うぃっと第61回公演うぃっと第61回公演「赤っぽいネコ、或いは幸福な王子」12/26~28あさくさ劇亭にて。来てね! …劇団W.I.T.のメルマガです。基本、斜め上なブラックジョーク満載の文面なので、真に受けて炎上させないでね。
春を彩った花の陰で時を待っていた草たちが、
雨毎に日差し毎に伸び、濃くなる。
黄色が緑に変わる季節。
こんにちは、うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。
地震にカミナリ、火事はないけどオヤジが語るメルマガだよ!
野菜は葉っぱや根が育てば終わりではない。
花は咲けば終わりではない。
種ができても、まだ生きている。
人間だって、そう。
若くて注目されやすいうちだけじゃない。
花や実をつけた後も、意外と長い。
余生なんて言ったら失礼なくらい、中身もある。
そういった意味でも、
劇団を始めて37年、
還暦までカウントダウンとなった私が、
舞台に立つこと、新しい作品を創ることは、
とても大事なことだ。
若くて勢いのある者が創るものと比べて、
色褪せた陳腐なものだということもない。
今は稽古場も取れないし、すぐ動けない状況だが、
確信を持って進んで行く。
今できること、今だからやっておける準備を重ねて、
その時に備える。
まだ公演のメドは立ちませんが、
今しばらく、前回公演の写真と解説をお楽しみください♪
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
**********
□1
「BEHIND THE CURTAIN」
◆鬼が笑う前に◆
http://park10.wakwak.com/~wittokyo/stage.html
シーンの紹介と解説です。
第5回は、おじいさんの昼食。
ラーメン1人分作るにも、おじいさんなりの手順がある。
「一人飯を楽しく、合理的に、美味しく作り、食べる」
ラーメンの、そして生活のレシピである。
5) おじいさん(昼)
C:お昼はラーメンです。
小さい鍋に卵が1個浸る量の水を入れて火にかける。
もやしを一掴みして、その脇に入れる。
カブの葉っぱを切る。
沸騰したらタイマーをかけ、もやしを丼ぶりに上げる。
代わりにカブの葉っぱを茹でる。
フライパンで炒める野菜を切る。
また沸騰したら、カブの葉っぱをザルに上げる。
フライパンに点火し、豚バラを薄く敷く。
肉の脂がフライパンに馴染んできたら裏返し、野菜を被せる。
ネギを刻む。
肉と野菜をそーっと混ぜ、空気を入れるように炒める。
必要なようなら蓋をして若干蒸す。
ザルに上げたカブの葉を絞り、丼ぶりに入れる。
肉と野菜が馴染んだあたりで水を入れ、ラーメンスープを加える。
タイマーが4分ぐらいなので、麺を鍋に入れる。
スープが煮立ったら最後にネギを入れ、火を止める。
麺がほぐれるよう、吹きこぼれないよう、鍋をかまう。
フライパンの中身を丼ぶりに注意深く入れる。
残り1分で鍋の火を止め、
シンクに置いたフライパンの上で麺と卵をザルに上げる。
麺はスープと具の入った丼ぶりにそーっと載せる。
卵は鍋に戻し、水で冷やす。
熱湯で脂が溶けたフライパンをさっと洗う。
卵の殻を剥く。
タイマーが鳴ると同時に止め、卵を丼ぶりに入れる。
卵の殻を捨て、鍋をさっと洗う。
丼ぶりを食卓に運び、いただきます。
適度に乾いた上の方の麺と、汁を吸った麺、
2つの食感をまだらに愉しみながら、やがて混じり合う。
麺も具もスープも我も混ざり、戯れる。
--------
○お昼はラーメンです。
小さい鍋で卵ももやしも葉っぱも麺も茹でる。
「卵を茹でる時間で全部やってしまう」
そこがおじいさんのこだわり。
○野菜を切る。ネギを刻む。
鍋やフライパンに仕事をさせてる間に、次投入するものを仕込む。
短い時間でパッパとできる。
フットワークも使えていい運動になる。
「この隙にやってしまえ」というのは単純に楽しい。
間が持たずにビールに手を出さなくても済む。
○豚バラを薄く敷く。
美味しく頂きたいところはじっくり手間をかける。
ギトギトの肉を大事に大事に加熱する。
この過程から既に食事の一部と言ってもいい!
○水を入れ、ラーメンスープを加える。
もちろんフライパンの脂はスープと共に丼ぶりに入れ、腹の中に回収する。
地球にとっても、食べる人にとっても、美味しい答だ。
○タイマー
実はおじいさんは調理の際にタイマーと勝負をしてる。
鳴る前に出来上がると勝利が実感できる。
ピッタリだと己が時間を制御した満足感。
先にタイマーが鳴ったら鳴ったで、それも人生と豊かな気持ちになれる。
どっちに転んでも、おじいさんの勝利に変わりはない。
○フライパンの上で麺と卵をザルに上げる。
卵ともやしと野菜と麺を茹でた鍋のお湯にも、最後までちゃんと役割がある。
「一つ一つのものに仕事をさせてやる」
独りのおじいさんにとっては、小さな達成感が得られる大切なことだ。
○乾いた麺と、汁を吸った麺、2つの食感をまだらに愉しむ。
多様性は、人間社会でとても大切だが、
個人の一つのメニューの中でさえも、あれば潤いをもたらすものだ。
「同じラーメンで、違う食感、味わいが楽しめる」
その豊かさがわかるのは、人生経験の賜物か。
「均一に混ぜないと許せない」?
そんな奴は、一生コンビニとチェーン店だけで食ってやがれ(´Д`)
なお作者は、割った卵の殻を袋に入れて細かく砕き、畑で土に混ぜている。
循環を実感できる生活は、美味しいものだ。
(つづく)
**********
緑萌ゆる頃に、枯れて朽ちる命もある。
なればこそ、命の巡りを慈しむ。
人生の晩年は、キレキレの絶好調で迎えたい。
では、また来襲!
雨毎に日差し毎に伸び、濃くなる。
黄色が緑に変わる季節。
こんにちは、うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。
地震にカミナリ、火事はないけどオヤジが語るメルマガだよ!
野菜は葉っぱや根が育てば終わりではない。
花は咲けば終わりではない。
種ができても、まだ生きている。
人間だって、そう。
若くて注目されやすいうちだけじゃない。
花や実をつけた後も、意外と長い。
余生なんて言ったら失礼なくらい、中身もある。
そういった意味でも、
劇団を始めて37年、
還暦までカウントダウンとなった私が、
舞台に立つこと、新しい作品を創ることは、
とても大事なことだ。
若くて勢いのある者が創るものと比べて、
色褪せた陳腐なものだということもない。
今は稽古場も取れないし、すぐ動けない状況だが、
確信を持って進んで行く。
今できること、今だからやっておける準備を重ねて、
その時に備える。
まだ公演のメドは立ちませんが、
今しばらく、前回公演の写真と解説をお楽しみください♪
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
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□1
「BEHIND THE CURTAIN」
◆鬼が笑う前に◆
http://park10.wakwak.com/~wittokyo/stage.html
シーンの紹介と解説です。
第5回は、おじいさんの昼食。
ラーメン1人分作るにも、おじいさんなりの手順がある。
「一人飯を楽しく、合理的に、美味しく作り、食べる」
ラーメンの、そして生活のレシピである。
5) おじいさん(昼)
C:お昼はラーメンです。
小さい鍋に卵が1個浸る量の水を入れて火にかける。
もやしを一掴みして、その脇に入れる。
カブの葉っぱを切る。
沸騰したらタイマーをかけ、もやしを丼ぶりに上げる。
代わりにカブの葉っぱを茹でる。
フライパンで炒める野菜を切る。
また沸騰したら、カブの葉っぱをザルに上げる。
フライパンに点火し、豚バラを薄く敷く。
肉の脂がフライパンに馴染んできたら裏返し、野菜を被せる。
ネギを刻む。
肉と野菜をそーっと混ぜ、空気を入れるように炒める。
必要なようなら蓋をして若干蒸す。
ザルに上げたカブの葉を絞り、丼ぶりに入れる。
肉と野菜が馴染んだあたりで水を入れ、ラーメンスープを加える。
タイマーが4分ぐらいなので、麺を鍋に入れる。
スープが煮立ったら最後にネギを入れ、火を止める。
麺がほぐれるよう、吹きこぼれないよう、鍋をかまう。
フライパンの中身を丼ぶりに注意深く入れる。
残り1分で鍋の火を止め、
シンクに置いたフライパンの上で麺と卵をザルに上げる。
麺はスープと具の入った丼ぶりにそーっと載せる。
卵は鍋に戻し、水で冷やす。
熱湯で脂が溶けたフライパンをさっと洗う。
卵の殻を剥く。
タイマーが鳴ると同時に止め、卵を丼ぶりに入れる。
卵の殻を捨て、鍋をさっと洗う。
丼ぶりを食卓に運び、いただきます。
適度に乾いた上の方の麺と、汁を吸った麺、
2つの食感をまだらに愉しみながら、やがて混じり合う。
麺も具もスープも我も混ざり、戯れる。
--------
○お昼はラーメンです。
小さい鍋で卵ももやしも葉っぱも麺も茹でる。
「卵を茹でる時間で全部やってしまう」
そこがおじいさんのこだわり。
○野菜を切る。ネギを刻む。
鍋やフライパンに仕事をさせてる間に、次投入するものを仕込む。
短い時間でパッパとできる。
フットワークも使えていい運動になる。
「この隙にやってしまえ」というのは単純に楽しい。
間が持たずにビールに手を出さなくても済む。
○豚バラを薄く敷く。
美味しく頂きたいところはじっくり手間をかける。
ギトギトの肉を大事に大事に加熱する。
この過程から既に食事の一部と言ってもいい!
○水を入れ、ラーメンスープを加える。
もちろんフライパンの脂はスープと共に丼ぶりに入れ、腹の中に回収する。
地球にとっても、食べる人にとっても、美味しい答だ。
○タイマー
実はおじいさんは調理の際にタイマーと勝負をしてる。
鳴る前に出来上がると勝利が実感できる。
ピッタリだと己が時間を制御した満足感。
先にタイマーが鳴ったら鳴ったで、それも人生と豊かな気持ちになれる。
どっちに転んでも、おじいさんの勝利に変わりはない。
○フライパンの上で麺と卵をザルに上げる。
卵ともやしと野菜と麺を茹でた鍋のお湯にも、最後までちゃんと役割がある。
「一つ一つのものに仕事をさせてやる」
独りのおじいさんにとっては、小さな達成感が得られる大切なことだ。
○乾いた麺と、汁を吸った麺、2つの食感をまだらに愉しむ。
多様性は、人間社会でとても大切だが、
個人の一つのメニューの中でさえも、あれば潤いをもたらすものだ。
「同じラーメンで、違う食感、味わいが楽しめる」
その豊かさがわかるのは、人生経験の賜物か。
「均一に混ぜないと許せない」?
そんな奴は、一生コンビニとチェーン店だけで食ってやがれ(´Д`)
なお作者は、割った卵の殻を袋に入れて細かく砕き、畑で土に混ぜている。
循環を実感できる生活は、美味しいものだ。
(つづく)
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緑萌ゆる頃に、枯れて朽ちる命もある。
なればこそ、命の巡りを慈しむ。
人生の晩年は、キレキレの絶好調で迎えたい。
では、また来襲!
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