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うぃっと第61回公演うぃっと第61回公演「赤っぽいネコ、或いは幸福な王子」12/26~28あさくさ劇亭にて。来てね! …劇団W.I.T.のメルマガです。基本、斜め上なブラックジョーク満載の文面なので、真に受けて炎上させないでね。
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湾岸WITメルマガ
2017/8/22

━┛

こんにちは、
うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。

夏休みの旅の最終日に防府に寄った。
「ひよこ(後編)」で出てくる
天満宮の見物が目的だったが、
前々日観た
「マイマイ新子と千年の魔法」
の舞台も防府ってことで、
その風景を巡ることに。


小学校の校門も近くを流れる川も、
映画で描かれた昭和30年代の姿と変わらなかった。

そして川を辿って着いたのが周防国衙跡。
国衙(こくが)とは律令制の時代の役所のこと。
近年発掘作業が行われ、その姿を復元しつつある。


で、見渡す限り広がってるそこが、
普通に「国衙三丁目」って地名だ。
周囲の街とも違和感なく繋がってる。
~むしろ今の方が寂れてるかもしれない~

なぁんだ、
千年経ったってそんなに変わらんやん!

俺らが個人の一生をスケールに、
時は流れただの
取り返しがつかないだの
時代の隔たりだの
言ったり思ったりするけど、

60年前も千年前も、
昨日とどれだけの違いがあるんだと。

******

うぃっと第52回公演
「うぃっと名作劇場」
ふにゃばし/
ひかり1975ひよこ2005
http://wittokyo.web.fc2.com/52_funyahikari/

前回公演のシーンの解説、第9回。

-------

「ふにゃばし」

7.砂に消えた…(後半)

C:そんな日々が続くうちに
俺の体はこわれていった
ガタガタになっても
求められれば発情してしまったけど
それでもいいと思った
こうしていればいつか許してもらえるだろう
ただ自分を楽しませてくれた彼女たちに
腐敗して死んでゆく己の姿は
見せたくなかったから
自分の足で歩けるうちに
誰もいないさびれた路上で
しずかに息をひきとりたいと

なぜか今日は砂あらしのようだ
外を歩く者など見あたらない
みんな避難してしまったのか
ちょうどいいさ
どうやらやっと 俺も‥‥

T:私が ここに いてあげる

C:いくらでも吹くがいいさ

T:私は あなたを 許さないでいてあげる
すっぽり包まれて、おやすみ

C:かわいてるだろ、俺のからだ
このまま崩れてゆけば
もう砂と区別がつかなくなりそうだ
誰にも見つけられることなく、
消えてゆくことができる
残ったわずかな潤いを 君にあげよう、
吸いとっておくれ

T:きのう、死んだよ

C:……

T:あなたが一緒にこの街を出ようって
大ボラ吹いて とり残してきた彼女が

C:いつのきのうだ‥

T:見捨てられた遊園地もろとも、
海に沈んでいった

C:俺がいた時は、
まだつぶれてなかったはずだ
逃げおくれたのか?

T:わかってないのね

C:何が?

T:あなたがいなくなって、
彼女が海に入っていけば、
そのまま遊園地ごと
ひきずられて沈んでゆくに
きまってるじゃない !!

C:俺は、ただの‥

--------

○なぜか今日は砂あらし

とても荒れているのに、なぜか静か。
周りに人がいないから。

人間的には孤独だが、
地球と向き合えて滅ぶなら、
悪くはない終わり方だ。

○いつのきのうだ

男がその島から逃げたのは、
だいぶ昔のような気がしてた。
だが実は、ほんの昨日のなのかもしれない。
いや、何日何年経とうと、
男にとっては、永遠に昨日なのか。
いくつもの過去から逃げながら、
たくさんの昨日を引きずり、
ついに力尽きる。

○遊園地ごとひきずられて沈んでゆく

男の足には布のようなものがついていて、
海を渡ると、布の上にあった島の遊園地ごと沈む、
そんな感じ。

運命から逃げ続けたつもりが、
自分が運命の鍵だったとは知らなかった。


あちこちから労働者が
海辺の工場地帯へ集まり、
日本の戦後を築いた。

油と煙と
金と歓楽を散らかして、
線香花火みたいな命を燃やした。

ある者は次の街へと渡り歩き、
残った者はその街の盛衰と共に枯れて行く。

地方都市を旅して回ると、
どこへ行っても、
寂れた風景の中に、
あの時代の繁栄の名残を見ることができる。

--------

「ひかり1975ひよこ2005」

6.湘南海岸


C:どうした?
泣くな泣くな。
ほら、一緒に夕陽に向かって走ろう

G:夜なんですけど…

C:ある日 タクシーに乗ろうとしたら、
中に犬が座ってました。
これぞまさしく、
「ワンコインタクシー」

G:知ってる。
こっちがワンコの席で、
田七おじさんは運転手の隣ね。
あれ?

C:メイドさんも犬を飼ってるんですか
ずいぶんにぎやかですね

G:今 どの辺走ってますか?

C:優勝旅行から帰って、
病名を告知された赤松君が一言、
「しょーなんか、胃ガン」
湘南海岸。

G:お上手お上手

C:男は黙ってサッポロビーム。

G:寒さ爆発です。
ハンガーさんは、ビームも使えるんですか。

C:正義の味方ですから。
ハハハハハ、

G:ハハハハハ、

C:TVの前のみんな、いい子にしてたかい?


--------

ハンガー猛の寒いギャグが炸裂。

○ワンコインタクシー

わんこがタクシーの中にいる。

○こっちがワンコの席で、
田七おじさんは運転手の隣ね。

突然「田七おじさん」という知らない名前が出てきた。
メイドは何かを知っているらしい。
謎解きは、後編で見られるようだ。

○優勝旅行から帰って、
病名を告知された赤松君

ここだけ今回書き換え。
初演では単に
「病名を告知された男」だった。
回復と再起を願って!!

○男は黙ってサッポロビーム

だがこの台詞を言う度に、
札幌ドームまで行って1つも勝てなかった
去年の秋を思い出してしまった。
ヒーローは、それでも微笑むしかない。

(つづく)

******

人類は弱い生き物で、
自然の脅威や
他の生物から身を守るために
力を合わせ、頭を使い、
それはそれは大変な思いをして、
そこそこ安心して過ごせる今日の社会を築いてきた。

それが壊されれば、脆いもんだ。
飢えや病気や災害の前にひとたまりもない。

なのになぜ、
愚かな者たちは、
戦争や破壊を煽り、繰り返すのか。
収奪や排除をやめないのか。

煽らず動じなければ、
そのままで千年だって過ぎるのに。

それではまた。

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こんにちは、
うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。

皆さんの呪いが効いたのか、
東京は雨続きで涼しくなりました。

「37℃とか体温かよ」
とか言ってたのは
ほんの先週のことなのに。

広島→松山→呉→北九州→防府 と回った楽しい6日間。
書こうと思ってたらメルマガが遅くなってしまった。
またの機会にします。

気持ちを入れ替えて、
芝居の話に戻ります!
↓ ↓ ↓
******
□1
劇団W.I.T. 2017秋公演
「TOKYO WANGAN WIT」
~うぃっとの見えるラヂヲショー~
10/6金
18:30 OPEN 19:00 START
10/7土~9月
13:30 OPEN 14:00 START

出演:
しなやかしなちゃん
てんこ
ガーギー木村

会場:
あさくさ劇亭

--------
うぃっとの芝居は、
高級レストランや
チェーン店とは違います。
街の片隅の、
吹けば飛んじゃう小さい店。
材料も自家調達。
曲がったキュウリや
でか過ぎるオクラ
みたいな役者が
「召し上がれ」
どんな裏飯屋だか。
楽しみじゃの。
--------

主な演目(予定は未定):

・穴のあいた怨恨
・人生は旅、お前はクビ
・それしかない
・D'asakusa
・ドーゴ13
・凍死ジャーナル
・ひかり1975ひよこ2005(後編)
・拭くと新鮮/他

※日替りメニュー有り。
全部やるとは限りません。

******

□2
うぃっと第52回公演
「うぃっと名作劇場」
ふにゃばし/
ひかり1975ひよこ2005
http://wittokyo.web.fc2.com/52_funyahikari/

前回公演のシーンの解説、第8回。

-------

「ふにゃばし」

7.砂に消えた…

C:
ごらんの通り、
俺はもうすぐ消えてゆく身だが、
誰もいなくなった今になって
おそらくは楽しかったであろう
俺の人生の後半を 断片的に語りたくなった
つき合って くれるよな?

俺はあいつのもとを去った
後悔はしたかもしれない 1度ぐらいは
あいつが初めて俺を許してくれたとき
すげえ うれしかったぜ
世の中にこんなよろこびがあったなんて
今まで知らなかった!
夜も朝も、来る日も来る日も あいつを抱いた
仕事なんかまわりなんかどうでもよかった
どうにでもなると思っていた
ただ1日じゅう抱き合っていたかった

ある日 外に出た
あいつがちょうど眠っているときにタバコを切らしちまって

からだの感じが、ちがう
全身に腕にも脚にも全然力がはいらない
「太陽が黄色くみえた」わけでもなかった
部屋に戻ってもう1回 ってことなら 平気でできそうだった
けど 外で働くことは できないような気がした
そういう体になってしまったような気が

俺はいつしか、ホントに働かなくなった
酒とタバコの量が増え、
キライだったギャンブルもいつの間にか覚え、
たまに仕事を見つけても 3日と続きはしなかった
自信がなかった 自分の体に

あいつは許してはくれなかった
黙ってほほ笑んで抱きしめ合って
俺は怒りっほくなった
いつもイライラしていた
外で人と目が合うたびに だから
ぶん殴られた

それでもあいつは許してはくれなかった
痛みも感じずに帰ってきて無言の俺に、
あいつは…

許してもらえない俺は
何も問われない俺は
もう逃げ去るしかなかった
まともに物を見て、考え、行動できる自分を
とり戻したかった
それができなければ 死ぬしかないと思った

だけど女たちは許してはくれなかった
行く街行く街で俺はつかまってしまった
そういう臭いがしみついてしまったのかもしれない
逃げても逃げても 彼女たちは俺に尽くし、
俺にハンパに多い金を渡し、
俺の生きようとする眼を吸い取った
楽しい日々だったよ

(次回、後半へ続く)

--------

逃げ続けるという運命と向き合った男の末路。


○羨ましい?

そんな思いをしてみたい?

そこまでいい男だったら会ってみたい?

やめとけ。

この設定に、
エロゲみたいな甘い世界を想像した奴は、
甘い。

しょっぱ過ぎて、
泣けて泣けて、
塩の柱になるぞ。


○作者の想い

うぃっと初期の頃の作者は、
人生の展開を予言するように作品を書き、舞台に立った。

ならば、この設定は望んだものなのか?
そして、現実はどうだったのか??

ふにゃばしを書いた当時は、
トンネルの入口の方に近かった。
枯れ果てるまで溺れる人生があるというなら、
皿まで飲んでやるさ!
根拠のない自信が、あったのかもしれない。

関門トンネル入口(写真は文章とは関係ありません)


出口がだいぶ近づいた今、
答え合わせをすると、

予言は半分当たりで、
なるほどだいぶくたびれた。
世の中うまく渡れないし、
やる気もあんまりない。

けれども決定的に違うのは、
逃げるのも簡単ではないということ。
人であれ、組織であれ、
逃げるにはエネルギーも勇気も知恵も必要だ。

では逃げられなかった者は、
産業廃棄物のように、
ゴミ屋敷の一部と化して、
朽ちていくしかないのか?

否、
自らが背負ったものと共にありながら、
己が風化することから逃げ続ける、
カードを切り、更新し続ける、
そんな生き方もある。

来るべき、その時に備えて、
爪を研ぎ、牙を磨く。

関門トンネル出口(写真は文章とは関係ありません)


無理が効き、無謀が許される若さはない。
頼れるような財産も学歴も資格もない。
何度も言うけどやる気もあんまりない。

それでも、
人間、そう簡単にはくたばらない。

この作品を書いた頃にはわからなかったことだが、
この作品を遺したからこそ、見ることのできる風景だ。

--------

8月。
東京で、広島で、松山で、呉で、関門海峡で、防府で、
戦争の痕を振り返り、昔の日本を新たに発見した。

人は瓦礫の上に立ち、
作者は自作を踏み越える。

ではまた。

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こんにちは、
うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。
お元気でしたか?



明日から西へ旅立ちます。
広島、松山、呉、小倉と、
公演の取材も兼ねて、回ってきます。

******
□1
劇団W.I.T. 2017秋公演

公演タイトルは、
「TOKYO WANGAN WIT」
~うぃっとの見えるラヂヲショー~ です。

10/6金
18:30 OPEN 19:00 START
10/7土~9日
13:30 OPEN 14:00 START

出演:
しなやかしなちゃん
てんこ
ガーギー木村

会場:
あさくさ劇亭

--------

内容的にはいつものように、
細かいシーンがお楽しみ会のように連なります。
全体を1つのラジオ番組的に括ってしまえ!って魂胆です。

当初は
「ひかり1975ひよこ2005(後編)」と
二人芝居の2本立ての予定でした。

劇団員のスケジュールの都合で、
演目確定が本番3週前になるのと、
直前の変更に対応する必要が生じてきました。

劇団の歴史として、
そういうライフステージにあるのでしょう。

その中で、何ができるか、
どうやってお客さんに楽しんでもらえるか、

…なんて言うのもおこがましい、
まずどうやって俺たちが楽しめるか、

そう考えて、今回の番組を組むことにしました。

--------

主な演目(予定):

・雨と官憲
・きゅうり.net
・様々な類焼
・それでも地球は青かった
・テクニカルファウル ver3.0
・出歯亀論
・ともあれ、君は美しい
・ひかり1975ひよこ2005(後編)
・ボロボロな妥協
・湾岸キッド /他

※日替りメニュー有り。
全部やるとは限りません。

◎チラシや詳細については、
来週帰ってきてから!
お楽しみに。

******

□2
うぃっと第52回公演
「うぃっと名作劇場」
ふにゃばし/
ひかり1975ひよこ2005
http://wittokyo.web.fc2.com/52_funyahikari/

前回公演のシーンの解説、第7回。

-------

「ふにゃばし」

6.ぶたかいの王子(4)

f)

王女:その鍋を あたしにおよこし!

王子:ひとりで持てますか?

女:うーーー、いいから早く!

子:配送込みで 姫さまのキス10コになります

女:侍女のキス10コにまけといてよ

子:姫さまのでなきゃダメです

女:おめえ、だろ?

子:いいえ、ぶたかいです

女:給料払わないわよ

子:もともとくれないじゃないですか

女:もういい!わかった 
侍女や! 
はやくまわりを囲って

子:(濃厚なキスを10コ) まいど、おおきに!

女:重い‥‥手伝ってよ

子:キスがハードだったんで、配送サービスはナシです

g)

女:きこえるきこえる‥

召使:姫さま、あたしにもあたしにも

女:‥‥

召:こういうのって下品なご趣味だと思いません?
姫さま

女:そ、そうね。
まわりの人にバレたりしたら…
内緒よ、ゼッタイ

--------

○急転回

健気な遊園地の女が、タカビな王女に。
前シーン(幻の1日)とぶたかいのシーンは、
別世界、別の時空で進行するが、
舞台上ではそれが一瞬で替わる。

○その鍋

第3回(6/18号)でぶたかい(王子)が作った
「人のうわさ話がきこえる鍋」

○キス10コ

原作通り。
最初は嫌々だったくせに、
始めるとノリノリに。
ぶたかいも大負けに負けて、
配送サービスはナシに。

○きこえるきこえる

うわさ話って、そんなに楽しいもんですかね。
自分が陰で嫌なこと言われないかは気になるけど、
だったら自分も同じことしなきゃいい。
身分に関係なく、懲りない奴は懲りない。
人って生き物に付ける薬はないね。

--------

「ひかり1975ひよこ2005」

5)横浜

T:はいお兄さんお姉さん、うまいものあるよあるよ。
世界を支えているのは誰だか知ってるかい?
世界は象三頭が支えてるんだよ。
勉強になったねぇ…

そこの賢そうなボク、
数学の問題はどうだい?
X軸上の点AからY軸上の点Bに向かって、
1塁ランナーPが走っている。
え?むずかしい?
そうかい、残念だねぇ。
わかんないことがあったら おじさんにきくんだよ。
おやまぁ、そこのお嬢さん!

G:!?

T:ちょっとお待ちなさいな、お嬢さん。
エプロン姿がよく似合うね

G:ええ、まあ、それほどでも

T:爪なんか染めたりしないでおくれよ

G:じっと手をみる…

T:う・そ☆
ケッ! そうやってずっと手相でも見てろってんだ。
吸いがら始末しとけやーー!!

G:あ、日付が変わった。

「本日 1月24日、うそ替えの日でござる!!」

T:なんだよ、亀戸まで戻んのかよ
しけしけしけ、しけしけしけ、

--------

うそ=れんこん のターンは続く。

○うまいものあるよあるよ。

後編で明らかにされるが、れんこんは大陸育ち。
先日辞任した某党首をパクったキャラではない。
たまたま似てただけ。

○世界は象三頭が支えてる

これも後編で出てくる。
ウラジミール三兄弟の初登場もその時だ。

○エプロン姿がよく似合う

「うそ」って曲を思い出した人は、おじさんおばさん。
平尾昌晃の作曲なんだってね。
亡くなって初めて知った。

○そうやってずっと手相でも見てろ

うそにこういう悪態吐かれると笑ってしまう。

○吸いがら始末しとけや

「折れたタバコの吸い殻」を棄てて去るうそ。
初演時は本物使ってたと思う。

○なんだよ、亀戸まで戻んのかよ

鷽替えになると、うそは近くの天神・天満宮に戻る仕様。

○しけしけしけ

電車が東へ戻る際の落胆を示す音。
インバーター音という説もある。

(つづく)

--------------

色々悩んだ7月でしたが、もう真夏。
台風のようにパワーアップして戻ってきます!

ではまた来襲。

拍手[0回]

こんにちは、
うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。

この前、小樽に行ってきた。
ずーっと東京の人間にとっては、
あまりなじみはなかったが、
昔から栄えてた街で、
その時代の建造物が
今も何らかの形で使われていて、
まるで遺跡の中に生きてるみたいな3泊4日だった。

で、全然知らなかったけど、
小樽にも「ふにゃばし」はあった!
それも戦後どころか戦前から!!

小樽の北の方にある
断崖絶壁のオタモイ海岸に
昭和の初期に作られた
オタモイ遊園地。

「その規模は当代一を誇り、
特に京都の清水寺を凌ぐといわれた龍宮閣は、
切り立った岩と紺碧の海に囲まれ、
まるで龍宮城のお伽の世界のようだった」

ところが戦後、昭和27年に焼失してしまい、
現在残っているのは移築された唐門ぐらいで、
跡地へ向かう遊歩道も崖崩れで閉鎖され、
今では海から眺めることしかできない。


青の洞窟クルーズの途中で撮った写真。
気さくなロシア人船長さんが、
オヤジギャグ全開でガイドしてくれた。

今見るかぎりでは、
こんなところに遊園地なんて
相当無理があるように思えるが、
そんなとこも含めて、
ロマンよのう…

******

うぃっと第52回公演
「うぃっと名作劇場」
ふにゃばし/
ひかり1975ひよこ2005
http://wittokyo.web.fc2.com/52_funyahikari/

前回公演のシーンの解説、第6回。

廃墟になる1つ前って、
どんなだったんだろ。

目をつぶって観てほしいくらいのシーンです。

-------

「ふにゃばし」

5.幻の1日(3)

T:どんなに美味しいものでも
おなかがいっぱいになって
それでも出されれば
じき うんざりするよ
といいながら はめこんだ わな

悪夢のように心地よく
わたしはそこから 脱けられずにいた

はめたのは あなた。
はめたのは あなた?

そして 今
こわれかけた街に たたずむ

どこまでも つれていってくれるんじゃなかったの?
ここまで つれてきてくれたの?
ここから先 つれていってくれるの?

この街はあまりに美しすぎて‥‥
はげ落ちた彩色、
割れたコンクリート、
うす水色のプール、
汚れたガーデンテーブル、
コーラの看板、
夏のサウンド、
壊れて乗りすてられたカート、
捨てられない想いの数々、
切り落とせないわが身の一部、

まばらな従業員が
陽射しを避けるように
時折、チョロチョロと現われては消える

でも もう ここはダメ!
出てゆかなければならない
埋もれた足を すっぽり抜いて

今度はどこへつれていってくれるの?
海は見える?
花は咲いてる?
パラソルがきれいなカフェは?
イカした男の子や女の子は?

ほんとにそこへ行けるの?
ほんとにそんなとこなの?
そんなとこ、本当にあるの?

--------

このシーンで出てくるのは、
一緒に島を出る約束をしたのに
(※前々回のシーン)
結局男に逃げられて
(※前回のシーン)
待ちぼうけを食らった女、
ではない。

そんな前提など全く語らず、
対岸へ逃げた男に引きずられるように、
海へ海へと入ってゆく女。

まるで、
滅び行く島、あるいは遊園地の
「精」であるかのように。

そういや昔、
「私は嵐」って歌があったけど、
嵐の中心は、
平然と、
静かに壊れてく。

作品の書き手としては、
あの時代の空気、風景へのオマージュ
そういう意味合いが強かったが、
あらためて今、舞台に載せてみると、
災害とか、
風化とか、
メルトダウンとか、
いろんなものにも例えられるかもしれない。

(つづく)

--------------

日本の中でも、
いろんな地方に出かけると、
知らない歴史や
忘れられた、隠された大切なものが
たくさんあることに気づかされる。

そして思うことは2つ。

・私はこの国が大好きだ。

・戦争は歴史を分断する。

この国が壊されてゆくのを、
何とか止めたい。


それではまた。

拍手[0回]

こんにちは、
うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。

美しい風景や、いい香り、
感動的な場面、映像、音楽…
そういったものが、
気がつけば苦手な自分がいる。
アンテナが拾い過ぎてしまうのだ。

実は自分には、
淡々とした変化のない日々が、
仕事も生活もそんな方が向いてるのかもしれない。
↑今頃気づくなよ!

ニコ先生の区民農園 2017

俺が泣こうが笑おうが、こいつら勝手に育ってくれる。


ああ、でも、
刺激が欲しい!!
サプライズ仕掛けたい。
出し抜きたい。

だから観る側じゃなくて、
創る側でいるしかないのだが、
すぐ段差にはまってしまう。
自分が書いて演った作品の毒にまで中るくらい!!

そんな自分は大概だと思う。
お前がグズグズしてるから、今日も雨だし。

で、そんな俺みたいな大概な奴が、
やっちまったシーンを
今日は紹介します。
↓ ↓ ↓

******

うぃっと第52回公演
「うぃっと名作劇場」
ふにゃばし/
ひかり1975ひよこ2005
http://wittokyo.web.fc2.com/52_funyahikari/

前回公演のシーンの解説、第5回。

寂れた島の遊園地からの逃避行。
だが、男は意外な行動に出た!

-------

「ふにゃばし」

5.幻の1日(2)


C:雨はパラパラと降りはじめていた
フェリーを降りて 本土に上がった俺は、
どうしようかと迷いはじめていた。

1万円あれば、半月は生きていける。
最後にいい思い出もできたし、
島が沈んでゆくのを見ずに
遠くへ行ってしまおうか

それとも もう一度 船に乗り 
「真実」にかけてみようか
一度は捨てた人生の海に 
再びくり出してゆくための切符を持って

雨はどしゃぶりに変わっていった
船便はきっと 欠航になるだろう
またしても俺は
自ら選択することを放棄してしまったのだ
逃げよう 夜汽車に乗って
ちょっと待ってくれ
タバコがあと5本 残ってるんだ

駅に着くと 電車は不通になっていた
島の方は もっとひどい降りらしい
まさか この雨じゃ
どんなお人よしでも 
待ってるわけはないよな
ただ プレハブの寮だから
雨風の音で会話もききとれないだろうな

本社には行かなかった
ユニフォームは 海に捨てた
やれやれパチンコ屋も閉まっちまった
どこへも行くところがねえや

待合室は混みはじめていた
どうやら ここでも眠れそうにない


♪ふにゃばし 行ってみしゃ
 海ば はじめて 荒れてんしゃ
 砂あらしょ 街ぃ出てきて 
 どうにも 通りゃしぇん

--------

○フェリーを降りて 本土に上がった俺は、

一人になった途端に、
よからぬことを思いつく男
「このまま逃げてしまえ」

運命から逃げ続けてきた。
今までと同じこと。
ある意味、生き方貫いてる。

そう、そんな男も、世の中にはいる。
時代に関わらず、いると思うが、

この時代の色が付くと、また味わいがある。
…しょっぱい味だ。

○それとも もう一度 船に乗り 
「真実」にかけてみようか

グズグズ迷ってる。
自分に言い訳してるのか。
そりゃあロマンは追いたいさ。
だが正確に言えば、そういう気分に浸りたいだけ。

○自ら選択することを放棄

一つしか選べない。
でもどっちにも浸りたい。
ならばいっそ、どちらも選ばぬ道はないのか。
…そして状況に依存することになる。

だがここはお話の世界だ。
だから男が大雨を呼んだとも言える。
この場はパスと言って流した。
実にわかりやすいじゃないか。

○ここでも眠れそうにない

当たり前だ。
お前の眠れる場所などない。
何言ってんだ。
どこでも眠れるくせに。

誰と出逢って別れても、
お前の隙間は埋まらない。

そこで逢ったその人と、
たとえ鍵穴が合ったとしても、
魂は彷徨い続ける…

…ああ、書いてるこっちまで
しょぼくれた気持ちになってくらぁ!

○♪ふにゃばし 行ってみしゃ

ふにゃばしの3番。
海が荒れて砂嵐が街に出てくると
唄われている。

この後島は遊園地ごと沈んで行く。
液状化して地滑りを起こして、
海に沈んだのかもしれない。


次回はGirl's side。
女の行動がもたらしたものとは?
(つづく)

--------------

今年も半分終わり。
グズグズしてる間に、
暑い夏がやってくる…

その前にちょっと、
小樽に行ってきます♪

ではまた来襲。

拍手[0回]

こんにちは、
うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。

半世紀を過ぎた私は、
今風に言えば昭和の人間。

近年一括りに「昭和」で語られる時代ですが、
昭和の後半と末期では、全然違う時代でした。
平成の人たちには伝わりづらいかな。

******

うぃっと第52回公演
「うぃっと名作劇場」
ふにゃばし/
ひかり1975ひよこ2005
http://wittokyo.web.fc2.com/52_funyahikari/

前回公演のシーンの解説、第4回。


私が思春期を過ごした昭和50年代。
「大きいことはいいことだ」から「軽薄短小」へ、
激変した時代でした。

5年生の頃(1975)、
友達の間で「ダサい」という言葉が使われだした。
後に「だって埼玉が語源説」が流れた時、
「それって後付けだよな」と思ったもんだ。

その世代が発情期に突入する80年代の空気。
→理屈を熱く語るのは暑苦しい、ダサい。
まして理詰めで女を口説くなんぞ、ダサさの極致…

けれども実は知っていた。
その少し前の時代・世代に、
情熱的で理屈っぽく、長々と、
愛を語った者たちがいたことを。

今回はそんな時代の臭いのするシーンです。
ダサくてウザくて暑苦しい、
あの時代のそんな空気への憧れが、
作者に書かせたものです。

軽薄短小からバブルへ、
その先で新自由主義が鎌首もたげた
1993年の作品です。

-------

「ふにゃばし」

5.幻の1日


C:いっしょにこの島を出てゆくだ

T:なんでじゃ

C:この島はもうおしまいだだだ

T:そういう噂ば、流れちょるこた たしかじゃきィ

C:噂じゃねえだ

T:あてをさそうのんはどうしてだだだ?

C:だだだだだ

T:だだだだだ

C:もうおしまいだだだ
経営者ば変って 首切りさ始まる
組合はテロリストに占拠され
遊具はさびついて
従業員は 馬だ舟だと ちぃとも働かず
食堂じゃ メシも炊かずにオイチョカブだ

T:じゃけんど 今日かて
食うもん食うたし 給料ももろたし
友だちだって みんなまだいる


C:明日は どうなるだ

T:知らん。
けど 卒業試験ば残っちょるし
今ここを離れても
生きてる目なんぞ よう見えんわ

C:おめえのことが好きだ

T:それは知っちょる

C:シンキチや野上や他の若い衆とはちがう
ハンケチが白いだとか 気ィきくおなごだとか
そんな理由で好きなんじゃない
そんなもん なくたってええ

T:そんなん 元々 ちゃうて

C:おめえはいい味持ってるだ
おめえにしかねぇ このォ……
絵になるっつーか、
ウソでねえカッコよさみたいなもん

T:そりゃそうじゃのう、
わしらは「奥羽」じゃき

C:おみゃあんこと
変えちゃいげね 変えちゃいげねと
ずっと思って黙ってきた。
映画に行ってもハイキングに行っても
どうしてほしいとか
どうなってほしいとか
一切いわねがっだし、
若えもんとどっか出かけても
手ェ振って見送っただ、

T:うれしかっただだ
何でもはなしきいてくれて
イヤリングはごっつうデカかったけど
でも 好みやったし

C:だども‥…

T:だだだ‥‥

C:変わらねえ変わらねえって
100年たったって変わらねえだよ!!
変わらねえ変わらねえいって
誰かに何かに変えられちまうだよ!!!
ドルだっていつまでも360円じゃねがったし、
変わらね変わらねと
変わらねえこと願って
毎年慰霊碑に花ささげちょるけど、
20年30年したら
この国も軍隊持ってるかもしれねえだ、


T:あんたはいいヒトじゃ
いいヒトでいてほしいんじゃ

C:おらに‥
‥わしに罪ば犯させてくれんかのォ、
手ェ下させてくれんかのォ、
黙って見てられないんじゃ、
黙ってやりすごすなどできねえだ、
この島は崩れ落ちる
いっしょに逃げるんだ
逃げてくれ、おらといっしょに

T:故郷(くに)に残してきた嫁はんや家族はどうする !!!

C:嘘じゃ!みんな作り話や !!
そう思ってくれ、そう信じてくれ、
もう時間がないんじゃ!!

T:だだだだだ‥

C:だだだだだ。

7時半に、港の公衆電話の前で。
誰にもないしょだ。
おらは本社に辞表さ 出してくる。
できたら オニギリ10コぐらい
にぎってきてくれんか。

あと、ついでに夜行の切符もとってくるだ。
すまねえだども、
聖徳太子1枚、貸してほしいだ。
明日 銀行が開いたら
知らない街で 返すことになるけど

--------

○デタラメです。

落ち着いて読めば、
かなり強引で無茶な理屈だとわかる。
ネットの時代じゃ絶対ボロが出る(笑)

○どこの方言よ?

そこも含めてデタラメ。
特定の地方を印象づけたくなかった。
でも決して標準語では出せないし、すべきでもない。
東京人だから持てる、出せる感覚かもしれない。

○卒業試験ば残っちょるし

女は働きながら学校に通っている設定のようだ。

○わしらは「奥羽」じゃき

初演では「奥羽アイランド」という遊園地の名前を設定してた。
当時のうぃっとでは、「奥羽組織」というキャラクターが、
今のサンバカぐらい頻繁に出てきてた。

ふにゃばしは、船橋とは限らない。
瀬戸内だし、奥羽だし、あの地方のあの町だ。

○変わらねえ変わらねえって

この決め台詞、
CM並みの強引な論理展開だが、
こういう台詞がかっこよく言える男に憧れる。
そんな役者でありたい。

舞台写真見たら愕然としたけど。
「どこのジジイだ」って。


○故郷(くに)に残してきた嫁はんや家族はどうする

そんなワケアリの男なのか!?

これは女の設定でも言えることだが、
地方→地方という人の流れも、さほど珍しくはなかった。
むしろそれが、日本を支え、回していた。
地方→東京という流ればかり強調されやすいが、
その目線だけじゃ、日本は語れない。

○この島、本社に辞表、夜行の切符…

遊園地は島にあって、本社はフェリーで結ばれた本土にあるようだ。
夜行列車が停まる→人口10万規模の中都市か。


次回はこの続き。
大見得切った男はその後どうしたか。
(つづく)

--------------

バブルへ向かったあの頃、
山手線の右側の街の色は灰色だった。
東京の西側が新しい。
浅草なんてダサクサ。

…今思えば、田舎者の僻み。
ダサくてクサくて何が悪い。

そんな時代に東側に移った。
渋谷が嫌いだったしな。


次回公演の詳細、
まだまだ詰めてます。
もう少し時間をください。

ではまた。

拍手[0回]

この国の当事者に私たちがなれるのは、
いつのことなのか。

こんばんは、
うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。

権力に気を許してはいかんのだよ。
結局のところ、
われらの世代はそれを十分に学習してこなかったし、
次に伝えることも全然できなかった。

それでも俺たちは生きている。
まだ終わってない。
これからだ。

******

うぃっと第52回公演
「うぃっと名作劇場」
ふにゃばし/
ひかり1975ひよこ2005
http://wittokyo.web.fc2.com/52_funyahikari/

前回公演のシーンの解説、第3回です。

-------

「ふにゃばし」

4.ぶたかいの王子(3)

d)

王子:おい、ブタ

豚:ブー

子:今から精魂込めて
とっておきのニセモノってやつを作っちゃるから
よぉく見とけ!


豚:ブ?

子:この鍋で煮ると鈴の音色がして、
指をつっこむと あつい

豚:ブーブーブーブー

子:あついんじゃ
ほんものになっちゃうから、 
よし、こうしよう!

e)

王女:何?あの音色は

使:ぶたかいが鍋で肉を煮てるんです
この鍋に手をかざすと、
人のうわさ話がよくきこえるそうです

女:ほしい!
ぶん捕っておいで

使:ひとりじゃ重いんで
ついてきて下さいまし


♪闇に煙る お月さんは
キライ キライ
味噌汁に 浮かぶ 
玉子のよう
まん丸い お月さんは
こわい こわい
それはまるで
可愛いあの子に
誘われた夜みたい

--------

○鍋で肉を煮ると音色

原作では湯を沸かす鍋だったと思うが、
肉鍋にしたのは、当時作者が牛丼屋だったから。

○闇に煙る お月さんは

「奥羽組織のうた」より。

こわいこわい 饅頭こわい
キライキライも何とやら…

欲しいものを手に入れたい王女と
うまいこと誘い出したい王子。
そんなギトギトの欲望に合う曲を入れてみた。

--------

「ひかり1975ひよこ2005」

4)品川

T:おや、ひよこさん。
いつもお速いですね

C:はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、
どうも、運転士のハンガー猛です。
ひよこの気持ちになって、しゃべります。

T:何をそんなに急いでるんですか?

C:速く疾走るのが電車の使命、
電車の性でございます。

T:どこまで行くんですか?

C:東海道を通って京へ、
京から西国を駆け抜けて博多まで。

T:あ、知ってるそれ。
「トーカイ」 「ドーゴ13」 「次」
東海道53次ってやつだよね。

C:そんなもののような、
何か違うような…

T:実は私もそっちへ行くんですよ。
ご一緒しましょう

C:東海道中ひざくりげですか。

T:ひざくりげ。
あ、マラソンランナーにいましたね、そういうの。
女子でオリンピックで途中でキケンしましたね

C:ああ、あの「あるよあるよ」に止められた?

T:あれは男子ですね。

C:よく見てますね。
マラソン、くわしいですか?

T:はい、マラソンと言ったら、
いつも江戸と京都の往復してるあるね
あれは飛脚の佐川、あるね
肉喰いながら走ってる、あるね

C:さて、そろそろ急がないと。

T:え?とっとと行っちゃうの?

C:われら電車は、疾走るのが仕事。

T:そんなぁ……。
あ!そっちじゃないよ、右のレール、右!!

C:あ、そうか、ありがと。 あれ?!

T:「う・そ」!!
そうやって1日じゅう山手線ぐるぐる回ってて下さいーーっ!

--------------

メイドに続いてハンガー猛も騙すうそ。


○トーカイ+ドーゴ13+次=東海道53次

ドーゴ13は、道後温泉にいるスナイパー。
作者が行ったことないので、湯の中の絵は描けなかった。

○ひざくりげ

女子マラソンの世界記録保持者。
→いや、ラドクリフだからそれ。

○「あるよあるよ」に止められた

アテネで抱きつかれて金獲り損ねたのは、
男子のデリマ。

○飛脚の佐川、肉喰いながら走ってる

佐川が肉食うとか、平成の人は知らないって!

○山手線ぐるぐる

そもそもハンガー猛が車両を持って走ってるので、
線路は簡単に移れると思うが、
単純な前しか見えない性格のせいで
ぐるぐると…



(つづく)

--------------

美人の転校生の誕生会に行かなかった話のつづき。

その数日後、
何と!
違う女の子の誕生会に行ってた俺。

その子は前からいた子だし、
マンションじゃなくて
小さい戸建てに住んでた。
美人というより怪しい存在。
…まあ、
大人っぽい雰囲気の子だったね。

家にステレオなんかあった。
ラジオから流れてきたのは
小坂明子の「あなた」。

なぜ憶えてるかと言うと、
彼女が詞を替えて唄ったから。

♪あなたが いーてほしくない~
(じゃあ呼ぶなよ)

そう言えば、何で誘われたんだろう。
母親が何か凄味のある人だった。
俺のことを気に入ってたのか、
「これからも大学まで一緒だよ」って言ってくれた。

いや、でも、
全然何にもなかった。
中学になる頃には、
いなくなってた気がする。
私立に行ったのか、
引っ越したのか。
全然憶えてない。

そんなもんだよね。

(つづく)

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こんばんは、
うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。

小学生の頃、転校生がいて、
その子の誕生日が今頃だって思い出した。

だから何だって?
何でもねえよ!

******

うぃっと第52回公演
「うぃっと名作劇場」
ふにゃばし/
ひかり1975ひよこ2005
http://wittokyo.web.fc2.com/52_funyahikari/

前回公演のシーンの解説、第3回。

-------

「ふにゃばし」

2.ぶたかいの王子(2)

b)

王女:今日の獲物は?

召使:ぶたかいが1匹

女:なんだ つまらない。
ゆうびんはないの?

使:贈りものなら。
となりのとなりのちっぽけな国のケチな王子が、これを

女:バラの花?
ふうん、

使:5年に一度咲くたいそう美しいバラだ
と ほざいてましたが どうだか…

女:‥ありがこわい! ‥あとは?

使:きれいな歌声のナイチンゲール

女:つくりものなの? ほんものなの?

使:ライターであぶったらバタバタしたんで
ほんものだと思います
  
女:すっげえ度胸ね!
この機械帝国・舟八 橋 の王女よ、あたしは。
いきなりほんものを持ってこられて
まともに受け取れると思って? 
たちの悪いジョークね

使:いかがいたしましょう

女:いいわ、もらっとく。
改造してギンギラギンに塗ってやる!

c)

王子:受け取ってもらえたか

門番:姫さまは「ありがこわい」といっておられました

子:そうか。喜んでもらってもらえたか、ありがとう

番:あの、王子さま、

子:何だ、召し使い

番:この国は ほんものなど受けつけない 
機械帝国だということを もちろんご存じで?

子:当たり前だ。
だから来たんだ

番:わかってんなら とっととブタの世話でもしな!


♪そんなこと 言ったって
 今がしあわせ だからって
 あの頃の 泣いてたボクは 
 どうにも なりゃしない


--------

○召使役は牛さん。


このシーンの前に、
門番から召使に王子のプレゼントを渡す動作が入っているが、
ほとんどの人は気がつかなかったと思う。


○機械帝国・舟八 橋 の王女

つくりもの、おもちゃが大好きで、本物は嫌い。
「ぶたかいの王子」オリジナルの設定と同様。

○そんなこと 言ったって~

曲名「ふにゃばし」(1985)。
ふにゃばしが芝居になる前からあって、
うたのステージでは親しまれてきた。
5番まである。
初演時は挿入されなかったが、
再演にあたり、シーンの転換時などに使った。
音響効果というより、唄ってるんだけどね。

--------

「ひかり1975ひよこ2005」

3)新橋

G:ぼちぼち行くか

T:運転士:れんこん。
けなげに生きるれんこん。
過去はきかないでれんこん。
車体:うそ。鳥のようだ。
ひよこ・ながら・うそ、
そうかこれはチキンレースだったのか。
待て、そこの遅いの!

G:遅いって、牛じゃないんですから。

T:知らないの?
遅いランナーはね、
「汽笛一斉繰り上げスタート」なんだよ。

G:するってえとあんさんもノロウイルスにやられた?

T:うるさい、

G:こっちは子だくさんで大変なんすから…

T:おい、置き石があるぞ、そこ!

G:うわっ!

T:う・そ☆
お前どういう運動神経してんだ?

G:カンベンして下さいよ

T:しゃーねえな。
お前名前なんて言うんだ?
ながら?
古い古い。
こっちはにぎりだよ

G:す、すげぇ!
ステージ高いじゃん

T:う・そ☆

G:ステージ低い奴にだまされた

T:気にすんなよ。
あれ?おいおい10円10円、

G:どうせ線路に置いてあるとか言って

T:バカ、ホントだよ、10円だってば

G:10円10円、どこ?

T:10円ハゲ。

G:ほっとけ!

T:目の前マンホール

G:うそつけ!
うわっ……

T:ゴミ拾っとけやーー、ケッ!!

G:なんでこんなところにマンホールがあるんだ…

--------------

○運転士=れんこん、車体=うそ。

一応「れんこん」の姿はしているが、
キャラクターはほぼ丸々「うそ」である。
以降横浜まで、うその快進撃は続く…


○汽笛一斉繰り上げスタート

ひよこ以外は一応在来線車両なので、
駅伝に倣って繰り上げスタートだ。

○ながらじゃなくてにぎり

ながらのステージが上がるとにぎり。
そんな電車があるわけない。
う☆そ。

○こんなところにマンホール

何と、舞台上に本当にマンホールの蓋が降臨!
いらんとこだけリアリティを出す変な芝居。

○メイドは覚醒前

うそにコロッと騙される人の良いメイドだが、
本当は最強の存在。


次号は「ぶたかいの王子(3)」と「品川」。
お楽しみに。

--------------

誰がどっから見ても美人タイプ、
お母さんも妹も美人ってやつ。

新しいマンションに住んでて、
字も綺麗だし脚も速い。
背の順で俺の前も俺の後ろも、そいつが好き!
そんな無敵の存在って、たまにいるよな。

たしか班が一緒だったのか、
誕生会に呼ばれた。

そしたら当時一番よく遊んでた
サリーちゃんの三つ子みたいな顔の男が、
その日は行かないで一緒に遊ぼう!と
強硬に誘うもんだから、
結局行かずにそいつと遊んだ。

ああ、もったいない。。。

(つづく)

拍手[0回]

こんにちは、
うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。

西武ドームで交流戦を観た。
東京を横断すると長かった。
カープは普通に強かった。

最近土に還りかけてるせいか、
気象条件につられやすく、
体の中までじっとりしてる。

畑で獲れたカブの糠漬けが美味い。
俺もいい感じに漬かってるのかな。

******

□1
うぃっと名作劇場2
10月6日(金)~9日(月・祝)
あさくさ劇亭にて。

前号の間違い。
10月6日は金曜日です。
木曜日ではありません。
ごめんなさい。

木曜日に来ると、仕込みを手伝うことになります。。。

******

□2
うぃっと第52回公演
「うぃっと名作劇場」
ふにゃばし/
ひかり1975ひよこ2005
http://wittokyo.web.fc2.com/52_funyahikari/

前回公演のシーンの解説、
第2回です。

-------

「ふにゃばし」

0 ぶたかいの王子(1)

a)

王子:おい、そこの門番

門番:なんだよ、そこの王子

子:失礼。
やあやあこんばんは、
きらびやかな観光都市・舟2八 橋 国の門番くん

番:やあこんばんは、
今どきめずらしくもない
革新自治体の貧乏王子さま、
何かご用で

子:おたくの国の姫さまは、
まだ生きてるわいな、

番:ピンピンしてます

子:ほれた

番:え?

子:なんとかもらえる手はないものだろうか

番:ない。

子:礼ははずむよ

番:‥そうですねえ、
わが舟2八 橋 国とそちらのうぃっと国との
国力のちがい等々考え合わせますと…
王子様、ぶたかいになりなさい。
それぐらいでちょうどつり合いがとれる

子:ぶたかい とな、

番:身のほどをわきまえてこそ、
分のあるたたかいができるというもんです

子:‥では、そうすることにして
…まずはプレゼントを、届けてはくれないか?

番:どれどれ?
「5年に一度だけ咲くバラの花」にィ?
「世界じゅうの歌をうたうことのできるナイチンゲール」だァ?

子:ちゃんと渡してくれよな、
「王子様」からのプレゼントとしてな、

番:はいはい、行った行った !!

--------

○門番役はネコさんにお願いしました。

写真


○きらびやかな観光都市・舟2八 橋

日本がモーレツだった頃、
沿岸の都市は栄えた。
何でもありだった。
東京にないものだってあったさ。

○革新自治体の貧乏王子

高校生の頃、
「将来は都知事になりたい」と思ってた。
その後、とても無理だとわかったが、
今より控えめで品格のあった東京が、
ずっと好きだった。

○バラの花、ナイチンゲール…

「ぶたかいの王子」は、
元々はアンデルセンのお話。
話の展開も大体なぞってあるので、
興味のある方は読んでみてね!

--------

「ひかり1975ひよこ2005」

2)スタート 
冒瀆新聞社前

ハンガー猛=ひよこと
メイド=ながらがホームに並ぶ。


G:運転士兼乗務員:メイド。
犬を連れている。
以下略。
車体:ながら。
見ての通り。
おや、そちらも長良川ですか?

C:あ、一応通ります。
お会いできるといいですね。

G:おやおや、メールが来てますよ。

C:本日の乗務に際して。
「伝説のひかり号を追え」
クリックマイルキャンペーン!!
1975年に新幹線が博多開業してから今年で30周年。
黒鉄ではお得なキャンペーンをいっぱい用意してます!!
「闇に消えた幻のひかり号」をみつけて下さい!!

G:ひかり号を追いかけながら、
チェックポイントでクリックすると10マイル、
情報を掲示板に書き込むと50マイル、

C:さらに、ひかりを発見すると800マイル、
一定区間並走すると1000~10000マイル、
勝負に勝てば最高10万マイルがあなたの手に!!

G:鉄道なめてないか?

C:きっと緊張をほぐすための、何とかだよ。
じゃ、お先に
うぉーーっ、ひかり、ひかり、
ひかりはどこだ、出てこーい!!……

--------------

○メイドは犬を連れている。

この特徴が、後のストーリーに大きな影響を及ぼす。
ながらの車両の鵜に気を取られて、
犬には気づかなかったかな?
ふふふ…

写真


○闇に消えた幻のひかり号

1975博多開業時に消えたひかり号が2005年に現れる設定。
翌年TVで「神はサイコロを振らない」を見て、
「似たようなこと考える人もいるんだな」と思った。
オチは全然違うけどな。
後編に期待してくれ。

社員までキャンペーンで煽って競走させる
見事なブラック企業ぶりは、
郵便局の自爆営業を連想させる。
郵政民営化が通ったのも2005年だったなあ。
ちゃんと時代を踏んでるうぃっとの芝居。

○クリックすると●●マイル

2005年当時、ポイントサイトのレートはまだかなり良かった。
筆者もマイルを貯めて、飛行機で聖地広島まで行ったものだ。
クレジットカードを使わなくても、1年ぐらいで貯められた。
二度とそんな時代は来ねえだろうな。

次号は「ぶたかいの王子(2)」と「新橋」。
お楽しみに。

(つづく)

--------------

日曜日、安曇野ハーフ。
今シーズンの〆なので、
気持ち良く走りたいな。
暑くなるなよ…

ではまた来襲。

拍手[0回]

こんばんは、
うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。

雨がやる気出してますね。
梅雨入りか?

畑のカブもだいぶ大きくなりました。
そろそろ収穫かな。


******

□1
うぃっと名作劇場2
10月6日(金)~9日(月・祝)
あさくさ劇亭にて。

次回も2本立て。
1本は、
「ひかり1975ひよこ2005」後編。
そうです。
続きがあったんです。

--------

(前半のあらすじ)

赤井・黒田・青山の3人は黒鉄に勤めている。
今日のシフトは赤井がハンガー猛を着てひよこ号、
黒田はれんこんでうそ号、
そして青山はメイドでながら号に乗務だ。

赤井・黒田はハンガー・れんこんに着替え、
現地集合した青山のメイドと合流。
事前のメールで最近うわさの「伝説のひかり号を追え」キャンペーンを知り、
東海道を走る電車たちのバトルが始まった。

力強く走るひよことハンガー、
鵜力で走るながらとメイド、
口先でライバルを蹴落とすうそとれんこん、

箱根の関所を越え、富士山を背に走り、大井川・長良川を越えてゆき、
3台が連結した形で、スピードアップして京都へ近づいていく。

突如現れた幻のひかり号を見た3人・3台は、
巨大なまぶしい光に捕らえられてしまった……

--------

前回は京都を目指したが、
その続きで今度は博多まで行くぞ!

******

□2
うぃっと第52回公演
「うぃっと名作劇場」
ふにゃばし/
ひかり1975ひよこ2005
http://park10.wakwak.com/~wittokyo/stage.html

シーンの解説です。

「ひかり1975ひよこ2005」

1)オープニング<詰所>

-------

仮眠を取っている C。

C:
「赤井」 ビビッ!
あーーー、任務か。だりーな。

お、今日もいっぱい会員登録のメールが来てるよ。
毎日ご苦労だ。
さぁて、出席を取るか。
「安部」「飯田」「磯村」「上本」…

本日の乗務は…と、
げぇーっ、「ハンガー猛」に「ひよこ」かよ。
っつーー。最悪じゃん。危険手当とかほしいよな。

「江草」「小野」「加藤」「菊池」
青山が来てないって?
奴って今日乗務だよな…
寝坊?
…「直接現地に向かいます」だ? …ざけんなコラ。
さぁて、行くかな…(服を着込む)


せっせと働いている T

T:改造きっぷは違法です。改造きっぷは違法です。
改造きっぷは、まだいい方です。

黒鉄のお仕事は毎日たいへんでーす。
トイレを掃除してると、毎日サリンが撒かれていると大騒ぎ。
シャッターを開け閉めすると、人が挟まれて死んでたり。

でも電車に乗ってれば安心でーす。
ちゃんとマークを見てください。
ヘッドマークのところに「欲望」って書いてあれば大丈夫。
…ピンポーーン。
ブーーーッ。
そんな電車はありません。
う・そ!

「黒田」 ビビッ!
え?俺今日乗務なの?
ひでえや、こき使いすぎ!
で、番組表はと、
あ、はいはい、「れんこん」で「うそ」。
うっそーー!!
うそばっかついてたらうそがきちゃったよ。
キャラは穴のあいたれんこんさんね。
OKOK。
ラクチンラクチン、イーグルスだね。

--------

○赤井、黒田、青山

「海神L。」の登場人物と同じ名前。
「海神L。」では赤井と黒田はおじさんの手下で、
海神に近づく者を見つけ、名前を呼んで缶を踏み、
列に並ばせる役割だった。
その名残で?今日も点呼を取っている。
青山は「海神L。」では缶を蹴って海を奪還する役だったが、
今回はどうなるのか??

○ハンガー猛にひよこ

黒鉄では毎日キャラクターと車両を割り当てられて乗務する。
ハンガー猛、ヒーローと言えばかっこいいが、
危険なところばかり行く突撃リポーター。
ハンガーが最速車両のひよこと組む=激務である。

○黒鉄のお仕事

初演の2005年当時、福知山線の事故があった。
サリンだのシャッターだの、例えは90年代風だ。
黒田はそこそこベテランなのだろう。
そうそう、カープの黒田が最多勝を挙げたのも、2005年だ。

○ヘッドマークに「欲望」

「欲望という名の電車」と聞くと、
頭に浮かぶのがそんな図だ。
写真

※そんな話じゃないし、そんな電車はない。

○ラクチンイーグルス

新球団・楽天も2005年スタート。
今年は強いが、当時はラクチンな相手だった。

次号は「ふにゃばし」より
「ぶたかいの王子」。
お楽しみに♪
(つづく)

--------------

小学校高学年の頃、
将来は国鉄職員になりたかった。
男子の半分が鉄で、3/4が野球好きだった時代の話。

中学生の時は深夜放送聴くようになって、
「パックのパーソナリティになりたい」って思った。
DJじゃなくてパーソナリティ。

高校の時?
それは次回ね。

ではまた来襲。

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