うぃっと第61回公演うぃっと第61回公演「赤っぽいネコ、或いは幸福な王子」12/26~28あさくさ劇亭にて。来てね! …劇団W.I.T.のメルマガです。基本、斜め上なブラックジョーク満載の文面なので、真に受けて炎上させないでね。
2月に全力で逃げられてます。
こんばんは、ニコちゃんです。
次回公演
「アン・ズルニを呼ばない」
5月5日(火・祝)~10日(日)
あさくさ劇亭にて。
公演チラシ、できました。
http://wittokyo.web.fc2.com/48_anzu/
日曜日は青梅マラソンを走って帰りに稽古場へ。
折込にもボチボチ出かけてます。
…というわけで、
今回は前作の解説のみで一杯です。
どうぞ♪
↓ ↓ ↓
******
2014クリスマス公演
「アンクル・ギャグの小屋(3号店)」
解説第3回。
作者のしなやかしなちゃんです。
今回は「聖地ワニ死にアリ。」のつづきです。
ワニを使ってアリを倒すのに失敗した空海。
アリにはどうしても勝てないのか?
-------
弘法 ちくしょう、使えないワニどもめ。
だがアリは聖地に追っ払ったから当分は安心だ。
広告の弘法ぉーー、この一線にーーー!!!
アリ アリ?
弘 右に引いたら、
ア アリ?
弘 左に引いたら、
ア アリ?
弘 真ん中は、
ア アリ?
弘 くぅぅぅぅ…全部焼き払ったら、どうだ?
ア ……アリ?
弘 なぜ消えない?
-------
だが空海は、失敗を糧にする男だった。
-------
弘 あれから俺は、夜も眠らず考えた。
右を向いても、アリ。
左を向いても、アリ。
アリは1匹なのに、どっちを向いてもアリがいる。
そうか。
アリは概念なんだ。
私の心がアリを見るから、そこにアリがいるんだ。
ア 怖がることはないよ。
弘 …空海、ついに悟ったぞ!
-------
さらに言えば、かなり調子こいた奴だった。
-------
弘 悟った俺にはもう怖いものなどない。
即身成仏、今すぐ仏にだってなれる。
今日1日を仏として生きてみよう。
ああ、なんてすがすがしいんだ。
どれ、一筆したためるとしよう。
書こうとすると、「グニャ」。
書こうとすると、「ごめんなさい」。
ア 弘法も筆のあやまり。
弘 どいつもこいつも役立たずめ!
新しい筆を買いに行くぞ。
…何だ? 雨か。
今年はよく降るな。
恐岩 いらっしゃい。
弘 筆ください。
恐 お客さん、いいところに来たね。
この辺はもうすぐ洪水で流されちゃうから、備えた方がいいよ。
弘 店内には、筆、筆、浮き輪、筆と並べてあった。
恐 あ、お客さんは筆を買いに来たんだよね。
そう、この辺まで水が来るって。
激しい流れじゃないから、水に浮いてれば大丈夫。
弘 …浮き輪、ください。
恐 お客さん、筆はいいのかい?
ア 弘法、筆を選ばず。
弘 ところが洪水ではなく火山が噴火してしまった。
「ドカーーン」「うわああああ」
山小屋へ避難だ。
何とか辿り着いた。
みんな受付で名前を書いている。
自分の筆で書いている。
だが俺は筆を持ってない!!
恐 お客さん、自分の筆で書かないと入れませんね。
-------
悟りを開くと、
詐欺への耐性がなくなるのか(謎)
-------
ア 空海さん、こっちですよ。
弘 あ、誰かの声がする。
ア 先日はお世話になりました。
さあ、この中へどうぞ。
弘 おお、アリか。
私を助けてくれるのか。
ア 狭いところですが、よければしばらくいてください。
弘 狭いって、狭…浮き輪が、浮き輪が詰まって動けない…
ア 空海さんって、生きたままで仏になるって、すごいんですね。
弘 これがホントの即身成仏かよ。
…ほっとけ!
-------
それにしても、なぜ浮き輪?
→単に夢に出てきたんです。
寝起きにこのオチまで脳内で一瞬に繋がって、
神のお告げかと思いましたよ。
このシーンの決め台詞は、
アリの
「空海さんって、生きたままで仏になるって…」です。
→これはブラックジョーク。
アリさんは無邪気に言ってるだけ。
さらに、空海自らの言葉で、
「これがホントの即身成仏かよ」
→これで補足説明。
そして最後に、
「ほっとけ」
→これはただのオヤジギャグ。
以前の私なら、
鋭い切れ味を重視して、
アリの台詞でシーンを終わらせた。
わざわざ滑る駄洒落を付けるダサイ真似はしなかった。
それどころか、アリの台詞すらなく、
弘法が狭さに力尽きるさまだけで、
「即身成仏w」を伝えようとしたかもしれない。
→それって、Cool!
でも、わかりづらい。
ところが、
蛇足級のつまらない駄洒落が
絶妙の安堵感を劇場に呼び、
ここで安心してウケたお客様も、少なからずいた。
芝居は生もの。
聞き逃すとそれっきり。
そこを一撃で仕留めるために、
伝える側は日々稽古を積み、色々工夫する。
でも1回聞き逃しても大丈夫なように、
多少回りくどくなっても、
「より確実に、伝える」べきでは?
歳を重ねてきて、そう考えるようになった。
ギャグだから、かもしれないが。
空海とアリのお話はここまで。
次回は悪徳商人恐岩が珍しく大活躍!の
「三ドブミュージック」
お楽しみに♪
******
「最後をキメなくてもいい、
場合によってはあえてキマらないのもあり」
今日観に行く「だるま食堂」から学んだ手法です。
彼女たちがオリジナルと言うより、
「おじいちゃんでもわかる」
本来の関東の笑いがそうなのかも。
ではまた来襲!
こんばんは、ニコちゃんです。
次回公演
「アン・ズルニを呼ばない」
5月5日(火・祝)~10日(日)
あさくさ劇亭にて。
公演チラシ、できました。
http://wittokyo.web.fc2.com/48_anzu/
日曜日は青梅マラソンを走って帰りに稽古場へ。
折込にもボチボチ出かけてます。
…というわけで、
今回は前作の解説のみで一杯です。
どうぞ♪
↓ ↓ ↓
******
2014クリスマス公演
「アンクル・ギャグの小屋(3号店)」
解説第3回。
作者のしなやかしなちゃんです。
今回は「聖地ワニ死にアリ。」のつづきです。
ワニを使ってアリを倒すのに失敗した空海。
アリにはどうしても勝てないのか?
-------
弘法 ちくしょう、使えないワニどもめ。
だがアリは聖地に追っ払ったから当分は安心だ。
広告の弘法ぉーー、この一線にーーー!!!
アリ アリ?
弘 右に引いたら、
ア アリ?
弘 左に引いたら、
ア アリ?
弘 真ん中は、
ア アリ?
弘 くぅぅぅぅ…全部焼き払ったら、どうだ?
ア ……アリ?
弘 なぜ消えない?
-------
だが空海は、失敗を糧にする男だった。
-------
弘 あれから俺は、夜も眠らず考えた。
右を向いても、アリ。
左を向いても、アリ。
アリは1匹なのに、どっちを向いてもアリがいる。
そうか。
アリは概念なんだ。
私の心がアリを見るから、そこにアリがいるんだ。
ア 怖がることはないよ。
弘 …空海、ついに悟ったぞ!
-------
さらに言えば、かなり調子こいた奴だった。
-------
弘 悟った俺にはもう怖いものなどない。
即身成仏、今すぐ仏にだってなれる。
今日1日を仏として生きてみよう。
ああ、なんてすがすがしいんだ。
どれ、一筆したためるとしよう。
書こうとすると、「グニャ」。
書こうとすると、「ごめんなさい」。
ア 弘法も筆のあやまり。
弘 どいつもこいつも役立たずめ!
新しい筆を買いに行くぞ。
…何だ? 雨か。
今年はよく降るな。
恐岩 いらっしゃい。
弘 筆ください。
恐 お客さん、いいところに来たね。
この辺はもうすぐ洪水で流されちゃうから、備えた方がいいよ。
弘 店内には、筆、筆、浮き輪、筆と並べてあった。
恐 あ、お客さんは筆を買いに来たんだよね。
そう、この辺まで水が来るって。
激しい流れじゃないから、水に浮いてれば大丈夫。
弘 …浮き輪、ください。
恐 お客さん、筆はいいのかい?
ア 弘法、筆を選ばず。
弘 ところが洪水ではなく火山が噴火してしまった。
「ドカーーン」「うわああああ」
山小屋へ避難だ。
何とか辿り着いた。
みんな受付で名前を書いている。
自分の筆で書いている。
だが俺は筆を持ってない!!
恐 お客さん、自分の筆で書かないと入れませんね。
-------
悟りを開くと、
詐欺への耐性がなくなるのか(謎)
-------
ア 空海さん、こっちですよ。
弘 あ、誰かの声がする。
ア 先日はお世話になりました。
さあ、この中へどうぞ。
弘 おお、アリか。
私を助けてくれるのか。
ア 狭いところですが、よければしばらくいてください。
弘 狭いって、狭…浮き輪が、浮き輪が詰まって動けない…
ア 空海さんって、生きたままで仏になるって、すごいんですね。
弘 これがホントの即身成仏かよ。
…ほっとけ!
-------
それにしても、なぜ浮き輪?
→単に夢に出てきたんです。
寝起きにこのオチまで脳内で一瞬に繋がって、
神のお告げかと思いましたよ。
このシーンの決め台詞は、
アリの
「空海さんって、生きたままで仏になるって…」です。
→これはブラックジョーク。
アリさんは無邪気に言ってるだけ。
さらに、空海自らの言葉で、
「これがホントの即身成仏かよ」
→これで補足説明。
そして最後に、
「ほっとけ」
→これはただのオヤジギャグ。
以前の私なら、
鋭い切れ味を重視して、
アリの台詞でシーンを終わらせた。
わざわざ滑る駄洒落を付けるダサイ真似はしなかった。
それどころか、アリの台詞すらなく、
弘法が狭さに力尽きるさまだけで、
「即身成仏w」を伝えようとしたかもしれない。
→それって、Cool!
でも、わかりづらい。
ところが、
蛇足級のつまらない駄洒落が
絶妙の安堵感を劇場に呼び、
ここで安心してウケたお客様も、少なからずいた。
芝居は生もの。
聞き逃すとそれっきり。
そこを一撃で仕留めるために、
伝える側は日々稽古を積み、色々工夫する。
でも1回聞き逃しても大丈夫なように、
多少回りくどくなっても、
「より確実に、伝える」べきでは?
歳を重ねてきて、そう考えるようになった。
ギャグだから、かもしれないが。
空海とアリのお話はここまで。
次回は悪徳商人恐岩が珍しく大活躍!の
「三ドブミュージック」
お楽しみに♪
******
「最後をキメなくてもいい、
場合によってはあえてキマらないのもあり」
今日観に行く「だるま食堂」から学んだ手法です。
彼女たちがオリジナルと言うより、
「おじいちゃんでもわかる」
本来の関東の笑いがそうなのかも。
ではまた来襲!
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