でさえも、
あるいは俺たち自身までもが、
砂に埋もれ海に沈みかけてる2017年に、
やるのか?


○「ひかり1975ひよこ2005」は2005年の作品。
1975年に新幹線が博多まで通った。
その当時に消えた幻のひかり号を追いかけて、
電車が3匹、東海道をひた走る。

東海道新幹線なんて、
当たり前過ぎて多様性も何もない。
いくら利用客が多くても、
ビジネスで人を運ぶだけ。
何を今更、
顔のついた電車にこだわるのか?

あの頃、電車は夢を乗せ、
僕らを未来へ運んでくれた。
それが新幹線であろうとだ。
いや、新幹線のスピードだからこそ、
そのぶっ飛ばすさまに、
「旅」の凄味、熱さを感じた。

それが今や、
思いのかぎりぶっ飛ばす奴なんて、
逆走老人ぐらいしかニュースにもならない。
夢もロマンも未来も見えないこの2017年に、
一体何で再演するのか???


答は劇場で受け取ってほしい。
感じてほしい。

------

これまで33年間、51回の公演を続けてきた。
日々の生活を伝えるような表現活動だった。
芸術よりエンターテイメントより、市民活動に近い。

生き方、あり方、センス、
「俺たちはこうだから」みたいな。
持続する現在を重ねて、ここまで来た。

そんなわれらが昔の作品を再演するというのは、
どういう意図があるのか。
これまでも再演はあったが、
10年以上昔の作品を2本やるのは異例のことだ。

思えばこの人生、
やり残した、やり切れなかったことだらけだ。

積み残しがあろうと、
缶を引きずって走る車のように、
かまわずガンガン行け!だった。
100残しても次に200やればと。

反省期にあたり、
そこから方向転換をはかる自分がたしかにいる。
モノを減らし、活動を絞り、引き算で考え、
これまでとこれからの活動や
人生をどうまとめるか、
組み立てようとしているのが、
今の自分のかなりの部分を占める。

だが、現実に生きる生身の人間というのは、
上り坂も下り坂も、足し算も引き算も、
どちらも混ざりながら、
生きてるんじゃないか。


「小さくまとまるな」 
そう言って背中を押す自分もいる。

一方で、「まとめたい」自分も常にいて、
それができない!気持ちをぶつけてくる。

「小さくまとまるな」
わかってる。

そう思いながらも、現在の私は、
まとまりもつかなければ、
大きく出ることもできない。

それでもその僅かな才能の片鱗を、
センスの塊を、
何とか搾り出して、
届けることができれば、
感じてもらうことができればと、
思い直して、
作品を書き、
稽古に臨んでいる。

公演まで、あと19日。

(つづく)

******


明日はかすみがうらマラソン。
暑くなりそうだにゃ。

また来襲。

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