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うぃっと第61回公演うぃっと第61回公演「赤っぽいネコ、或いは幸福な王子」12/26~28あさくさ劇亭にて。来てね! …劇団W.I.T.のメルマガです。基本、斜め上なブラックジョーク満載の文面なので、真に受けて炎上させないでね。
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お久しぶりです。
うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。

8か月ぶりのメルマガです。
もう忘れられちゃったかな?
思い出してください!!

伝えたいことはたくさんありますが、
単刀直入に。

年末、公演をやります。
毎度おなじみのあさくさ劇亭で、
12月26日(月)~28日(水)まで。

慌ただしい年末の「ド平日」ですが、
どうか予定に入れておいてください。

タイトル・時間や、その他諸々は、
次号以降でお知らせします。
まずは簡単ですが。

********

これから、ひたち海浜公園にコキアを見に行ってきます。
気持ちを落ち着けて、何から話すか考えますね。

それでは、また来襲。

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オレの名は、目付きがだるそうな亮。
人呼んで[目だるの亮さん]だ。

東京オリンピックでは世話になったな。
今度のパラリンピックもよろしくな。
どっちも出てないが(´Д`)

こんにちは、
うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。

「リスクの分さん」も活躍中!
東京一極集中を改め、広く地方へ。
わぁ大変…

ゴホゴホッ…
いやなんでもないなんでもない…


人は生きてきた中で、
いくつかの破局を経験する。

それは個人的な事情に近いものから、
世界や時代の影響の強いものまで様々だ。

大抵の人は、そんなのなかったような顔で歩いてる。
だが傷なんてそうそう癒えるものではない。
ガムテープで貼っただけ。

最近の世の中じゃ、
そのガムテープも品薄で、
劣悪なものが出回ってるようだ。

ついこの間も
人を操るメンタリストとやらが、
自分のテープに絡まって、
まだ解けないみたいだし。

エライ人やら有名人やら、
年寄りから若いのまで、
あちこちでボロ出しまくって、
無様で見てられない。

こんなこと言う柄でもないが、
せめて舞台の上だけでも、
きれいに貼った佇まいでいたいね。
カーテン越しではあるけれど。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 

**********

□1
「BEHIND THE CURTAIN」
◆鬼が笑う前に◆
http://park10.wakwak.com/~wittokyo/stage.html

シーンの紹介と解説も、最終回です。

前回の最後で、
ミサイル迎撃システムを誤作動させてしまった赤っぽいネコさん。


気がつくとあたりは焦土。

これは夢なのか、

過去なのか、

それとも???


重い記憶を引きずりながら、
舞台はおじいさんの日常に戻る。




エンディングは、おじいさんの夕食風景。
遠くの空のばあさんに呼びかけます。


11)おじいさん(夜)

C:ばあさん、見てますか?
私は元気です。


「あいつはボケた」とか、
「全然言うこと聞かない」とか、
周りは勝手なこと言ってるけど、
全然大丈夫だから。

また会えるのは、
だいぶ先になりそうです。


何をやってるのか、
何を考えてるのか。

遠くからでもよく見えるように、
毎日飯を作ってます。

今日も、飯が美味い。


おでんに大豆を入れるのは、
ばあさんが教えてくれたんだよね。


ばあさんが知らない料理も、
今度そーっと教えます。



♪ウホウホウホウホホ

ウホウホウホウホホ

ウホウホウホウホホ

ウホウホウホウホホ

煮れ煮れ東京 煮れ煮れ東京

煮れ煮れ東京 煮れ煮れ東京

煮れ煮れ東京 煮れ煮れ東京

煮れ煮れ東京 煮れ煮れ東京


C=おじいさん

--------

○今更ながら、公演を終えて(まとめ)

とんでもない設定や酷すぎる悪人や、
バカ話も多いうぃっとの芝居だが、
「なってみたい未来」とか、
「うぃっとが提案するライフスタイル」とか、
そういうのも時々混じってたりする。

旗揚げの芝居では、パートナーと一緒に暮らすまでを描いた。
子どもが大きくなった姿も載せてみたこともある。
(こっちはだいぶ外したけど)

いい未来は、予告して手に入れたいと思ってるところがある。
逆に悪い未来は、先に想定して→予行して→未然に防ぎたい、
そういう思いもある。

異常事態が続く中で、
「パートナーを喪って独りで過ごす日が来る」
そんなことをついつい考えてしまうようになった。

自分が後まで生き残るなんて申し訳なくて、できれば避けたい。
そうなってしまっても、心配かけないようにしたい。
誰にも、己にも。

いずれにしろ、独りになった姿をパートナーに見せることはできない。
だから舞台に載せて、見てもらいたかった。

(ボスより)



ありがとうございました。

**********

※冒頭のニュースで、
「リスクの分さん」と紹介しましたが、
「リスクの拡さん」の間違いでした。
お詫びして目ダルを噛みます。
ガブ(´Д`)

(参考:「リスクの分さん」の登場回
https://wanganwit.or-hell.com/Entry/209/

公演の振り返りも終わったし、
次号は何載せるんだ??

そろそろ次の公演考えるか?
始めなければ何も起きないしな。

ではまた来襲!

拍手[1回]

昼も夜も暑い日が続きますね。
こんにちは、
うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。

もはや割り切って、エアコンつけっ放し。
外出時との差もあるので、設定は控えめに。
夜中もつけてるが、直接風は当たらない。

昔田舎の家で寝た時のことを思い出した。
子どもの頃って、今より神経質だった。
なのに、いつもと違う環境でもすぐに眠れた。

大人になって、なかなか眠れないことが多い。
ストレスもやり残した感もあるのだろう。

雑事やどうでもいいことで時を費やし、
「ああこの時間まで俺は何やってるんだ」と
自責の念に疲れてやっと眠る。
(「気が済むまで」とも言う)
気をつけないとルーティンになってしまう。

旅行先の慣れない環境だと、もちろん難しい。
大事なイベントや大会の前なんかも、
あれこれ心配になってなかなか寝つけない。
運動や活動で疲れてたら疲れてたで、
緊張や興奮が残ってて眠れなかったりする。

酒飲んで寝るとすぐ眠れるが、
キッチリ3時間で目覚める。
しかも疲れは摂れてない。
また1から寝直しになる。

けれどもエアコンをつけて寝ると、
寝ついてからはよく眠れるようになった。
途中で目覚めても、
疲労感が軽くなるまでまた眠れる。

但し、起きた時に身体が重い。
隠れていた痛みが浮き出てくる。
疲れは抜けても、
1日のスタートがローテンションになる。

今日を取るか、明日を取るか。
永遠のケースバイケースだ。

残りのエネルギーと時間を見て、
壁を越えられそうなら行くし、
足りないようなら休んで力を蓄えるが正解。

深く考えずに向かっても消耗し、傷を負う。
と言って、慎重を期して先送りを続けても、
〆切が過ぎるだけだ。


そんな夏休みの終わりの子どものような
ネコさんの叫びとあがきを今回は紹介します。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 

**********

□1
「BEHIND THE CURTAIN」
◆鬼が笑う前に◆
http://park10.wakwak.com/~wittokyo/stage.html

シーンの紹介と解説です。

第10回は、兄さん号泣。
生きたまま井戸に落とされ、蓋をされたネコ。

どうやら生きてるし、死んだつもりもないが、まだ確認されてない。
時間がない、急げ!

10)兄さん号泣

C:大変だ、寝坊した。

新年の行列に間に合わない。
来年も十二支に入れないのか?
時間がない、もう時間がないだにゃ。


T:人類の歴史なんて、地球から見たら大晦日の23時59分。
もう棺桶で寝てるようなもんだ。


G:2359。兄さん号泣。


C:みゃあみゃあみゃあ!


T:人類の歴史がこれっぽっちで兄さん号泣。
世界の終末時計が1分前で兄さん号泣。

G:ミサイルが飛んでくる!

日本を護るのじゃ!

C:俺は存在してるのか? 
それとも存在してないのか?



T:この世界は、3種類のものに分けられる。
観測するものと、観測されるものと、観測されないもの。

C:夜空に輝く12の星に入りたい!


G:観測するものが敵のミサイルを察知し、
観測されるものが囮となる。
もちろん、絶対に守らねばならないものには、観測されないことが求められる。

C:荒川を上って、ゴールへ向かう。

岩淵水門まで行けば、あと5km、何とかなりそうだ。
岩淵水門、IWBCか。


G:ミサイル迎撃システム、イージス・アショア。
今年の6月に、配備の停止が決まった。
もちろんこれはフェイクで、実際は水面下で進化を重ねていた。

イージス・アシャッテア。
イージス・シアシャッテア。

イージス・ライシュウア。
イージス・サライシュウア。
イージス・ライゲツア。
イージス・サライゲツア。
イージス・ライネンア。

G:ライネンア→来年のことを言うと鬼が笑う。
鬼瓦と鵜。
鬼瓦と鵜を各家庭に配備することが、ミサイル迎撃システムの最終形態となる。
鵜はシステムの重要な根幹の部分である。
鬼瓦で睨みを利かせて、ミサイルが飛んで来たら鵜で迎撃する。

T:凄い!あの竹槍よりも凄い!

G:各地区毎に鵜匠を置き、有事に備えている。
これを「地区の鵜匠」と言う。

ちくのうしょうを増やすために、日本の山林には杉を植えていた。

T:なんて遠大な計画だ!

C:岩淵水門、IWBC、岩淵水門、IWBC…
あ、見えた、ICBMだ!


G:弾道ミサイル検知。
ミサイル迎撃システム、発動!






C=赤っぽいネコ(兄)、
T=弟、
G=弟、キムラ教授(ナレーション)→ガーギー欠席のため、Tが代演
--------

○2359。兄さん号泣。

井戸に落とされ蓋をされたネコ。
嫌がらせにもほどがある。
目覚めると、大晦日の23時59分。
今年も十二支の行列に間に合わないのか?

俺の存在なんて、芥子粒みたいなものか。
そもそも人類の歴史だって、
地球から見たらハナクソにもならない。
平和な世の中なんて風前の灯だ。

それでもネコは走る。
棺桶から這い出たゾンビのように。
諦めの悪い奴だ…


○ミサイル迎撃システム

イージス・アショアが進化して、
イージス・ライネンアに。
→来年のことを言うと鬼が笑う→鬼瓦と鵜。
鬼瓦で睨みを利かせて、鵜で迎撃する。
迎撃システムの最終形態には、
日本の心が通っていた。
「地区の鵜匠」など、
井戸端監視システムも日本のお家芸だ。
ああ、完璧過ぎてムズムズする(´Д`)


○岩淵水門、IWBC

荒川のマラソンコースを走ると、
岩淵水門は一つの大きな目印、目標となる。

過ぎる時間と積もる疲労の狭間で、
「IWBC、IWBC」と呟きながら走る。

遂に見えた時、歓喜の声を上げたくなるが、
間違っても「ICBM」と叫んではいけない。
水門が破壊されてしまう(´Д`)


○観測されるか否か

昔生徒だった頃、
出席で名前を呼ばれる前に教室に駆け込んだ。
廊下の向こうから「ハーイ」と叫んだなあ。

ネコは観測されたくて、走り出し、叫んだ。
だが、意図せず観測者となり、
他に標的を定めてしまった。

結果的に、ネコは選ばれなかったが、
観測され撃たれることはなく、
助かったのかもしれない。


こうした歴史を乗り越えて生き抜いてきた
…かどうかは知らないが、
目覚めたおじいさんの1日最後の食事は、
次回、エンディングをお楽しみに。

(つづく)

**********

ふと、自分の寝室を見て気づいた。
6畳の部屋にテーブルとわずかな家具。
そこに布団が2組だけ。

おお!
自宅環境だけに限れば、
これまでの生涯で最もゆとりのある環境!
手足を伸ばしても、ぶつからないなんて!!

これは寝ないと損だ。
何もかもさっさとやっつけて、
いっぱい寝るのが正解だろ。
あまりに寝過ぎて、
目が覚めたら23時59分だと困るけど(´Д`)


ではまた来襲!

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五輪の開会式のスタッフに選ばれてなくてよかった…
炎上解任間違いナシだったから(´Д`)

こんばんは、
うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。

刈られた人たちを
改めて叩く気も擁護する気もない。

枝葉ばっかり刈られるけど、
辞めた方がいい人は
中心の方にいっぱいいる。

何なら五輪そのものが。
偉そうなこと言えるほど、
清潔で立派なものなのか?

スポーツは楽しいし、
アスリートはすごいと思うけど、
今回の東京五輪はスルーだな。

大相撲見なくなった時と一緒。
そういや、白鵬ってまだいたんだ。

「いろいろあったけど、
終わってみればよかったじゃないか」
の強要だけは、
断固拒否だ(´Д`)

上級国民だけが許された祭典。
まとめて炎暑で焼き尽くされてしまえ。
これぞ正しく、聖火だろ。
↑こんなこと書いてるから永久に選ばれない。

下々の者は、
またまたまたまたの緊急なんちゃらで、
ステイホームだとよ。

というわけで、
今回紹介するシーンも、ステイホーム。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 

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「BEHIND THE CURTAIN」
◆鬼が笑う前に◆
http://park10.wakwak.com/~wittokyo/stage.html

シーンの紹介と解説です。

第9回は、ステイホーム。

積年のライバル、ニコ先生とキムラ教授。
あんなことこんなこと、あったでしょ。

…兵どもが夢のあと。
おくさんの庭からお届けします。

9)ステイホーム

T:こんばんは、おくさんです。
ニコ先生の園芸相談の時間ですが、今日は私がお送りします。


ニコ先生は土に還りました。

「全てのものは土に還る」
ニコ先生の言葉どおりになりました。


キムラ教授は家に帰りました。

「全てのものは家に帰る」
キムラ教授も言葉どおりに行動しました。

G:ステイホームですね。


C:妹がうるさいので殺した。
死体は井戸に投げ棄てた。

翌朝、死体は消えていた。

G:死体を井戸に葬る。
棄て井ホーム。

C:母がうるさいので殺した。
死体は井戸に投げ棄てた。

翌朝、死体はそのままだった。

G:ネコがうるさいので、生きたまま井戸に投げ棄てた。

井戸には蓋をした。

ネコは生きてるのか死んでるのか、蓋を開けないとわからない。


(T=おくさん、C=赤っぽいネコ、G=キムラ教授→ガーギー欠席のため、おく
さんが代演)
--------

○ニコ先生は土に還りました。

シレッと言ってるが、ニコ先生とおくさんの話の結末である。


○キムラ教授は家に帰りました。

家に帰って不在なので、
ここから先はおくさんがキムラ教授になりきって話している。


○死体は井戸に投げ棄てた

・ネットで有名な井戸の怖い話を途中までなぞっていく。
・「死体を井戸に葬る=棄て井ホーム」
教授の解説付き。
でも教授の声で喋ってるのはおくさん。
・だが最後のオチは、ネコが棄てられる。
しかも生きたまま(´Д`)

○ネコは生きてるのか死んでるのか、蓋を開けないとわからない。

お約束の、シュレーディンガーの猫。
次回、この蓋が重要なカギを握る何かになる?!

(つづく)

**********

今回の件から思いを巡らせて、
気づいたことが一つある。

汚い言葉を使ったり、
いじめや暴力とかを
「何てことない」風に言う人に対して、
決まり文句のように言われる

「人の痛みをわかってない」
「そういう立場になったことがないから言えるんだ」

それって、必ずしも合ってない。
逆に「おまえこそ本当はどうなんだ」と
問い返してもいいかもしれない。

酷いいじめや暴力や劣悪な環境で生きてきたが故に、
それが当たり前で、その空気こそが自己の存在を支えている、
そんな人は、必ずいる。
多数派ではないが、100人に1人はいるだろう。

あなたが立派な人か、
少なくとも常識人レベルと思うなら、
紋切型に斬る前に、
話を聴くゆとりを持とう。
そもそもが、違う世界の言語でも。
(自戒も込めて)


わが街はオリンピック会場で、
危ないので明日から疎開します。

畑があるから3日で帰ってくるけどな(´Д`)

ではまた来襲!

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1年で一番夜が短い季節、
いかがお過ごしですか。

こんにちは、
うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。

最近また眠れなくなってきた。
布団に入り、電気を消すと、
何やら漠然とした恐怖に包まれるのだ。

「この恐怖の正体は何だ?」

考えてみようとするが、
しばらく起きてるとまた眠くなるので、
その状態でグルグル回って1週間ぐらい経った。

で、少しずつ見えてきた。

老いて衰えることか?
自分かパートナーに何かがあった時の準備ができてないことか?
人付き合いが1人また1人と減っていくことか?

…うーん、もうちょっとだ。

突然フレーズが浮かんだ。

「社会で必要とされなくなることへの恐怖」

パズルのピースが埋まるように繋がった。

引っかかって悩んでいたことや、
今回紹介するシーンとも。

私だからできること、
私でなければできないことが、
人との関わりの中でなくなった時、
私は固有の私として観測されなくなる。
ある意味、死んだようなものである。


そんな窮地の只中にある、
おじいさんの昼下がり。
考察とあがきをお楽しみください。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 

**********

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「BEHIND THE CURTAIN」
◆鬼が笑う前に◆
http://park10.wakwak.com/~wittokyo/stage.html

シーンの紹介と解説です。

第8回は、おじいさんの午後。
昼飯を終えても、のんびり昼寝してる場合じゃない。
考えることもやることも、まだまだいっぱいあるのだ。


8)おじいさん(午後)

C:観測しなければ、存在は確認できない。

検査をしなければ、コロナには罹らない。

観測されなければ、存在は確認されない。

ならば、独りの私は、
果たして存在するのであろうか?

一方で、私は観測者でもある。

マックスウェルの悪魔というのがいて、
そいつは、運動の激しい粒子と運動の少ない粒子を
左右の部屋に分けることができる。

温度の高い空気と低い空気を左右の部屋に分ける、
すなわちそれは、
何もしないでエネルギーを取り出せるということだ。 
だから、悪魔。

こんなの私にもできるぞ。
家の中で、きれいに片付いたものを自分の部屋に、
散らかったゴミをおくさんの部屋に分ける。



T:おじいちゃん!


C:いいえ、私は何もしてません。
観測してただけですから。



観測者がいるかいないかで、
実験結果が変わることがある。

観測者はネコを生かしも殺しもできないが、
観測した時点で、
生きてるか死んでるかどちらか一方になる。




♪ 煮れ煮れ東京





--------

○観測されなければ、存在は確認されない。

観測されてるかどうかは、どうやって知ればいいのだろう?
こちらも観測しなければわからないのではないか。

しかし、相手や周りに影響を与えずに観測するのは難しい。
相当気をつけないと、迷惑な撮り鉄みたいになってしまう。
首尾よく撮れたとしても、情報の上げ方次第で炎上しかねない。
害も与えず、評価もせず、ただただ観測するのは難しい。

マックスウェルの悪魔とか言ってるが、
温度の違う空気を左右の部屋に分けてる時点で、
「ただ観測してるだけでーす」と言い逃れることはできねえべ。

何だかんだ言いつつも、
おじいさんはおくさんを怒らせることで、
その反応を見て、自分が存在することを確認してる。

おじいさんとおくさんは、親子だか義理だか知らんが、
何かしらの親類縁者なのだろう。
同居して色々言われたり縛られたりするのは嫌なので、
隣で暮らしてるようだが、
己の存在と切れ味を確認できる相手は必要だ。


○観測した時点で、生きてるか死んでるかどちらか一方になる。

「シュレーディンガーの猫」より。

観測者はネコを生かしも殺しもできない。
おくさんがおじいさんの生殺与奪を握ってるわけではない。

だが、おくさんがおじいさんを気になって見た時点で、
その生死を確認せざるを得なくなる。

おくさんがおじいさんの気配の有無に反応した時点で、
おじいさんもまた、自身の存在の有無を確認することになる。

生きていても死んでいても面倒なことに変わりはないし、
確認されずに宙ぶらりんなのも困ってしまう。

コロナな世の中で、こんな状況・心境を自覚した人も
少なくはないのではないか。

次回はおくさんサイドから見た風景。
しかし今更ながら、
こんなに寂寥感溢れる芝居だったとは…

(つづく)

**********

どんな職場・組織・コミュニティにいても、
「私だからできること」を心掛け、
持ち味を活かせるよう、居場所を作ってきた。
うまくハマれば、いい仕事ができた。
その度に人々に驚嘆と感動と新たな学びを提供できた。
「私はここにいられるのだ」と確認できた。

残念ながら、それが長く続くことは珍しい。
私が残す爪痕を気に入らない者もいた。
どこの世界であれ、何人かはいた。
「決まった型の通りやってほしいし、他の誰かでもいい」
そんな風にしか人に存在してほしくない人ってのもいるのだ。

そいつと折り合いがつかなかったり、排除されたりしたら、
こちらが去らなければならない日がやってくる。

それでも、これまでは次の場所を見つけてきた。
毎回毎回、すごくエネルギーのいることだ。
もう疲れた。
何度そう呟いただろう。

人生の凝りと澱に疲れた果てに、
己が「他の誰かでもいい」
コンビニの商品のような存在でしかなくなることへの恐怖に震える、
夏の短い夜であった。

最後まで読んでくれたあなたに感謝します。
「読んだよ」って返事だけでもとても嬉しいです。

また来襲!

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6月になった。
日射を浴びなければ快適だ。
うっかり浴びたら大火傷しそうだ。
とんでもねえ!

こんにちは、
うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。

冷えなくなったので、
身体はよく動くし、元気だ。

ところが頭は意外と疲れてる。
なかなかそれに気がつかない。
判断ミスや事故が起こりやすい時期だと思う。

過去3回、自転車で大きな転倒をした。
いずれも大体この時期だ。

・交差点でダンプにはねられた。
30年前の7月上旬。
とっさに受け身が取れて、助かった。

・急ブレーキでつんのめって左手から落ちた。
12年前の6月中旬。
しばらくしてから左腕が上がらなくなった。

・震災後街灯が暗い中で小さい突起に躓いた。
10年前の5月中旬。
良くなってた左肩が再び…

大事故にならなかっただけ良かった。
次回はカンベンだ。
もういい歳だし、気をつけて過ごしたい。

身体はよく動くのが落とし穴(´Д`)


さて今日は、
身のこなしも軽やかなジャンプの話。
背中もピンと張ってます…
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 

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「BEHIND THE CURTAIN」
◆鬼が笑う前に◆
http://park10.wakwak.com/~wittokyo/stage.html

シーンの紹介と解説です。

第7回は、ぎょう虫トラベル。

各地を回って開催される大会で、
選手はみんなのヒーロー。
一挙一動に視線が集まる。
サコネン選手、アオヤマ選手、頑張って!


7)ぎょう虫トラベル

T:ジャンプ競技、年内最後の大会です。
サコネン選手の1回目。

♪ プ、プ、プ、プーン


スタートしました!助走は完璧です。
いい角度で上がった!



さあ、K点を超えるか?




最後にテレマークも決めて、


C:いやぁ、それほどでも…


T:サコネン選手、見事な1回目でした。


T:続いて、アオヤマ選手の1回目。
スタート位置につき、かがんでいます。

♪ プ、プ、プ、プーン

C:あ、黄色だ!黄色を出した!
黄色を貼ってしまいました!


T:これはいけませんね。


C:アオヤマ選手、痛恨のミスです。
1回目は紫です。


T:最近の若い人は、ピンテープも知らないんですか?

♪ チャラッチャッチャッチャチャウ!

チャラッチャッチャッチャチャウ!


ぎょう虫 ぎょう虫 お尻でウヨウヨ

T:「ぎょう虫トラベル」


C:全国感染ツアー、実施中!

--------

○サコネン選手

ネコさんですね。
ジャンプ競技なので、ノルディックな名前にしてみた。

平らな舞台上でジャンプを見せるのは、
なかなか難しいかと思ったけど、
意外とサマになってるだろ?
テレマークもキマッて。

「え?ちゃんと仕事してますよ。
サボってないですから」
→それはテレワーク。


○アオヤマ選手

実はアオヤマ選手、今回出演してません!!
そのキャラクターがいる前提で思い浮かべて、
演者も観客も見ていたってことで。

とんでもねえ!

飛ぶ前に失格になっちゃったんで、
飛んでもないのは間違いない。


○1回目は紫

ピンテープの1回目は紫、黄色は2回目。
そんなの常識。
昭和の常識。
知ってる人は、おじさんおばさん以上。

そもそもピンテープって何だよ?
ぎょう虫検査だよ。

なんでジャンプのスタート時に
ケツにピンテープ貼るんだよ???

CMか?
いや、宣伝でもNGだろ。

アオヤマ選手、出演してたら
痴態を晒してたってことか???
とんでもねえ!


○全国感染ツアー

というわけで、
オチは「ぎょう虫トラベル」。

あれは一体何だったんだろう?
間に入った業者やお友達だけ潤わせて、
国を挙げて感染を全国に広げる一大ツアー
以外の何者でもなかったかと。

居酒屋?映画館?公園飲み?
そんなレベルじゃないわけで。

もうね、ケツがムズムズしてくるわ。
黒ひげならピューッと飛んでったりしてな。

いやいや、飛んでないから。
とんでもねえ!


(つづく)

**********

「大坂なおみが、ケツまくった!」
例のニュースを知って、
賛否以前に、
「この人、この芸風でずっと行くのかな?」
そう思ってたら、
実はハートが壊れてたってオチで。

アスリートとか、
その道のトップクラスの人って、
その分野に関しては最強レベルだから、
単純に「強い」って思われやすい。
だが冷静に考えればわかるが、
強い人が何でも強いとはかぎらない。

それがなかなか理解してもらえない。
あり得ない完璧な対応、聖人君子を求められ、
些細なミスや見た目の違いが叩かれる。
有名人から店員に至るまで。

そんな空気に馴らされ、気がつけば己も
そういう目で見、言動をしてたりする。

選手を商品として見ている。
選手だけではない。
芸人、俳優、タレントも、学者も教師も
あらゆる業種の「人と接する」人たちを。

流れに異を唱えたり、枠からズレたり、
政治的発言をすること自体で叩かれ、
商品価値を下げるものとして制裁を受ける。

一方で上の方の人たちは、
どれだけ下品でデタラメでも、
自ら非を認めて去らないかぎり、
そのまま居座ることができる。

儲けを減らし、商品価値を下げるものは排除。
命より、当事者の意思より、地域の事情より、
大人しく消費され、消費し、
金が都合よく回り、利益を得ることが大事。

その暗黒の秩序の頂点に燦然と輝く、
奴隷の祭典・オリンピック(´Д`)

ああ、とんでもねえ!!

また来襲!

拍手[0回]

降ったり止んだりが続きますね。
こんにちは、うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。

畑が大変忙しく、気をつけないと身も心も全て費やしてしまう。
今月はすっかり野菜の奴隷だ(´Д`)

この時期の小雨は、正直心地よい。
降ってない時の方が、蒸して疲れてしまう。
毎日ちょっとずつ、ぼちぼちね。

私も1日1日、成長してるのだろうか?
すり減って老いてるだけなんじゃないか??
いやいや、滅相もない。

閉じ込められて死を待つに近い心境は、想像したくもない。
だが傍から見れば、意外と楽しそうかもしれない。
今回は、そんな黒ひげのお話です。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 

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□1
「BEHIND THE CURTAIN」
◆鬼が笑う前に◆
http://park10.wakwak.com/~wittokyo/stage.html

シーンの紹介と解説です。

第6回は、黒ひげ。

子どもの頃、友だちの誰かは持ってた「黒ひげ」のゲーム。
ナイフを刺して黒ひげが飛び出た人が勝ちなのか負けなのか、
ホントのところはわからない。

その勝ち負けが刺した側から見たものなのか、
それとも黒ひげ側からなのかも、実はわからない。

黒ひげの心境は、どういったものなのだろうか?
わからないから、樽に入ってみた。

6) 黒ひげ


(1)
C:問題です。
樽から出られないと、助からない。
だが刺されると痛いし、死ぬかもしれない。
樽から脱出し助かるには、どうしたらいいのか?


「飛べ。or not 飛べ。それが問題だ。」


T:問題です。
黒ひげが1匹、直径x、高さyの樽に入ってます。
そこへn本のナイフを刺し、黒ひげが飛び出すまで続けます。
黒ひげが飛び出す軌跡を、グラフに表しなさい。

C:やだ。


(2)
T:どうだい?
カッコイイ樽だろ?

ちょっと俺と交代してみないか?



--------

○飛べ。or not 飛べ。

To be, or not to be, ハムレットだ。
このまま刃を浴び続けるのと、痛みにまかせ飛び出るのと、
どちらに理があるのか、助かるのはどっちか。

黒ひげのゲームのように、バネがきいて脱出に成功するのなら勝ちだが、
「あれはものの例えで、実際には急所に当たって血が噴き出て昇天するってこと
だよ」ってことならゲームオーバーなわけだ。

そもそも刺された他のナイフだって、当たっているのかいないのか。
「かすりもしてない」~「ズッポリ刺さってる」、0から100まである。
「気づいてないだけで、実は結構刺さってる」が、ないとは決して言えない。

いろんなケースを考えて、実験してみるしかない。


○n本のナイフを刺し、

そこで実験だ。
舞台の上で役者にやってもらおう。
数学の問題を解くように、いろんな数値を入れて、状態を見よう。

選択肢も結果も整数なので、回を重ねれば、
未知数が多くても、整数問題のように解けるかもしれない。

倍数と余りに注目だ。
例えば3の倍数の時に変な顔してないか、とか、よく観察しよう。

え?
役者がボイコット??
冗談じゃねえ、生身の人間じゃ命いくつあっても足りないよ。

仕方がないから、改造人間のハンガー猛でも呼ぶか?


○ちょっと俺と交代してみないか?

黒ひげは交代可、なのか?
黒ひげと観衆、あるいは黒ひげと刺し手(蚊?)は交代できるのか?
「x+y」のように対象式なら、xとyを入れ替えても成り立つが。

公演中は役者2名が交替で黒ひげとなったが、
観客席から黒ひげに手を挙げる者はなかった。
やはり相当な美味しい役得がなければ、難しそうだ。


○我々は皆、黒ひげ

実は私たちは皆、既に黒ひげで、
いくつもの樽に縛られ、生死を握られてるのではないか。

基地とか、原発とか、コロナとか、オリンピックとか…
最後の樽は、簡単に蹴飛ばせる気もするが(´Д`)

うぃっとの芝居を寓話として見た場合、
何度となく説いているテーマだが、
やはりここでも、
問われるのは「前提を疑う勇気」ということだ。

この世界を支配する樽の多くは、インチキだ。
うぃっとの樽はフープと布でできていたが、
そんな立派なものですらなかったりもする。

(つづく)

**********

そういえば明日は、私の親の結婚記念日だ。
もう59年も前のことか。
両親はとっくの昔に別れ、父も亡き人なので、
数えても仕方のないものだが(´Д`)

高校の同窓生のSNSに、珍しく当時の教師ネタが上がってる。
例年来月ぐらいに同窓会があったり、パーティで集まったりするが、
当分なさそうだな(´Д`)

反面教師でも、人生において出会った意味はあると、
少しは思えるようになった。
それでもやっぱり、嫌なものは嫌。

やっと眠れるようになったと思ったら、
梅雨時に疼く古傷のように、嫌な夢を連日見る。
夢は夢、過去は過ぎたこと。

このままパッとせず、人生が暮れるとしても、
刺されるナイフぐらいは、自分で選ぶ。
そう思うと、少し元気になってきた。

シャワーが浴びたいな。

それではまた来襲!

拍手[0回]

春を彩った花の陰で時を待っていた草たちが、
雨毎に日差し毎に伸び、濃くなる。
黄色が緑に変わる季節。

こんにちは、うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。
地震にカミナリ、火事はないけどオヤジが語るメルマガだよ!

野菜は葉っぱや根が育てば終わりではない。
花は咲けば終わりではない。
種ができても、まだ生きている。

人間だって、そう。
若くて注目されやすいうちだけじゃない。
花や実をつけた後も、意外と長い。
余生なんて言ったら失礼なくらい、中身もある。

そういった意味でも、
劇団を始めて37年、
還暦までカウントダウンとなった私が、
舞台に立つこと、新しい作品を創ることは、
とても大事なことだ。
若くて勢いのある者が創るものと比べて、
色褪せた陳腐なものだということもない。

今は稽古場も取れないし、すぐ動けない状況だが、
確信を持って進んで行く。
今できること、今だからやっておける準備を重ねて、
その時に備える。


まだ公演のメドは立ちませんが、
今しばらく、前回公演の写真と解説をお楽しみください♪
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 

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□1
「BEHIND THE CURTAIN」
◆鬼が笑う前に◆
http://park10.wakwak.com/~wittokyo/stage.html

シーンの紹介と解説です。

第5回は、おじいさんの昼食。
ラーメン1人分作るにも、おじいさんなりの手順がある。
「一人飯を楽しく、合理的に、美味しく作り、食べる」
ラーメンの、そして生活のレシピである。


5) おじいさん(昼)


C:お昼はラーメンです。
小さい鍋に卵が1個浸る量の水を入れて火にかける。
もやしを一掴みして、その脇に入れる。


カブの葉っぱを切る。
沸騰したらタイマーをかけ、もやしを丼ぶりに上げる。
代わりにカブの葉っぱを茹でる。


フライパンで炒める野菜を切る。
また沸騰したら、カブの葉っぱをザルに上げる。
フライパンに点火し、豚バラを薄く敷く。

肉の脂がフライパンに馴染んできたら裏返し、野菜を被せる。

ネギを刻む。
肉と野菜をそーっと混ぜ、空気を入れるように炒める。
必要なようなら蓋をして若干蒸す。
ザルに上げたカブの葉を絞り、丼ぶりに入れる。


肉と野菜が馴染んだあたりで水を入れ、ラーメンスープを加える。
タイマーが4分ぐらいなので、麺を鍋に入れる。
スープが煮立ったら最後にネギを入れ、火を止める。

麺がほぐれるよう、吹きこぼれないよう、鍋をかまう。
フライパンの中身を丼ぶりに注意深く入れる。
残り1分で鍋の火を止め、
シンクに置いたフライパンの上で麺と卵をザルに上げる。


麺はスープと具の入った丼ぶりにそーっと載せる。
卵は鍋に戻し、水で冷やす。
熱湯で脂が溶けたフライパンをさっと洗う。

卵の殻を剥く。
タイマーが鳴ると同時に止め、卵を丼ぶりに入れる。
卵の殻を捨て、鍋をさっと洗う。


丼ぶりを食卓に運び、いただきます。

適度に乾いた上の方の麺と、汁を吸った麺、
2つの食感をまだらに愉しみながら、やがて混じり合う。

麺も具もスープも我も混ざり、戯れる。


--------

○お昼はラーメンです。

小さい鍋で卵ももやしも葉っぱも麺も茹でる。
「卵を茹でる時間で全部やってしまう」
そこがおじいさんのこだわり。


○野菜を切る。ネギを刻む。

鍋やフライパンに仕事をさせてる間に、次投入するものを仕込む。
短い時間でパッパとできる。
フットワークも使えていい運動になる。
「この隙にやってしまえ」というのは単純に楽しい。
間が持たずにビールに手を出さなくても済む。


○豚バラを薄く敷く。

美味しく頂きたいところはじっくり手間をかける。
ギトギトの肉を大事に大事に加熱する。
この過程から既に食事の一部と言ってもいい!


○水を入れ、ラーメンスープを加える。

もちろんフライパンの脂はスープと共に丼ぶりに入れ、腹の中に回収する。
地球にとっても、食べる人にとっても、美味しい答だ。


○タイマー

実はおじいさんは調理の際にタイマーと勝負をしてる。
鳴る前に出来上がると勝利が実感できる。
ピッタリだと己が時間を制御した満足感。
先にタイマーが鳴ったら鳴ったで、それも人生と豊かな気持ちになれる。
どっちに転んでも、おじいさんの勝利に変わりはない。


○フライパンの上で麺と卵をザルに上げる。

卵ともやしと野菜と麺を茹でた鍋のお湯にも、最後までちゃんと役割がある。
「一つ一つのものに仕事をさせてやる」
独りのおじいさんにとっては、小さな達成感が得られる大切なことだ。


○乾いた麺と、汁を吸った麺、2つの食感をまだらに愉しむ。

多様性は、人間社会でとても大切だが、
個人の一つのメニューの中でさえも、あれば潤いをもたらすものだ。
「同じラーメンで、違う食感、味わいが楽しめる」
その豊かさがわかるのは、人生経験の賜物か。

「均一に混ぜないと許せない」?
そんな奴は、一生コンビニとチェーン店だけで食ってやがれ(´Д`)


なお作者は、割った卵の殻を袋に入れて細かく砕き、畑で土に混ぜている。
循環を実感できる生活は、美味しいものだ。

(つづく)

**********

緑萌ゆる頃に、枯れて朽ちる命もある。
なればこそ、命の巡りを慈しむ。
人生の晩年は、キレキレの絶好調で迎えたい。

では、また来襲!

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雨ごとに野菜も雑草も育つ、
その幅が大きくなってきました。
こんにちは、うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。


清水邦夫が亡くなった。
高校演劇部時代、初めて演出したのがこの人の作品だった。
「青春の砂のなんと早く」
高2の終わりの頃だった。

鬱屈した自己肯定感の低い少年だった私が、
電車で旅をしたりし出した頃。
弾ける間近、夜明け前だ。

後にも先にも、清水邦夫をやったのは、これ1回きり。
先輩の代が別役、1年の文化祭はつか、
2年では横内謙介、そして後輩は竹内純一郎と、
当時高校演劇で人気があった作家の名前が並んだ。

この作品は特段奇をてらったり難解すぎもせず、
登場人物の心情を割合ストレートに出せるものだった。
それだけにごまかしはきかず、分厚い肉のようにずっしりくる。

今読み返すと、かなり大人のドラマで、
高校生が解釈してわかったつもりでも限りがあるなと思う。
もちろん、あの頃にしか見えないもの、できないこともある。

人生を終える時、通ってきた道をどんな風に振り返るのだろう。
あるいは、振り返らないのだろうか。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 

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□1
「BEHIND THE CURTAIN」
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シーンの紹介と解説です。
第4回は、ボルシチ。

「ボッてる質屋ボルシチ」
CMではおなじみだが、
この度初めてキャラクターとして
「ボルシチのボルおじいさん」が登場。
初登場が死んで天国へ向かう※場面とは
(※入れるとは言ってない)
残念過ぎる設定である。


4)ボルシチ

♪ ボッてる質屋

「質屋がボッタクリ」

♪ ボッてる質屋

「廉価買取、高価販売」

♪ ボッてる質屋 ボルシチ



ボル:わしも歳を取って、お迎えがきたようじゃ。

蚊:ブーーーン。 あ、ボルおじいさん。

ボ:なんだ、蚊じゃないか。
ずいぶん弱ってるな。

蚊:天国の門へのバスに並んでるんだ。
一人ずつ隣の国の系統に振り分けるんだって。

ボ:えーと、蚊が隣だから…加賀の隣は能登か。

♪ おじいさん 能登系

蚊:じゃ、お先に。

ボ:ふう、着いた。
わしのように正しい商売をしてると、天国に行けるんだな。

スクル蛆:ちょっと待った!
天国への悪人枠は、毎月1名のみだ。

ボ:貴様は、悪徳商人スクルージ。
世界の強敵と戦うのか…

ス:天国へ行くのは、俺様だ。

ボ:蛆のくせに生意気言ってんじゃねえ(潰す)

ス:ぐぬぬ…

ボ:さあ、天国へ向かうぞ。

恐岩:いらっしゃい!

ボ:何だ?

恐:金か死か?
悪人枠決勝戦へようこそ。

ボ:金貸しシャイロック!
こいつがラスボスでいたか。

恐:シャイロック、日本名で言うと、恐岩だ。
1ポンドずつに切り分けてやる!

ボ:ヤギのお母さん!

恐:う…

ボ:かかったな。
天国へのロープはわしのものだ。

恐:くそぉ!
ロープじゃなくて毛糸だろうが。
俺によこせ…

ボ:残念でした!

♪ 天国への ボルおじいさん

ボ:…ん、毛糸はどこまでつながってるんだ?
わ、切れた!

♪ と毛糸もお別れ~

--------

○おじいさん 能登系

この台詞のためだけに蚊が登場して、
隣のバス停から天国へ向かうのだった。

ちなみに、蚊の行き先は「天国正門」だったが、
ボルおじいさんのバスは「天国駅通り」。
バスの時点で格差があった。
悪人だから仕方ないか(´Д`)


○スクル蛆

強欲で嫌われ者として知られるスクルージだが、
蛆虫だったとは。
悪人の王者となるには小物だった。


ボル爺にあっけなく敗れ、
あの世にも行き場を失くし、
己を知ってこの世に戻って改心した、

…かどうかは知らない(´Д`)

蚊もスクル蛆も恐岩も、
全部おじいさんがやってるので大変だったなあ。
おじいさんの夢の中だからな。

知らんけど。


○恐岩と書いてシャイロック

あの世界的に有名なシャイロックである。
実は恐岩だったとは!

「シャイロックのおくりもの」では、
サンマのアントニオを殺し損ね、
腹いせに口蹄疫の豚を送り付けた
更生のしようのない極悪人だが、
天国に行けると思っているらしい。
地獄には何度も行ってるから飽きたのか?

地獄も苦にしないしぶとい恐岩だが、
唯一敵わない相手がいる。
ヤギのお母さんだ。

声を聞いただけで抵抗できなくなるのは知ってたが、
名前を言っただけでここまで怖がるか?!

ヤギのお母さんの威を借りて、
ボル爺は恐岩をビビらせ、
天国へのロープに手をかける。


ロープじゃなくて毛糸だった(´Д`)


○毛糸もお別れ

勝利の喜びも一瞬。
やはり人を蹴落とす悪人に天国への道は開かなかった。
ここにもあった蜘蛛の糸(´Д`)


○ネタバラシ

このシーンは、
純粋に1点の濁りもなく、

「天国へのボルおじいさん
と毛糸もお別れ」を
やりたかったため「だけ」に作り(できてしまい)、舞台に乗せた。


一字一句、設定の隅々まで、
知識にも教訓にも腹の足しにもならない
くだらないシーンだと自信を持って言える。

このネタの元を考えた本人が、
公演に出られなかったのが残念だ(´Д`)

またどこかでやれるといいな。

(つづく)

**********

あの頃、自校他校で演劇やってた知り合いは、
大体自分が一番で、他人の間違い突っ込みたくて、
知った顔で語る、鼻持ちならない嫌な奴だった。
(みぃつぅー)

演出やってても、
「演出家は一番わかってなくちゃいけない」
「答を教えちゃいけない、あるいは教えなくちゃいけない」
なんてことにガチガチに囚われてた。

「わからない」ことを恐れてた。
「わかった気になってた」場合もあるし、
わからないのがバレるのも怖かった。

だが、そんなのどっちだろうと、
「わからなくても進むしかない」
当時もそうだったし、今の自分でもそう言ってると思う。

今の自分が演出するなら、
「わからなくても、いいんだよ」って
言ってあげることはできる。

同じ進むしかなくても、
わからないって互いに共有して進んだ方が、
道は明るい。

当時の私は、人一倍考え込みやすいくせに、
「役者とスタッフが気持ちよくやれる」
それが一番大事だってのがわかってなかった。


過去はどうにもならないが、
50代には50代の砂が残ってる。
なくなったらすくえばいい。
まだやり直せる。

では、また来襲!

拍手[2回]

確定申告がやっと終わった!

こんにちは、
うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。

今年なんて1ヶ月延びてるのに、延びたら延びただけ先送りしてしまう。
なんてダメ人間(´Д`)

遅いと問題なのは、「相手がある〆切だから」だけではない。
「確定申告=去年の活動のまとめが一区切り付く」ってことでもあるからだ。
4月にして、実質的にはやっと2021年の活動に入れる、という感じです。

3ヶ月、雪に埋もれて動けなかったんだ、
うん、きっとそうだ。

というわけで、あけましておめでとうございます。
雪解け水のようなメルマガをお送りいたします。

来年こそ、来年こそは、2か月前には始動するぞ!

「来年こそは」と毎年言ってるのは、私だけではありません。
今回は、夢と希望に満ち溢れた?彼のお話です。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 

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シーンの紹介と解説です。
第3回は、来年王。
ちょっと英語っぽく読むと、ミュージカルっぽくなります(´Д`)


3)来年王

♪Bon, de de de bon. Bon, de de de bon.
子丑寅卯 辰巳午 
おいやいちょと待て そうではなくて~


赤ネコ:今年ってネコ年じゃなかったのか?


牛1:やだなあ、ネコさん、今年はネズミ年ですよ。

牛2:もしかして、子はネコさんのネだと思ってたんですか?


ネ:うるさい!
投票に不正があって、ネズミ年になったように見えるが、
ホントはネコ年なんだ。

牛1:トランプみたいなこと言ってるし。

牛2:ネコなのに負け犬の遠吠えですか?

ネ:天命に逆らうから疫病が流行ったんだ。
しかも来年はウシ野郎の年だって?

牛1:よくご存知で。

牛2:来年はのんびりやらせてもらいますよ~ ウシ

牛1:ウシ

ネ:ウシ年だけは、絶対に阻止してやる!
まずは十二支について勉強だ。
なるほど、12年周期でグルグル回ってるのか。

ん?グルグル回るって?!
たしか、虎はグルグル回ってバターになるんだよな。

あれ?バターって牛の油じゃないか。
1つ前の干支の油になるのか?
これは新しい法則の発見かもしれない。

牛はグルグル回ってネズミの油に。
ネズミの油…雑巾の搾り汁か。
鼠はイノシシの油。
ラードみたいなもんか。

猪はイヌの油。
犬はトリの油。
鳥はサルの油。

猿はヒツジの油。 ラノリンか。
羊はウマの油。 肌にいいのが続くな。
馬はヘビの油。 ガマの油と似てるのかな?

蛇は龍の油。 
龍は皇帝だから、エンペラー…ってことは、イカの油かな?
龍はウサギの油。 
卯はウサギだったのか。鵜飼の鵜じゃないのか?
兔はトラの油。

やれやれ、これで1周か。
グルグル回ってこっちがバターになりそうだ。
だがこんなことやって一体何の意味があるんだ??

そうか!
こうやって十二支を遡れるなら、
タイムマシンが作れるかもしれないな。
過去や未来へ行けば、
ネコが十二支に入ってるかもしれないぞ。
ムニャムニャ…

  遠い遠い昔から続いてる。
「ネコは十二支に入ってない」
「ネコは十二支に入ってない」


 未来永劫と続いてる。
「ネコは十二支に入ってない」
「ネコは十二支に入ってない」

ネ:うううううう…
来年こそ、来年こそ十二支に入ってやる!
ウシ年なんて嫌だ、来年はネコ年だ。

--------

○Bon, de de de bon

知る人ぞ知る、劇団W.I.T.の団歌。
そのオープニングのフレーズ。

ちなみに、
元歌の歌詞は「ギンギンギラギラ 青い春」と続く。。
まさに青かった頃に作った歌だ。

さらに、
なぜ Bon, de de de bon なのか?
単に音のリズムで付けたイントロのようなものだ。
強いて訳せば、「よよいのよい」だな(´Д`)

「めでてえな」とは続かない。
終わっちゃうからな。


○今年ってネコ年じゃなかったのか?

2019年末の公演で、
ネコは神様に
「来年の十二支は『ね』で始まる」と聞き、
「来年はネコ年だ」と喜ぶ。

つまり、「今年(2020年)はネコ年だ」って信じてる。

ネズミ年とか言ってるが、
あれは誰かの陰謀で、インチキだ。


○ウシ年だけは、絶対に阻止

「ね」年の帰属を争ってるうちにすっかり忘れてたが、
恐ろしいことに、来年(2021年)はウシ年だと言う。
王の座から地獄の底に落とされる大ピンチ!
これはもう、闘うしかない。


○虎はグルグル回ってバターになる

ネコさんは勉強熱心だ。
「虎が回ってバターになる」話から、
「全ての干支は1つ前の干支の油になる」という法則を導き出す。
ある意味すごい天才だ。
この思い込み力がなければ、奇跡なんて起こせない。

さらに、グルグル回って過去へ遡れることも発見してしまった。
回転毎に、昨日へ帰る。
これがホントのキノウ法。

…身体に悪いんで、ゆっくり休んだ方がいいと思う。


○ネコは十二支に入ってない

こんなに身を削る思いをしても、届かないのか!
十二支の壁は厚かった。

何がいけないんだ?
努力の方向が間違ってるのか??

悔しいのう、悔しいのう(´Д`)

夢にまで出る悔しさに、
より一層、ネコは燃えるのだった。


(つづく)

**********

深淵に睨まれた日々。

昨年の兄のことがあって、
また、自分自身を見つめ直してみて、
至った思い。

≪物事が抜け落ちたり遅れたりするのは、
危機感がなかったりルーズだからとは限らない。≫

心配事が多くて、不安が強くて、
抱えきれなくなって、脳のキャパが塞がって、
抜け落ちたり、固まったりしてしまう。

それが常態化すると、色々支障をきたすし、
自分自身が疲れてくる。

「俺は病気なんじゃないか」
「根本的に間違ってるんじゃないか」
気弱な自分に、支配されそうになる。

「病んでるんだから、病院に行く」とか、
「診断をもらって、特異な性質に名前を付けてもらう」とか、
「気が小さいんだから、身の丈に合った生き方にする」とか、

そういう対処をする人もいる。
だが、それをしない生き方もある。

あっちもこっちも、ぶつけまくって、
傷だらけ、痛みだらけ、煤けて、ポンコツだ。
ダサくて臭くてカッコ悪い。
長く生きてりゃ、そんなの普通だ。

それでも、王者への道は放棄しない。
どんなに滑稽に見えても、旗は下ろさない。
だって、絵になるだろ?

それでは、また来襲!

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