うぃっと第61回公演うぃっと第61回公演「赤っぽいネコ、或いは幸福な王子」12/26~28あさくさ劇亭にて。来てね! …劇団W.I.T.のメルマガです。基本、斜め上なブラックジョーク満載の文面なので、真に受けて炎上させないでね。
湾岸WITメルマガ
2017/8/22
━┛
こんにちは、
うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。
夏休みの旅の最終日に防府に寄った。
「ひよこ(後編)」で出てくる
天満宮の見物が目的だったが、
前々日観た
「マイマイ新子と千年の魔法」
の舞台も防府ってことで、
その風景を巡ることに。
小学校の校門も近くを流れる川も、
映画で描かれた昭和30年代の姿と変わらなかった。
そして川を辿って着いたのが周防国衙跡。
国衙(こくが)とは律令制の時代の役所のこと。
近年発掘作業が行われ、その姿を復元しつつある。
で、見渡す限り広がってるそこが、
普通に「国衙三丁目」って地名だ。
周囲の街とも違和感なく繋がってる。
~むしろ今の方が寂れてるかもしれない~
なぁんだ、
千年経ったってそんなに変わらんやん!
俺らが個人の一生をスケールに、
時は流れただの
取り返しがつかないだの
時代の隔たりだの
言ったり思ったりするけど、
60年前も千年前も、
昨日とどれだけの違いがあるんだと。
******
うぃっと第52回公演
「うぃっと名作劇場」
ふにゃばし/
ひかり1975ひよこ2005
http://wittokyo.web.fc2.com/52_funyahikari/
前回公演のシーンの解説、第9回。
-------
「ふにゃばし」
7.砂に消えた…(後半)
C:そんな日々が続くうちに
俺の体はこわれていった
ガタガタになっても
求められれば発情してしまったけど
それでもいいと思った
こうしていればいつか許してもらえるだろう
ただ自分を楽しませてくれた彼女たちに
腐敗して死んでゆく己の姿は
見せたくなかったから
自分の足で歩けるうちに
誰もいないさびれた路上で
しずかに息をひきとりたいと
なぜか今日は砂あらしのようだ
外を歩く者など見あたらない
みんな避難してしまったのか
ちょうどいいさ
どうやらやっと 俺も‥‥
T:私が ここに いてあげる
C:いくらでも吹くがいいさ
T:私は あなたを 許さないでいてあげる
すっぽり包まれて、おやすみ
C:かわいてるだろ、俺のからだ
このまま崩れてゆけば
もう砂と区別がつかなくなりそうだ
誰にも見つけられることなく、
消えてゆくことができる
残ったわずかな潤いを 君にあげよう、
吸いとっておくれ
T:きのう、死んだよ
C:……
T:あなたが一緒にこの街を出ようって
大ボラ吹いて とり残してきた彼女が
C:いつのきのうだ‥
T:見捨てられた遊園地もろとも、
海に沈んでいった
C:俺がいた時は、
まだつぶれてなかったはずだ
逃げおくれたのか?
T:わかってないのね
C:何が?
T:あなたがいなくなって、
彼女が海に入っていけば、
そのまま遊園地ごと
ひきずられて沈んでゆくに
きまってるじゃない !!
C:俺は、ただの‥
--------
○なぜか今日は砂あらし
とても荒れているのに、なぜか静か。
周りに人がいないから。
人間的には孤独だが、
地球と向き合えて滅ぶなら、
悪くはない終わり方だ。
○いつのきのうだ
男がその島から逃げたのは、
だいぶ昔のような気がしてた。
だが実は、ほんの昨日のなのかもしれない。
いや、何日何年経とうと、
男にとっては、永遠に昨日なのか。
いくつもの過去から逃げながら、
たくさんの昨日を引きずり、
ついに力尽きる。
○遊園地ごとひきずられて沈んでゆく
男の足には布のようなものがついていて、
海を渡ると、布の上にあった島の遊園地ごと沈む、
そんな感じ。
運命から逃げ続けたつもりが、
自分が運命の鍵だったとは知らなかった。
あちこちから労働者が
海辺の工場地帯へ集まり、
日本の戦後を築いた。
油と煙と
金と歓楽を散らかして、
線香花火みたいな命を燃やした。
ある者は次の街へと渡り歩き、
残った者はその街の盛衰と共に枯れて行く。
地方都市を旅して回ると、
どこへ行っても、
寂れた風景の中に、
あの時代の繁栄の名残を見ることができる。
--------
「ひかり1975ひよこ2005」
6.湘南海岸
C:どうした?
泣くな泣くな。
ほら、一緒に夕陽に向かって走ろう
G:夜なんですけど…
C:ある日 タクシーに乗ろうとしたら、
中に犬が座ってました。
これぞまさしく、
「ワンコインタクシー」
G:知ってる。
こっちがワンコの席で、
田七おじさんは運転手の隣ね。
あれ?
C:メイドさんも犬を飼ってるんですか
ずいぶんにぎやかですね
G:今 どの辺走ってますか?
C:優勝旅行から帰って、
病名を告知された赤松君が一言、
「しょーなんか、胃ガン」
湘南海岸。
G:お上手お上手
C:男は黙ってサッポロビーム。
G:寒さ爆発です。
ハンガーさんは、ビームも使えるんですか。
C:正義の味方ですから。
ハハハハハ、
G:ハハハハハ、
C:TVの前のみんな、いい子にしてたかい?
--------
ハンガー猛の寒いギャグが炸裂。
○ワンコインタクシー
わんこがタクシーの中にいる。
○こっちがワンコの席で、
田七おじさんは運転手の隣ね。
突然「田七おじさん」という知らない名前が出てきた。
メイドは何かを知っているらしい。
謎解きは、後編で見られるようだ。
○優勝旅行から帰って、
病名を告知された赤松君
ここだけ今回書き換え。
初演では単に
「病名を告知された男」だった。
回復と再起を願って!!
○男は黙ってサッポロビーム
だがこの台詞を言う度に、
札幌ドームまで行って1つも勝てなかった
去年の秋を思い出してしまった。
ヒーローは、それでも微笑むしかない。
(つづく)
******
人類は弱い生き物で、
自然の脅威や
他の生物から身を守るために
力を合わせ、頭を使い、
それはそれは大変な思いをして、
そこそこ安心して過ごせる今日の社会を築いてきた。
それが壊されれば、脆いもんだ。
飢えや病気や災害の前にひとたまりもない。
なのになぜ、
愚かな者たちは、
戦争や破壊を煽り、繰り返すのか。
収奪や排除をやめないのか。
煽らず動じなければ、
そのままで千年だって過ぎるのに。
それではまた。
2017/8/22
━┛
こんにちは、
うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。
夏休みの旅の最終日に防府に寄った。
「ひよこ(後編)」で出てくる
天満宮の見物が目的だったが、
前々日観た
「マイマイ新子と千年の魔法」
の舞台も防府ってことで、
その風景を巡ることに。
小学校の校門も近くを流れる川も、
映画で描かれた昭和30年代の姿と変わらなかった。
そして川を辿って着いたのが周防国衙跡。
国衙(こくが)とは律令制の時代の役所のこと。
近年発掘作業が行われ、その姿を復元しつつある。
で、見渡す限り広がってるそこが、
普通に「国衙三丁目」って地名だ。
周囲の街とも違和感なく繋がってる。
~むしろ今の方が寂れてるかもしれない~
なぁんだ、
千年経ったってそんなに変わらんやん!
俺らが個人の一生をスケールに、
時は流れただの
取り返しがつかないだの
時代の隔たりだの
言ったり思ったりするけど、
60年前も千年前も、
昨日とどれだけの違いがあるんだと。
******
うぃっと第52回公演
「うぃっと名作劇場」
ふにゃばし/
ひかり1975ひよこ2005
http://wittokyo.web.fc2.com/52_funyahikari/
前回公演のシーンの解説、第9回。
-------
「ふにゃばし」
7.砂に消えた…(後半)
C:そんな日々が続くうちに
俺の体はこわれていった
ガタガタになっても
求められれば発情してしまったけど
それでもいいと思った
こうしていればいつか許してもらえるだろう
ただ自分を楽しませてくれた彼女たちに
腐敗して死んでゆく己の姿は
見せたくなかったから
自分の足で歩けるうちに
誰もいないさびれた路上で
しずかに息をひきとりたいと
なぜか今日は砂あらしのようだ
外を歩く者など見あたらない
みんな避難してしまったのか
ちょうどいいさ
どうやらやっと 俺も‥‥
T:私が ここに いてあげる
C:いくらでも吹くがいいさ
T:私は あなたを 許さないでいてあげる
すっぽり包まれて、おやすみ
C:かわいてるだろ、俺のからだ
このまま崩れてゆけば
もう砂と区別がつかなくなりそうだ
誰にも見つけられることなく、
消えてゆくことができる
残ったわずかな潤いを 君にあげよう、
吸いとっておくれ
T:きのう、死んだよ
C:……
T:あなたが一緒にこの街を出ようって
大ボラ吹いて とり残してきた彼女が
C:いつのきのうだ‥
T:見捨てられた遊園地もろとも、
海に沈んでいった
C:俺がいた時は、
まだつぶれてなかったはずだ
逃げおくれたのか?
T:わかってないのね
C:何が?
T:あなたがいなくなって、
彼女が海に入っていけば、
そのまま遊園地ごと
ひきずられて沈んでゆくに
きまってるじゃない !!
C:俺は、ただの‥
--------
○なぜか今日は砂あらし
とても荒れているのに、なぜか静か。
周りに人がいないから。
人間的には孤独だが、
地球と向き合えて滅ぶなら、
悪くはない終わり方だ。
○いつのきのうだ
男がその島から逃げたのは、
だいぶ昔のような気がしてた。
だが実は、ほんの昨日のなのかもしれない。
いや、何日何年経とうと、
男にとっては、永遠に昨日なのか。
いくつもの過去から逃げながら、
たくさんの昨日を引きずり、
ついに力尽きる。
○遊園地ごとひきずられて沈んでゆく
男の足には布のようなものがついていて、
海を渡ると、布の上にあった島の遊園地ごと沈む、
そんな感じ。
運命から逃げ続けたつもりが、
自分が運命の鍵だったとは知らなかった。
あちこちから労働者が
海辺の工場地帯へ集まり、
日本の戦後を築いた。
油と煙と
金と歓楽を散らかして、
線香花火みたいな命を燃やした。
ある者は次の街へと渡り歩き、
残った者はその街の盛衰と共に枯れて行く。
地方都市を旅して回ると、
どこへ行っても、
寂れた風景の中に、
あの時代の繁栄の名残を見ることができる。
--------
「ひかり1975ひよこ2005」
6.湘南海岸
C:どうした?
泣くな泣くな。
ほら、一緒に夕陽に向かって走ろう
G:夜なんですけど…
C:ある日 タクシーに乗ろうとしたら、
中に犬が座ってました。
これぞまさしく、
「ワンコインタクシー」
G:知ってる。
こっちがワンコの席で、
田七おじさんは運転手の隣ね。
あれ?
C:メイドさんも犬を飼ってるんですか
ずいぶんにぎやかですね
G:今 どの辺走ってますか?
C:優勝旅行から帰って、
病名を告知された赤松君が一言、
「しょーなんか、胃ガン」
湘南海岸。
G:お上手お上手
C:男は黙ってサッポロビーム。
G:寒さ爆発です。
ハンガーさんは、ビームも使えるんですか。
C:正義の味方ですから。
ハハハハハ、
G:ハハハハハ、
C:TVの前のみんな、いい子にしてたかい?
--------
ハンガー猛の寒いギャグが炸裂。
○ワンコインタクシー
わんこがタクシーの中にいる。
○こっちがワンコの席で、
田七おじさんは運転手の隣ね。
突然「田七おじさん」という知らない名前が出てきた。
メイドは何かを知っているらしい。
謎解きは、後編で見られるようだ。
○優勝旅行から帰って、
病名を告知された赤松君
ここだけ今回書き換え。
初演では単に
「病名を告知された男」だった。
回復と再起を願って!!
○男は黙ってサッポロビーム
だがこの台詞を言う度に、
札幌ドームまで行って1つも勝てなかった
去年の秋を思い出してしまった。
ヒーローは、それでも微笑むしかない。
(つづく)
******
人類は弱い生き物で、
自然の脅威や
他の生物から身を守るために
力を合わせ、頭を使い、
それはそれは大変な思いをして、
そこそこ安心して過ごせる今日の社会を築いてきた。
それが壊されれば、脆いもんだ。
飢えや病気や災害の前にひとたまりもない。
なのになぜ、
愚かな者たちは、
戦争や破壊を煽り、繰り返すのか。
収奪や排除をやめないのか。
煽らず動じなければ、
そのままで千年だって過ぎるのに。
それではまた。
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