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うぃっと第61回公演うぃっと第61回公演「赤っぽいネコ、或いは幸福な王子」12/26~28あさくさ劇亭にて。来てね! …劇団W.I.T.のメルマガです。基本、斜め上なブラックジョーク満載の文面なので、真に受けて炎上させないでね。
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寒い。
朝ベランダに出ると寒い。
こんにちは、うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。

ランニングシューズを履いて外に出るまでが寒い。
畑でしゃがんで作業するのが寒い。
稽古場からの帰り道が寒い。

冬だから当たり前ですね。
うぃっと2年ぶりの本公演まで、あと1週間となりました。

**********
次回公演
GRANDSLUM 2022
うぃっとの 幸福と王子・うたのじかん
https://wittokyo.com/

12月26日(月)~28日(水) あさくさ劇亭にて。

○開演時刻
12/26月 19:00
12/27火 14:00/19:00
12/28水 15:00

各回とも、まだ十分お席はあります。
2年ぶりということもあって、
お客さんの出足はまだまだです。
絶やさず継続って大事なんだな(´Д`)

年末のお忙しい中ですが、
ぜひぜひ、劇場へお越しください。

観れば元気になります。
まずはわれらに元気をください。


☆公演チラシ
https://wittokyo.com/koto_b_150_.jpg
https://wittokyo.com/koto_a_150_.jpg

○チケット 2000円

チケットの予約は、
直売所 http://wittokyo.cart.fc2.com で受け付けてます。


◎うぃっとには団歌がある。

「うぃっとってどんなお芝居なんだろ」
「どういうお話なのかな」

前号までで設定や動機は書いた。
うぃっとの芝居の特徴も常々あちこちで書いてる。

なので今回は、
舞台で歌われる曲の歌詞から、
うぃっとを貫く骨の部分を語ってみよう。


「I'm a muddler」(1984)
作詞・作曲:しなやかしなちゃん

♪Bon, de de de Bon  
Bon, de de de Bon

ギンギンギラギラ 青い春
おいやい ちょと待て
そうではなくて
一過性とは ほど遠く
カッコイイけど
あっさりしない
小作人では ないけれど
ケ・セラ・セラとも
ちょっとちがう

I'm a muddler I'm a muddler
How to make love How to make peace
I'm a muddler I'm a muddler
How to make love How to make peace

うぃっとがなければ はじまらない
うぇっとでなければ すくわれない


「I'm a muddler」
このうぃっとの団歌は
38年前の旗揚げ当時からあった。

旗揚げ公演では「歌」じゃなくて
「台詞」だった気もするが…

冒頭の
Bon, de de de Bon だけは
歌にする時に付いたものだ。

そもそも、
Bon, de de de Bon って
どういう意味なんじゃ?!

フランス語、なのか??

和訳すると、まさか、
「よよいのよい」???

そこまで考えてなかった、ような気もする。
時は流れた。
忘れてしまった。
それでも今も、団歌として歌っている。

いつもボスが歌ってきたが、
今回はボスは歌わない。


以下、歌詞の解説。


「ギンギンギラギラ青い春
おいやい ちょと待て そうではなくて」

これ書いた当時は19歳。
まさにギンギンギラギラ青い春の真っ最中だった。

だが、若さの勢いだけじゃない。
そう言いたかった。


「一過性とはほど遠く
カッコイイけどあっさりしない」

一時の流行、気の迷いじゃない。
目を引くのは当たり前だが、しぶとく粘る。

うぃっとの結成当時のポリシーは
≪ビンボーでカッコイく≫
≪都会的で野性的で家庭的な芝居≫

表現するものもメンバーも色々変わったが、
この姿勢はアップデートされて今日まで続いている。


「小作人ではないけれど
ケ・セラ・セラともちょっとちがう」

身も心も家畜にはなるまい。
なるようになるほどお気楽でもない。

一筋縄では行かない世なら、
一筋縄では行かない奴になって渡ってやるさ。


「I'm a muddler」

muddler の和訳を見ると、こんな感じ。

・飲み物をかき混ぜる棒
・でたらめなやり方をする人
・お茶を濁す人

Mr.ちゃぶ台返し みたいなもんか。
旗揚げの舞台での役名でもあった。

「こいつはきいた?
マドラーっていうのさ。
なぜそういうかわかる?」

「ドラマをひっくり返すからさ」


「How to make love
How to make peace」

LOVE&PEACEって言うけど、
えっちしたいのも平和を求めるのも似たようなもの。

当時は若かったといえば確かにそうだが、
若いから言える、若さの特権ってわけでもあるまい。

今このおっさんがセックスへの意欲を語っても、
「どうせ口だけ」と流されそうだが。

身体は全然ついてけないが、
魂だけはギラギラしてたい。
炭火のように燃え続けたい。


そんな生き方の奴が、この芝居を作ってます。
期待に胸を膨らませて劇場へお越しください。
ラヴシーンもエロシーンもないけどwww

(つづく)

**********

来週の今頃は、小屋で灯体を吊ってるのか。
日曜仕込み、しかもクリスマス。
今まであったっけ?
38年やってたら、どこかであったかな。

間に合ったら公演前にもう1回出します。
なければ劇場で。

ではまた来襲。

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俺たちにゃ予選も決勝もございません。
こんばんは、うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。

ノックアウトされてもされても
明日はまたやってくる。

冷たい雨でも 腹減っても
お天道様がジャッジしてくれなくても
倒れてもまた 立ち上がるしかない。

や、たまには寝転がっててもいいか。
よし、じゃあ寝たまま1曲行ってみようか!
(zzzzzzz…)

**********
次回公演
GRANDSLUM 2022
うぃっとの 幸福と王子・うたのじかん
https://wittokyo.com/

12月26日(月)~28日(水) あさくさ劇亭にて。

○開演時刻
12/26月 19:00
12/27火 14:00/19:00
12/28水 15:00

うぃっとに限って、混雑することはないと思いますが、
このご時世、大人数が心配な方は、
人が少なそうな日を選んでお越しください。

てか、バラけてくれると嬉しいなww

☆公演チラシ
https://wittokyo.com/koto_b_150_.jpg
https://wittokyo.com/koto_a_150_.jpg

○チケット 2000円

チケットの予約は、
直売所 http://wittokyo.cart.fc2.com で受け付けてます。


◎なぜ「うたのじかん」なのか?

~閉ざされた街の
閉ざされた空から
太陽はまた 照らしつける
ギラギラ
うらみでもあるよう

僕はきっと
いつも平気な顔をして
何かのために
人をきり 人にきられ
続けるのでしょう

今日も 街は動いてる
ある秩序のもと
日常的パニックの中

生きるあかしもつかめぬままに
人工乳首をあてがわれ
僕らはゆくのさ 絶望にも
劣る この街の ある秩序の中を~

「閉ざされた街のなかを」(1985)


歌ってストレートだよね。

うぃっとの場合、
芝居そのものは基本が斜め上で、
後から「やりやがったな!」ってなるような
ブラックジョークが多い。
ギャグをやっても
「教養が要る」「難解だ」と言われやすい。
(実はカッコつけた小学生レベルなんだが)

でも歌は割と直接的で、
心にぶつける(抉るとも言う)ものが多い。

以前も書いたが、10年ほど前までは
本公演とは別にうたのステージをこの時期にやってた。

楽器できるわけじゃないから、
アカペラか打ち込みなわけだが。
歌の方のファンって人も結構いた。

まあ、ただ俺たちミュージシャンじゃなくて役者だから、
うたのステージはあくまで余興的な位置なんだと思う。

もちろん公演の中でも、
今までも歌を入れてたことは少なくない。
だけどミュージカルとかオペラとか、
そこまで大それたものじゃない。

俺たちは劇団だ。
やるのは芝居だ。

だが今の世の中だからこそ、
歌の力も借りたい。
向き合ってストレートに伝えたい。

まあ、こっ恥ずかしい面もあるにはあるのだが、
恥を承知で板に乗ってやろうじゃないの。

というわけで、公演まであと3週間を切りました。
お楽しみに。

(つづく)

**********

テキキチコウゲキ。
日本代表の快進撃の陰で、
あんなことやこんなことが進められてる。

俺たちに必要なのは
そういうことじゃねえべ。

この国のエライ人たちよ、
そんなに戦争が気になるなら
戦争しないためにどうするか
考えてほしいし
動いてほしいよな。


ではまた来襲。

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先週は月食があった。
憶えてた?
数日経つと忘れちゃうよね。

こんにちは、うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。

はい、私は見てません。
月が怖いから。
夜空にポッカリ浮かんで、
どこにいても追っかけて来るから。

だからって食になればいいかって言うと、
それもそれで怖い。

季節や歳月の流れ、移り変わりを
忘れたい、考えたくないわけではない。
考えると重いけど。

まあ、重いのは当たり前。

**********
次回公演
GRANDSLUM 2022
うぃっとの 幸福と王子・うたのじかん

12月26日(月)~28日(水) あさくさ劇亭にて。

開演時刻です。

12/26月 19:00
12/27火 14:00/19:00
12/28水 15:00

うぃっとに限って、混雑することはないと思いますが、
このご時世、大人数が心配な方は、
人が少なそうな日を選んでお越しください。

てか、バラけてくれると嬉しいなww

☆公演チラシ、只今作成中。


◎なぜ「幸福と王子」なのか?

「幸福の王子」の話が、ずーっとずっと引っかかってた。
もやもやしてた。

話を読んだのなんて遠い昔でうろ覚えだ。
だからって読み返してもいない。
細かい設定を知れば知るほど、
それをおちょくったギャグにしてしまう才能が
「よせ」と言っても発動してしまうから(´Д`)

漠然と憶えてるイメージから、新たに話を作ってみようと思った。
元の作品とは全然違う話。

王子はボロボロになりながら、人々に希望を与え続ける。
ヒーローどころか、見向きもされない。

人を元気づける話ばかりしてしまう自分自身と、何となく被ってしまう。
なぜ私は人を元気づけたいのか?
それは自分でよくわかってる。

「うまいこと、カッコイイことしか言えない」人だっているのだ。
別に詐欺師でも口先男でもカッコつけたいわけでもない。
ありきたりの言い回しだと嘘に思えるから、自分で言葉を選んでるだけだ。
たまたまそれがキラキラしちゃうだけ。
だがそれは理解されづらいし、誤解されたままでいやすい。


一応、ちょっとググって調べてみたら、
実は「幸福の王子」は「幸福な王子」だったみたいだ。
え? 
知らなかった!!

待てよ、これって、
ことばのステージを上がってく形にすれば、
七部作にできるんじゃないか??


幸福と王子 幸福な王子 
幸福に王子 幸福ぬ王子 幸福ね王子
幸福の王子 幸福は王子


よし、ナイスなアイディアだ。

じゃあまず、
「そもそも王子はなぜ像になってしまったのか」
そこから考察してみよう。

きっと活動的な若き日々があったのだろう。
何があって、誰によって、像にされてしまったのか??


以下、雑談は続く。


王子を像にするにあたって、
石像なのか、銅像なのか。

木彫りなんかもいいんじゃない?

どうやって幸福をあらわすの?

もちろん白旗を上げるのです。

この国がどれだけ幸福かをアピールしたい。
生贄が必要。

それって議会で決まったの?
カクギケッテイ?

どこの国の王子?

武蔵の国かな?

これまでも自分の人生は自分で決めてきた。
王子は自ら像になる。

(つづく)

**********

満ちた月は、やがて欠ける。
月や季節は何度も巡るが、人生は一度。
様々な出来事でも、巡ってくるものと一度きりのものがある。

あんなに咲き誇った花も、彩りを失くし、
種を遺して小さくなって枯れて往く。
なくなったもの、できなくなったこと、
何だかんだで、抜け落ちてきた。

私たちは既に、欠けた月を愛でる季節にいる。
これが結構長く楽しめたりする。
(多分ね)

穏やかに、緩やかに、
時に衝撃的に、たまに盛り返したり、
力尽きるまでの長い過程を、
どうせなら楽しく味わおう。


ではまた来襲。

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こんにちは、うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。
気候の変化に体調を崩しやすいこの頃ですが、
元気にお過ごしですか。

何だか冷えやすくなってる。
お腹にきたり、トイレが近かったりもする。
まさかこの時期に、室内で長袖長ズボン、靴下を履くとは思わなかった。
この前まで暑くてランニングを躊躇してたのに、
今は外に出る前に身構えるように。

加齢のせい?
ふふ、悪かったね。


自分の存在や
これまでとこれからの人生を
俯瞰して見ることが多くなった。
その結果、いろんなことがわかるが、
それで何ができるわけじゃなくて、
深淵と睨めっこして固まってしまう。

強いて良い部分を挙げれば、
年齢自認が実年齢に近づいてきた。

さすがに20代とは思ってないが、
素の自分の感覚として、
これまで35ぐらいの感じでやってきた。

だがここしばらくで、
老いて終わりを迎える己の姿がリアルに見えてきた。


**********
次回公演
GRANDSLUM 2022
うぃっとの 幸福と王子・うたのじかん

12月26日(月)~28日(水) あさくさ劇亭にて。


◎なぜ「GRANDSLUM」

昭和の頃から見てきた
各界で活躍する人たちの訃報が多く聞かれるようになってきた。
それだけ年が経ったということだが、やはり寂しいものだ。

小劇場界で言えば、
大島信久さんが亡くなったのを、夏にFBで知った。
同じ舞台に立ったことはないが、劇団を主宰し、脚本演出出演をする者としては
自分と同じ立場で、少し先を行く先輩だった。

大島さんは、長年神楽坂にアトリエを持ち、「吹きだまり」という劇団をやって
きただけでなく、青年芸術家協会を作り、フェスティバルをやったり、とにかく
常に何か仕掛けて動いていた。

そのせわしなさが私にはちょっときつくて、誘いを断ったこともあったが、
すごく聞きたいこと、聞けずに終わってしまったことがある。

大島さんとの直接の関わりは、
神楽坂のアトリエを借りてうぃっとが他の劇団と合同で公演をやった時からだ。
その後、年末のイベントを何回かそこでやった。
主にオリジナルの歌を歌ったり、合間に短い芝居やラジオドラマを入れたり。
一緒にやってたもう1つの劇団も歌のステージをやった。
他に出演者がある時もあった。

ステージの合間に鍋をしたり、お客さんと一緒に飲み食い、話をした。
コロナの時代の今は、前世紀の夢物語みたいで、
できない世の中になってしまったが。


そのクリスマスイベントの名前が「GRANDSLUM」。
場所や細かい構成は回により変わったが
1985年から2009年まで、毎年12月にうたのステージをやっていた。

ワークショップや歌詠み会などに「GRANDSLUM」の名を付けることはあるが、
元々はうぃっとオリジナルの歌をファンと一緒に楽しむ企画から来ている。

20代の頃の私たちの歌を、大島さんは隣の事務所で聴いてたんだろうな。
いつも忙しくしてたけど。


劇団を主宰して数十年、公演を何十本もやると、
台本や原稿はもとより、公演資料や衣装、小道具などが、
増殖して積もり積もって、生活空間を圧迫する。
子ども部屋の押し入れを侵食するくらい。

私はそれでもこまめに整理してきたので、
だいぶ減ったとは思うが、まだまだ底は見えない。
模様替えを頻繁にするのは、好きなのもあるが、
必要に迫られてというのが大きい。


で、大島さんに聞きたかったのは、
溜まりに溜まった自分たちの作品、足跡、
それらのものといかに折り合いを付けたか、あるいは付けなかったか。
アトリエがあるうちは、家庭に持ち込まずに済んだのだろうが、
晩年引き払ってると思うので、その時に何とかしたのか?

彼の仕事、作品は、今どれだけ残っているのか?
その苦労に見合った形で残されてるのか?
生であってこその舞台、泡と消えるのが良しと、キレイさっぱり片付いたのか?

本人の口から聞かないうちに逝かれてしまった。
残念でならない。


じゃあ俺はどうするのか。
これまでの作品、積み重ねとどう向き合い、進んで行くのか?
咀嚼しながら、アウトプットしていきたい。
(下品ですまん)
なに、創作なんてそもそも、ブルセラみたいなものなんだし。
(重ね重ね下品ですまん)

…どうか、天国から見ていてください。


そんな思いを「GRANDSLUM 2022」のタイトルに込めた。
歌も歌うが、メインは芝居である。


(次号、
なぜ「うたのじかん」なのか、に続く)

**********

9月の稽古場より。

・「遠い」「月夜」「鵜飼」…どこがツボ?
困った時は壺を買え。

・台風の名前にデブとかキモオタとか。
レッテル貼り、いくない!

・台風アナウンサー
台風になると出てくるアナウンサーっているよね。

・1.2.3の次で世代とか宗派とかわかる。
「1.2.3、ダー」
「1.2.3ガリア」
「1.2.3、サンポール」
…全部昭和(´Д`)

・そうわさ線
そうわい間を結ぶ。

・リスクの分さんの友だち
文明のリキ。
ドンキで殴られる。

・思考が盗聴されてるからアルミホイルを巻く。

・デイサービスから帰ってきたおじいちゃんが入れ替わってた。

・電動おじいちゃんに抜かれた話。
自走するおじいちゃん。
児相は18歳まで。
駅前におじいちゃんステーションがあって、
スマホでピッとやっておじいちゃんに乗る。

・歌詞をシレッと入れ替えるシリーズ。
→どこかで出すから期待しててね♪

(つづく)

**********

ずっと昔から、
目の前のお客さんや一緒にいる仲間だけじゃなくて、
もっと違うところに意識を向けて、舞台に立ってた。
世間の評判とか、業界とか、そっちではない。
もっと大きい、世界を見ていた。

世界と言っても、遠い国の人とかじゃなくて、
地球を形造る巨大な意識の集合体みたいなものに対して、
言葉と身体をぶつけていた。

空を打ち抜く大アーチ。

新井さんも監督で戻ってきたし、
でかいのかっ飛ばしてやるかな。

夜空に咲かすぜ、大輪のバカの花!


ではまた来襲。

拍手[0回]

ついこの前まで暑かったのに、日が落ちるのも早くなりました。
そろそろ、今年あった出来事を振り返る時期ですね。

こんばんは、うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。
※公演についての情報は、最後まで読んでね♪


今年前半は、4ヶ月ほど稽古場を取らない時期があった。
コロナの動向もあったが、3人揃うのが難しい状況。
そんな中で私も元気なくて、畑仕事ばかりやってた。


久々に3人揃ったのは7月も半ば。
前の稽古の時は「ロシアがウクライナに」って頃だったのが、
時の話題は「アベ氏が殺された」に。
ネット界隈では「もう終わりだネコの国」と呟かれてるという。

「じゃあ今までネコの国だったのか?」

「あんなに目立つスナイパーがあるか!」

「コリジョンルールでホームベースの一部は空けておく必要がある」
(狙撃を止められなかった理由)

再会の挨拶代わりにくだらない話が続く。
練習時間の9割の雑談がないと、うぃっとの芝居は作れない。

「そういえば、ロシアとアベ氏の間に何があったっけ?」

言われてみれば、思い浮かばない。
直近だと通信障害があったな。
※3人共auユーザー。

「FAXに入ってチューブの中にいるおじいさんと、
ラーメンの汁を回線に捨ててる人と、
そういう複雑な事情が絡み合って、auは詰まってしまった」


この頃はキュウリが絶好調で、
プリプリのでかいキュウリが毎日4,5本は収穫できた。
あまりに美味しくて、キュウリちゃんと呼んでいた。

https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/48da9d174bff7f8d5756bc15042062b5/1666092358



「そういや、キュウリちゃん革命ってあったよな。
日本語で言うと≪せいきょうとかくめい≫」

(訳)
いつもは生協で注文したキュウリを食べてたが、
今はシーズンなので革命的なキュウリちゃんがある!
※8月末にあっさり終わりました。

「ヤクルト1000(Y1000)って実物見たことない」

「存在しない。フェイクニュース」

「愛と勇気も存在しない。実物見たことないでしょ」

「アンパンマンは自分で壁を作ってしまった」

「自動ステーキ。
マインクラフトでは、牛がステーキになる」

「しかし、ロシアとアベ氏の間にあったことって何だろう?」

…………

「カズイだ、カズイ」

「カズイ?何じゃそりゃ」

ロシアとアベ氏の間にあるもの、それはKAZUI。
https://www.mlit.go.jp/jtsb/iken-teikyo/s-teikyo20_20220810.pdf

7月13日、ないぞうの日。
スカスカのネタ帳が、やっと3ページ埋まった夜だった。

(つづく)


**********

次回公演の概要。

日付と場所
12月26日(月)~28日(水) あさくさ劇亭にて。

タイトル
GRANDSLUM 2022
うぃっとの 幸福と王子・うたのじかん
(細かい表記は若干変わるかも)


なぜ「GRANDSLUM」、
なぜ「うたのじかん」なのか、
なぜ「幸福と王子」なのか、

その話は、また次号で。


舞台での表現者としてこの世界に生き、
斜め上から世相と向き合うと、
出るネタはやっぱり不謹慎(´Д`)

宝石は、ゴミ溜めの中に隠れてる。


ではまた来襲。

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お久しぶりです。
うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。

8か月ぶりのメルマガです。
もう忘れられちゃったかな?
思い出してください!!

伝えたいことはたくさんありますが、
単刀直入に。

年末、公演をやります。
毎度おなじみのあさくさ劇亭で、
12月26日(月)~28日(水)まで。

慌ただしい年末の「ド平日」ですが、
どうか予定に入れておいてください。

タイトル・時間や、その他諸々は、
次号以降でお知らせします。
まずは簡単ですが。

********

これから、ひたち海浜公園にコキアを見に行ってきます。
気持ちを落ち着けて、何から話すか考えますね。

それでは、また来襲。

拍手[0回]

オレの名は、目付きがだるそうな亮。
人呼んで[目だるの亮さん]だ。

東京オリンピックでは世話になったな。
今度のパラリンピックもよろしくな。
どっちも出てないが(´Д`)

こんにちは、
うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。

「リスクの分さん」も活躍中!
東京一極集中を改め、広く地方へ。
わぁ大変…

ゴホゴホッ…
いやなんでもないなんでもない…


人は生きてきた中で、
いくつかの破局を経験する。

それは個人的な事情に近いものから、
世界や時代の影響の強いものまで様々だ。

大抵の人は、そんなのなかったような顔で歩いてる。
だが傷なんてそうそう癒えるものではない。
ガムテープで貼っただけ。

最近の世の中じゃ、
そのガムテープも品薄で、
劣悪なものが出回ってるようだ。

ついこの間も
人を操るメンタリストとやらが、
自分のテープに絡まって、
まだ解けないみたいだし。

エライ人やら有名人やら、
年寄りから若いのまで、
あちこちでボロ出しまくって、
無様で見てられない。

こんなこと言う柄でもないが、
せめて舞台の上だけでも、
きれいに貼った佇まいでいたいね。
カーテン越しではあるけれど。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 

**********

□1
「BEHIND THE CURTAIN」
◆鬼が笑う前に◆
http://park10.wakwak.com/~wittokyo/stage.html

シーンの紹介と解説も、最終回です。

前回の最後で、
ミサイル迎撃システムを誤作動させてしまった赤っぽいネコさん。


気がつくとあたりは焦土。

これは夢なのか、

過去なのか、

それとも???


重い記憶を引きずりながら、
舞台はおじいさんの日常に戻る。




エンディングは、おじいさんの夕食風景。
遠くの空のばあさんに呼びかけます。


11)おじいさん(夜)

C:ばあさん、見てますか?
私は元気です。


「あいつはボケた」とか、
「全然言うこと聞かない」とか、
周りは勝手なこと言ってるけど、
全然大丈夫だから。

また会えるのは、
だいぶ先になりそうです。


何をやってるのか、
何を考えてるのか。

遠くからでもよく見えるように、
毎日飯を作ってます。

今日も、飯が美味い。


おでんに大豆を入れるのは、
ばあさんが教えてくれたんだよね。


ばあさんが知らない料理も、
今度そーっと教えます。



♪ウホウホウホウホホ

ウホウホウホウホホ

ウホウホウホウホホ

ウホウホウホウホホ

煮れ煮れ東京 煮れ煮れ東京

煮れ煮れ東京 煮れ煮れ東京

煮れ煮れ東京 煮れ煮れ東京

煮れ煮れ東京 煮れ煮れ東京


C=おじいさん

--------

○今更ながら、公演を終えて(まとめ)

とんでもない設定や酷すぎる悪人や、
バカ話も多いうぃっとの芝居だが、
「なってみたい未来」とか、
「うぃっとが提案するライフスタイル」とか、
そういうのも時々混じってたりする。

旗揚げの芝居では、パートナーと一緒に暮らすまでを描いた。
子どもが大きくなった姿も載せてみたこともある。
(こっちはだいぶ外したけど)

いい未来は、予告して手に入れたいと思ってるところがある。
逆に悪い未来は、先に想定して→予行して→未然に防ぎたい、
そういう思いもある。

異常事態が続く中で、
「パートナーを喪って独りで過ごす日が来る」
そんなことをついつい考えてしまうようになった。

自分が後まで生き残るなんて申し訳なくて、できれば避けたい。
そうなってしまっても、心配かけないようにしたい。
誰にも、己にも。

いずれにしろ、独りになった姿をパートナーに見せることはできない。
だから舞台に載せて、見てもらいたかった。

(ボスより)



ありがとうございました。

**********

※冒頭のニュースで、
「リスクの分さん」と紹介しましたが、
「リスクの拡さん」の間違いでした。
お詫びして目ダルを噛みます。
ガブ(´Д`)

(参考:「リスクの分さん」の登場回
https://wanganwit.or-hell.com/Entry/209/

公演の振り返りも終わったし、
次号は何載せるんだ??

そろそろ次の公演考えるか?
始めなければ何も起きないしな。

ではまた来襲!

拍手[1回]

昼も夜も暑い日が続きますね。
こんにちは、
うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。

もはや割り切って、エアコンつけっ放し。
外出時との差もあるので、設定は控えめに。
夜中もつけてるが、直接風は当たらない。

昔田舎の家で寝た時のことを思い出した。
子どもの頃って、今より神経質だった。
なのに、いつもと違う環境でもすぐに眠れた。

大人になって、なかなか眠れないことが多い。
ストレスもやり残した感もあるのだろう。

雑事やどうでもいいことで時を費やし、
「ああこの時間まで俺は何やってるんだ」と
自責の念に疲れてやっと眠る。
(「気が済むまで」とも言う)
気をつけないとルーティンになってしまう。

旅行先の慣れない環境だと、もちろん難しい。
大事なイベントや大会の前なんかも、
あれこれ心配になってなかなか寝つけない。
運動や活動で疲れてたら疲れてたで、
緊張や興奮が残ってて眠れなかったりする。

酒飲んで寝るとすぐ眠れるが、
キッチリ3時間で目覚める。
しかも疲れは摂れてない。
また1から寝直しになる。

けれどもエアコンをつけて寝ると、
寝ついてからはよく眠れるようになった。
途中で目覚めても、
疲労感が軽くなるまでまた眠れる。

但し、起きた時に身体が重い。
隠れていた痛みが浮き出てくる。
疲れは抜けても、
1日のスタートがローテンションになる。

今日を取るか、明日を取るか。
永遠のケースバイケースだ。

残りのエネルギーと時間を見て、
壁を越えられそうなら行くし、
足りないようなら休んで力を蓄えるが正解。

深く考えずに向かっても消耗し、傷を負う。
と言って、慎重を期して先送りを続けても、
〆切が過ぎるだけだ。


そんな夏休みの終わりの子どものような
ネコさんの叫びとあがきを今回は紹介します。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 

**********

□1
「BEHIND THE CURTAIN」
◆鬼が笑う前に◆
http://park10.wakwak.com/~wittokyo/stage.html

シーンの紹介と解説です。

第10回は、兄さん号泣。
生きたまま井戸に落とされ、蓋をされたネコ。

どうやら生きてるし、死んだつもりもないが、まだ確認されてない。
時間がない、急げ!

10)兄さん号泣

C:大変だ、寝坊した。

新年の行列に間に合わない。
来年も十二支に入れないのか?
時間がない、もう時間がないだにゃ。


T:人類の歴史なんて、地球から見たら大晦日の23時59分。
もう棺桶で寝てるようなもんだ。


G:2359。兄さん号泣。


C:みゃあみゃあみゃあ!


T:人類の歴史がこれっぽっちで兄さん号泣。
世界の終末時計が1分前で兄さん号泣。

G:ミサイルが飛んでくる!

日本を護るのじゃ!

C:俺は存在してるのか? 
それとも存在してないのか?



T:この世界は、3種類のものに分けられる。
観測するものと、観測されるものと、観測されないもの。

C:夜空に輝く12の星に入りたい!


G:観測するものが敵のミサイルを察知し、
観測されるものが囮となる。
もちろん、絶対に守らねばならないものには、観測されないことが求められる。

C:荒川を上って、ゴールへ向かう。

岩淵水門まで行けば、あと5km、何とかなりそうだ。
岩淵水門、IWBCか。


G:ミサイル迎撃システム、イージス・アショア。
今年の6月に、配備の停止が決まった。
もちろんこれはフェイクで、実際は水面下で進化を重ねていた。

イージス・アシャッテア。
イージス・シアシャッテア。

イージス・ライシュウア。
イージス・サライシュウア。
イージス・ライゲツア。
イージス・サライゲツア。
イージス・ライネンア。

G:ライネンア→来年のことを言うと鬼が笑う。
鬼瓦と鵜。
鬼瓦と鵜を各家庭に配備することが、ミサイル迎撃システムの最終形態となる。
鵜はシステムの重要な根幹の部分である。
鬼瓦で睨みを利かせて、ミサイルが飛んで来たら鵜で迎撃する。

T:凄い!あの竹槍よりも凄い!

G:各地区毎に鵜匠を置き、有事に備えている。
これを「地区の鵜匠」と言う。

ちくのうしょうを増やすために、日本の山林には杉を植えていた。

T:なんて遠大な計画だ!

C:岩淵水門、IWBC、岩淵水門、IWBC…
あ、見えた、ICBMだ!


G:弾道ミサイル検知。
ミサイル迎撃システム、発動!






C=赤っぽいネコ(兄)、
T=弟、
G=弟、キムラ教授(ナレーション)→ガーギー欠席のため、Tが代演
--------

○2359。兄さん号泣。

井戸に落とされ蓋をされたネコ。
嫌がらせにもほどがある。
目覚めると、大晦日の23時59分。
今年も十二支の行列に間に合わないのか?

俺の存在なんて、芥子粒みたいなものか。
そもそも人類の歴史だって、
地球から見たらハナクソにもならない。
平和な世の中なんて風前の灯だ。

それでもネコは走る。
棺桶から這い出たゾンビのように。
諦めの悪い奴だ…


○ミサイル迎撃システム

イージス・アショアが進化して、
イージス・ライネンアに。
→来年のことを言うと鬼が笑う→鬼瓦と鵜。
鬼瓦で睨みを利かせて、鵜で迎撃する。
迎撃システムの最終形態には、
日本の心が通っていた。
「地区の鵜匠」など、
井戸端監視システムも日本のお家芸だ。
ああ、完璧過ぎてムズムズする(´Д`)


○岩淵水門、IWBC

荒川のマラソンコースを走ると、
岩淵水門は一つの大きな目印、目標となる。

過ぎる時間と積もる疲労の狭間で、
「IWBC、IWBC」と呟きながら走る。

遂に見えた時、歓喜の声を上げたくなるが、
間違っても「ICBM」と叫んではいけない。
水門が破壊されてしまう(´Д`)


○観測されるか否か

昔生徒だった頃、
出席で名前を呼ばれる前に教室に駆け込んだ。
廊下の向こうから「ハーイ」と叫んだなあ。

ネコは観測されたくて、走り出し、叫んだ。
だが、意図せず観測者となり、
他に標的を定めてしまった。

結果的に、ネコは選ばれなかったが、
観測され撃たれることはなく、
助かったのかもしれない。


こうした歴史を乗り越えて生き抜いてきた
…かどうかは知らないが、
目覚めたおじいさんの1日最後の食事は、
次回、エンディングをお楽しみに。

(つづく)

**********

ふと、自分の寝室を見て気づいた。
6畳の部屋にテーブルとわずかな家具。
そこに布団が2組だけ。

おお!
自宅環境だけに限れば、
これまでの生涯で最もゆとりのある環境!
手足を伸ばしても、ぶつからないなんて!!

これは寝ないと損だ。
何もかもさっさとやっつけて、
いっぱい寝るのが正解だろ。
あまりに寝過ぎて、
目が覚めたら23時59分だと困るけど(´Д`)


ではまた来襲!

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五輪の開会式のスタッフに選ばれてなくてよかった…
炎上解任間違いナシだったから(´Д`)

こんばんは、
うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。

刈られた人たちを
改めて叩く気も擁護する気もない。

枝葉ばっかり刈られるけど、
辞めた方がいい人は
中心の方にいっぱいいる。

何なら五輪そのものが。
偉そうなこと言えるほど、
清潔で立派なものなのか?

スポーツは楽しいし、
アスリートはすごいと思うけど、
今回の東京五輪はスルーだな。

大相撲見なくなった時と一緒。
そういや、白鵬ってまだいたんだ。

「いろいろあったけど、
終わってみればよかったじゃないか」
の強要だけは、
断固拒否だ(´Д`)

上級国民だけが許された祭典。
まとめて炎暑で焼き尽くされてしまえ。
これぞ正しく、聖火だろ。
↑こんなこと書いてるから永久に選ばれない。

下々の者は、
またまたまたまたの緊急なんちゃらで、
ステイホームだとよ。

というわけで、
今回紹介するシーンも、ステイホーム。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 

**********

□1
「BEHIND THE CURTAIN」
◆鬼が笑う前に◆
http://park10.wakwak.com/~wittokyo/stage.html

シーンの紹介と解説です。

第9回は、ステイホーム。

積年のライバル、ニコ先生とキムラ教授。
あんなことこんなこと、あったでしょ。

…兵どもが夢のあと。
おくさんの庭からお届けします。

9)ステイホーム

T:こんばんは、おくさんです。
ニコ先生の園芸相談の時間ですが、今日は私がお送りします。


ニコ先生は土に還りました。

「全てのものは土に還る」
ニコ先生の言葉どおりになりました。


キムラ教授は家に帰りました。

「全てのものは家に帰る」
キムラ教授も言葉どおりに行動しました。

G:ステイホームですね。


C:妹がうるさいので殺した。
死体は井戸に投げ棄てた。

翌朝、死体は消えていた。

G:死体を井戸に葬る。
棄て井ホーム。

C:母がうるさいので殺した。
死体は井戸に投げ棄てた。

翌朝、死体はそのままだった。

G:ネコがうるさいので、生きたまま井戸に投げ棄てた。

井戸には蓋をした。

ネコは生きてるのか死んでるのか、蓋を開けないとわからない。


(T=おくさん、C=赤っぽいネコ、G=キムラ教授→ガーギー欠席のため、おく
さんが代演)
--------

○ニコ先生は土に還りました。

シレッと言ってるが、ニコ先生とおくさんの話の結末である。


○キムラ教授は家に帰りました。

家に帰って不在なので、
ここから先はおくさんがキムラ教授になりきって話している。


○死体は井戸に投げ棄てた

・ネットで有名な井戸の怖い話を途中までなぞっていく。
・「死体を井戸に葬る=棄て井ホーム」
教授の解説付き。
でも教授の声で喋ってるのはおくさん。
・だが最後のオチは、ネコが棄てられる。
しかも生きたまま(´Д`)

○ネコは生きてるのか死んでるのか、蓋を開けないとわからない。

お約束の、シュレーディンガーの猫。
次回、この蓋が重要なカギを握る何かになる?!

(つづく)

**********

今回の件から思いを巡らせて、
気づいたことが一つある。

汚い言葉を使ったり、
いじめや暴力とかを
「何てことない」風に言う人に対して、
決まり文句のように言われる

「人の痛みをわかってない」
「そういう立場になったことがないから言えるんだ」

それって、必ずしも合ってない。
逆に「おまえこそ本当はどうなんだ」と
問い返してもいいかもしれない。

酷いいじめや暴力や劣悪な環境で生きてきたが故に、
それが当たり前で、その空気こそが自己の存在を支えている、
そんな人は、必ずいる。
多数派ではないが、100人に1人はいるだろう。

あなたが立派な人か、
少なくとも常識人レベルと思うなら、
紋切型に斬る前に、
話を聴くゆとりを持とう。
そもそもが、違う世界の言語でも。
(自戒も込めて)


わが街はオリンピック会場で、
危ないので明日から疎開します。

畑があるから3日で帰ってくるけどな(´Д`)

ではまた来襲!

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1年で一番夜が短い季節、
いかがお過ごしですか。

こんにちは、
うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。

最近また眠れなくなってきた。
布団に入り、電気を消すと、
何やら漠然とした恐怖に包まれるのだ。

「この恐怖の正体は何だ?」

考えてみようとするが、
しばらく起きてるとまた眠くなるので、
その状態でグルグル回って1週間ぐらい経った。

で、少しずつ見えてきた。

老いて衰えることか?
自分かパートナーに何かがあった時の準備ができてないことか?
人付き合いが1人また1人と減っていくことか?

…うーん、もうちょっとだ。

突然フレーズが浮かんだ。

「社会で必要とされなくなることへの恐怖」

パズルのピースが埋まるように繋がった。

引っかかって悩んでいたことや、
今回紹介するシーンとも。

私だからできること、
私でなければできないことが、
人との関わりの中でなくなった時、
私は固有の私として観測されなくなる。
ある意味、死んだようなものである。


そんな窮地の只中にある、
おじいさんの昼下がり。
考察とあがきをお楽しみください。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 

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□1
「BEHIND THE CURTAIN」
◆鬼が笑う前に◆
http://park10.wakwak.com/~wittokyo/stage.html

シーンの紹介と解説です。

第8回は、おじいさんの午後。
昼飯を終えても、のんびり昼寝してる場合じゃない。
考えることもやることも、まだまだいっぱいあるのだ。


8)おじいさん(午後)

C:観測しなければ、存在は確認できない。

検査をしなければ、コロナには罹らない。

観測されなければ、存在は確認されない。

ならば、独りの私は、
果たして存在するのであろうか?

一方で、私は観測者でもある。

マックスウェルの悪魔というのがいて、
そいつは、運動の激しい粒子と運動の少ない粒子を
左右の部屋に分けることができる。

温度の高い空気と低い空気を左右の部屋に分ける、
すなわちそれは、
何もしないでエネルギーを取り出せるということだ。 
だから、悪魔。

こんなの私にもできるぞ。
家の中で、きれいに片付いたものを自分の部屋に、
散らかったゴミをおくさんの部屋に分ける。



T:おじいちゃん!


C:いいえ、私は何もしてません。
観測してただけですから。



観測者がいるかいないかで、
実験結果が変わることがある。

観測者はネコを生かしも殺しもできないが、
観測した時点で、
生きてるか死んでるかどちらか一方になる。




♪ 煮れ煮れ東京





--------

○観測されなければ、存在は確認されない。

観測されてるかどうかは、どうやって知ればいいのだろう?
こちらも観測しなければわからないのではないか。

しかし、相手や周りに影響を与えずに観測するのは難しい。
相当気をつけないと、迷惑な撮り鉄みたいになってしまう。
首尾よく撮れたとしても、情報の上げ方次第で炎上しかねない。
害も与えず、評価もせず、ただただ観測するのは難しい。

マックスウェルの悪魔とか言ってるが、
温度の違う空気を左右の部屋に分けてる時点で、
「ただ観測してるだけでーす」と言い逃れることはできねえべ。

何だかんだ言いつつも、
おじいさんはおくさんを怒らせることで、
その反応を見て、自分が存在することを確認してる。

おじいさんとおくさんは、親子だか義理だか知らんが、
何かしらの親類縁者なのだろう。
同居して色々言われたり縛られたりするのは嫌なので、
隣で暮らしてるようだが、
己の存在と切れ味を確認できる相手は必要だ。


○観測した時点で、生きてるか死んでるかどちらか一方になる。

「シュレーディンガーの猫」より。

観測者はネコを生かしも殺しもできない。
おくさんがおじいさんの生殺与奪を握ってるわけではない。

だが、おくさんがおじいさんを気になって見た時点で、
その生死を確認せざるを得なくなる。

おくさんがおじいさんの気配の有無に反応した時点で、
おじいさんもまた、自身の存在の有無を確認することになる。

生きていても死んでいても面倒なことに変わりはないし、
確認されずに宙ぶらりんなのも困ってしまう。

コロナな世の中で、こんな状況・心境を自覚した人も
少なくはないのではないか。

次回はおくさんサイドから見た風景。
しかし今更ながら、
こんなに寂寥感溢れる芝居だったとは…

(つづく)

**********

どんな職場・組織・コミュニティにいても、
「私だからできること」を心掛け、
持ち味を活かせるよう、居場所を作ってきた。
うまくハマれば、いい仕事ができた。
その度に人々に驚嘆と感動と新たな学びを提供できた。
「私はここにいられるのだ」と確認できた。

残念ながら、それが長く続くことは珍しい。
私が残す爪痕を気に入らない者もいた。
どこの世界であれ、何人かはいた。
「決まった型の通りやってほしいし、他の誰かでもいい」
そんな風にしか人に存在してほしくない人ってのもいるのだ。

そいつと折り合いがつかなかったり、排除されたりしたら、
こちらが去らなければならない日がやってくる。

それでも、これまでは次の場所を見つけてきた。
毎回毎回、すごくエネルギーのいることだ。
もう疲れた。
何度そう呟いただろう。

人生の凝りと澱に疲れた果てに、
己が「他の誰かでもいい」
コンビニの商品のような存在でしかなくなることへの恐怖に震える、
夏の短い夜であった。

最後まで読んでくれたあなたに感謝します。
「読んだよ」って返事だけでもとても嬉しいです。

また来襲!

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