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「TOKYO WANGAN WIT」〜うぃっとの見えるラヂヲショー〜ご来場ありがとうございました。劇団W.I.T.のメルマガです。基本、斜め上なブラックジョーク満載の文面なので、真に受けて炎上させないでね。
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こんにちは、
うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。

皆さんの呪いが効いたのか、
東京は雨続きで涼しくなりました。

「37℃とか体温かよ」
とか言ってたのは
ほんの先週のことなのに。

広島→松山→呉→北九州→防府 と回った楽しい6日間。
書こうと思ってたらメルマガが遅くなってしまった。
またの機会にします。

気持ちを入れ替えて、
芝居の話に戻ります!
↓ ↓ ↓
******
□1
劇団W.I.T. 2017秋公演
「TOKYO WANGAN WIT」
~うぃっとの見えるラヂヲショー~
10/6金
18:30 OPEN 19:00 START
10/7土~9月
13:30 OPEN 14:00 START

出演:
しなやかしなちゃん
てんこ
ガーギー木村

会場:
あさくさ劇亭

--------
うぃっとの芝居は、
高級レストランや
チェーン店とは違います。
街の片隅の、
吹けば飛んじゃう小さい店。
材料も自家調達。
曲がったキュウリや
でか過ぎるオクラ
みたいな役者が
「召し上がれ」
どんな裏飯屋だか。
楽しみじゃの。
--------

主な演目(予定は未定):

・穴のあいた怨恨
・人生は旅、お前はクビ
・それしかない
・D'asakusa
・ドーゴ13
・凍死ジャーナル
・ひかり1975ひよこ2005(後編)
・拭くと新鮮/他

※日替りメニュー有り。
全部やるとは限りません。

******

□2
うぃっと第52回公演
「うぃっと名作劇場」
ふにゃばし/
ひかり1975ひよこ2005
http://wittokyo.web.fc2.com/52_funyahikari/

前回公演のシーンの解説、第8回。

-------

「ふにゃばし」

7.砂に消えた…

C:
ごらんの通り、
俺はもうすぐ消えてゆく身だが、
誰もいなくなった今になって
おそらくは楽しかったであろう
俺の人生の後半を 断片的に語りたくなった
つき合って くれるよな?

俺はあいつのもとを去った
後悔はしたかもしれない 1度ぐらいは
あいつが初めて俺を許してくれたとき
すげえ うれしかったぜ
世の中にこんなよろこびがあったなんて
今まで知らなかった!
夜も朝も、来る日も来る日も あいつを抱いた
仕事なんかまわりなんかどうでもよかった
どうにでもなると思っていた
ただ1日じゅう抱き合っていたかった

ある日 外に出た
あいつがちょうど眠っているときにタバコを切らしちまって

からだの感じが、ちがう
全身に腕にも脚にも全然力がはいらない
「太陽が黄色くみえた」わけでもなかった
部屋に戻ってもう1回 ってことなら 平気でできそうだった
けど 外で働くことは できないような気がした
そういう体になってしまったような気が

俺はいつしか、ホントに働かなくなった
酒とタバコの量が増え、
キライだったギャンブルもいつの間にか覚え、
たまに仕事を見つけても 3日と続きはしなかった
自信がなかった 自分の体に

あいつは許してはくれなかった
黙ってほほ笑んで抱きしめ合って
俺は怒りっほくなった
いつもイライラしていた
外で人と目が合うたびに だから
ぶん殴られた

それでもあいつは許してはくれなかった
痛みも感じずに帰ってきて無言の俺に、
あいつは…

許してもらえない俺は
何も問われない俺は
もう逃げ去るしかなかった
まともに物を見て、考え、行動できる自分を
とり戻したかった
それができなければ 死ぬしかないと思った

だけど女たちは許してはくれなかった
行く街行く街で俺はつかまってしまった
そういう臭いがしみついてしまったのかもしれない
逃げても逃げても 彼女たちは俺に尽くし、
俺にハンパに多い金を渡し、
俺の生きようとする眼を吸い取った
楽しい日々だったよ

(次回、後半へ続く)

--------

逃げ続けるという運命と向き合った男の末路。


○羨ましい?

そんな思いをしてみたい?

そこまでいい男だったら会ってみたい?

やめとけ。

この設定に、
エロゲみたいな甘い世界を想像した奴は、
甘い。

しょっぱ過ぎて、
泣けて泣けて、
塩の柱になるぞ。


○作者の想い

うぃっと初期の頃の作者は、
人生の展開を予言するように作品を書き、舞台に立った。

ならば、この設定は望んだものなのか?
そして、現実はどうだったのか??

ふにゃばしを書いた当時は、
トンネルの入口の方に近かった。
枯れ果てるまで溺れる人生があるというなら、
皿まで飲んでやるさ!
根拠のない自信が、あったのかもしれない。

関門トンネル入口(写真は文章とは関係ありません)


出口がだいぶ近づいた今、
答え合わせをすると、

予言は半分当たりで、
なるほどだいぶくたびれた。
世の中うまく渡れないし、
やる気もあんまりない。

けれども決定的に違うのは、
逃げるのも簡単ではないということ。
人であれ、組織であれ、
逃げるにはエネルギーも勇気も知恵も必要だ。

では逃げられなかった者は、
産業廃棄物のように、
ゴミ屋敷の一部と化して、
朽ちていくしかないのか?

否、
自らが背負ったものと共にありながら、
己が風化することから逃げ続ける、
カードを切り、更新し続ける、
そんな生き方もある。

来るべき、その時に備えて、
爪を研ぎ、牙を磨く。

関門トンネル出口(写真は文章とは関係ありません)


無理が効き、無謀が許される若さはない。
頼れるような財産も学歴も資格もない。
何度も言うけどやる気もあんまりない。

それでも、
人間、そう簡単にはくたばらない。

この作品を書いた頃にはわからなかったことだが、
この作品を遺したからこそ、見ることのできる風景だ。

--------

8月。
東京で、広島で、松山で、呉で、関門海峡で、防府で、
戦争の痕を振り返り、昔の日本を新たに発見した。

人は瓦礫の上に立ち、
作者は自作を踏み越える。

ではまた。

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