うぃっと第61回公演うぃっと第61回公演「赤っぽいネコ、或いは幸福な王子」12/26~28あさくさ劇亭にて。来てね! …劇団W.I.T.のメルマガです。基本、斜め上なブラックジョーク満載の文面なので、真に受けて炎上させないでね。
問題です。
雨ばかりで湿っぽいのと、クッソ暑いのと、どちらかを選びなさい。
こんにちは、うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。
どちらも選べない場合は、暑さと湿っぽさ、両方をお届けします。
…問題だ。
大問題だ(´Д`)
世の中には「悪魔の選択」と言って、
二者択一を強要するような騙しのテクニックがある。
消費税、上げちゃうよ。
年金、足りないよ。
どちらも選べず、断れず、悪魔の選択は囚人のジレンマに。
両方受け入れることにされちまったアホな国民がどこかにいるってね(´Д`)
********
□1
次回公演
「僕らの近未来」(仮)
公演日程が決まりました。
12月26日(木)~28日(土)
場所はおなじみ、あさくさ劇亭です。
********
□2
前回公演
「身も蓋もない話」より
シーンの紹介と解説、第2回。
負けるとわかってる戦いでも、行かねばならぬ時もある。
あっちもこっちも、ロクでもない道だらけだ。
ロクでもない同士ならどっちを選ぶ?
俺なら、面白い方を選ぶかな…
(T=てんこ
G=ガーギー木村
C=しなやかしなちゃん)
--------
3)地球の果ては崖に決まってる
C:雷が鳴ると、自分にだけ落ちるような気がする。
宝くじは絶対に当たらない自信があるのに、
悪いことは避けられないような。
俺の釣り糸はいつも絡まってる。
俺の周りだけ液状化してる。
T:そんなにネガティヴになるなよ。
今日まで元気に生きてるじゃないか。
思い直してみる。
だが何だかわからないけどムズムズするのだ。
C:実は自分の運命はもう決まっていて、
正面から何かにぶつかって終わる。
今生きてるように思ってるけど、
実は過去の記憶が甦ってそれをなぞってる、
テープを再生してるだけなんじゃないか。
T:そう思う度に立ちすくむ。
何かをするのが、前へ進むのが怖くなる。
C:脱線してマンションに激突した電車。
高速道路の壁に縦に突っ込んだバス。
それらを見てると他人事とは思えないものを感じる。
T:もう結果がわかってることなら、
その前に怯えてたってつまんないだろ。
ああそうだな。
そもそもそんなこと知らないはずなんだから、
楽しそうな顔でもしてないとな。
C:地球は丸いってどうしてわかるのさ。
地球の果ては崖に決まってる。
ぐるっと回ってこれるなら、
そんなの果てじゃないだろう。
町内一周してきたのと変わらない。
お前は地球の果てまで行ったのか?
ならばなぜここにいるんだ?
(一人出て行く)
C:俺は地球の果てまで行ってやる。
崖まで行けたら俺の勝ち。
その前に邪魔されて、
何かにぶつかって死ぬかもしれない。
どっちにしろ、
俺がくたばったところが地球の果てだ。
--------
○自分にだけ雷が落ちるような気がする
台本ではCとなっているが、ここのキャラクターはハンガー猛である。
実はこの作品の前半の半分は、ハンガー猛の半生のダイジェスト版だ。
正義のヒーローから突撃リポーターに転身するまで、
ハンガー猛の前には常に困難が立ちはだかり、
ヒーローにこんなことやらすか!ってくらいカッコ悪い姿も晒す。
いつも傷だらけで、あんまり報われない。
このシーンは、
そんなハンガー猛のボヤキであり、葛藤であり、覚悟が語られている。
なお、くれぐれも言っておくが、
このシーン、キャラクターをもって、作者を代弁したものではない。
もちろん、山本太郎に引っ掛けたわけでも「全く」ない。
こっちの方が先だ(´Д`)
「ハンガー猛」という名前は、仮面ライダーの本郷猛から来てるし、
後で出てくる「おやっさん」とか、設定も被せてるところはあるが、
われらの世代の憧れをなぞってまで語りたかったのは、
この世に星の数ほどいる、栄光なきヒーローたちの、
冴えない日常からは想像できないほどの、熱い心である。
○お前は地球の果てまで行ったのか?ならばなぜここにいるんだ?
たまたまそこにいたサンマに話しかけている。
二人の回は、サンマではなくアリだった。
「何やこのおっさん」とばかりにその場を去るサンマ(アリ)であった。
地球を1周して、次のシーンでまた出てくる。
え?
ホントに1周してきたんだってば!
本番中に役者に地球1周させるブラック劇団、ここにあり。
3回転ジャンプやトリプルサルコーもするから全然平気だろ(´Д`)
--------
4)この道
サンマ(アリ):海からほど近いこの街の、
濡れたアスファルトに腰を下ろして、
人の行き来を眺めているのが好きだ。
~人はどこから来て、どこへ行くのだろう?~
ニコ先生:お客さん、さっきここ通りましたよね。
サ(ア):地球を1周してきました。
ニ:月日は100円の価格にして、行き交う年もまた、それもまたよし。
サ(ア):イエッス。
ニ:時の流れでさえ、100円ショップで売ってる世の中だ。
サ(ア):あ、知ってる。
道端に立って旅人に話しかけてくる見るからにスケベそうなオヤジだ。
ニ:いやいや、私はこう見えてもただの…
サ(ア):ドウソ人だから、こいつの言うことは信じちゃいけないんだよね。
ニ:まあそう言わずにこっちへ来て茶でも飲まんか?
ほれ、茶が入ったぞ。飲め、
サ(ア):…うっぷ!! 何だよ、土じゃねえか!
ニ:茶土でございます。
サ(ア):僕のことからかったな!もう帰る。
あれ!?え!?うわっ???
(靴が履けず、飛ばされてしまう)
ニ:ドウソ人の招きに遭いて、取るもの手につかずじゃ!
♪この道は いつか来た道
ああ ウソだよ
お母さまと馬車で行ったよ
ホーホホホ
--------
○ドウソ人
ここでのキャラクターはニコ先生だが、
おくのほそ道の冒頭を喋ってるのでわかるように、
芭蕉に見立てた設定である。
芭蕉が旅したのは大昔。
今現れてるのは霊みたいなもんだろう。
だから、旅人を見守る道祖神のような位置にいる。
もちろんドウソ人だから、騙されちゃいけない。
このシーンのベースは「ンジャメナのサンマ」の旅立ちのシーンである。
あれをやった頃=15年前は、これから世界を旅するサンマだったが、
今回は地球を1周してきたサンマ。
時は流れた。
しょっぱい思いもたくさんして、もう塩を振る必要もなさそうだ。
アリバージョンも、なかなか良かったぞ(´Д`)
********
「悪魔の選択」の話を書いていて、
地元の中学の文化祭で何回か上演された作品を思い出した。
≪進路選択に悩む主人公の前に、6つのタイプの型が示される。
その中のどれかを選ばなければならない。
でもやっぱり、どれも選べない…≫
そんな内容だったと思う。
「マイ ライフ」って作品。
少し前の中学演劇では定番だったみたいだ。
この作品の結論はたしか、選択肢にない答を選んだのだと思う。
そこから読み取れる
「中学生につけてほしい力」
それは、「前提を疑う力」。
日本国民にも、もう少しつけてほしいと思う。
ではまた来襲。
雨ばかりで湿っぽいのと、クッソ暑いのと、どちらかを選びなさい。
こんにちは、うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。
どちらも選べない場合は、暑さと湿っぽさ、両方をお届けします。
…問題だ。
大問題だ(´Д`)
世の中には「悪魔の選択」と言って、
二者択一を強要するような騙しのテクニックがある。
消費税、上げちゃうよ。
年金、足りないよ。
どちらも選べず、断れず、悪魔の選択は囚人のジレンマに。
両方受け入れることにされちまったアホな国民がどこかにいるってね(´Д`)
********
□1
次回公演
「僕らの近未来」(仮)
公演日程が決まりました。
12月26日(木)~28日(土)
場所はおなじみ、あさくさ劇亭です。
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□2
前回公演
「身も蓋もない話」より
シーンの紹介と解説、第2回。
負けるとわかってる戦いでも、行かねばならぬ時もある。
あっちもこっちも、ロクでもない道だらけだ。
ロクでもない同士ならどっちを選ぶ?
俺なら、面白い方を選ぶかな…
(T=てんこ
G=ガーギー木村
C=しなやかしなちゃん)
--------
3)地球の果ては崖に決まってる
C:雷が鳴ると、自分にだけ落ちるような気がする。
宝くじは絶対に当たらない自信があるのに、
悪いことは避けられないような。
俺の釣り糸はいつも絡まってる。
俺の周りだけ液状化してる。
T:そんなにネガティヴになるなよ。
今日まで元気に生きてるじゃないか。
思い直してみる。
だが何だかわからないけどムズムズするのだ。
C:実は自分の運命はもう決まっていて、
正面から何かにぶつかって終わる。
今生きてるように思ってるけど、
実は過去の記憶が甦ってそれをなぞってる、
テープを再生してるだけなんじゃないか。
T:そう思う度に立ちすくむ。
何かをするのが、前へ進むのが怖くなる。
C:脱線してマンションに激突した電車。
高速道路の壁に縦に突っ込んだバス。
それらを見てると他人事とは思えないものを感じる。
T:もう結果がわかってることなら、
その前に怯えてたってつまんないだろ。
ああそうだな。
そもそもそんなこと知らないはずなんだから、
楽しそうな顔でもしてないとな。
C:地球は丸いってどうしてわかるのさ。
地球の果ては崖に決まってる。
ぐるっと回ってこれるなら、
そんなの果てじゃないだろう。
町内一周してきたのと変わらない。
お前は地球の果てまで行ったのか?
ならばなぜここにいるんだ?
(一人出て行く)
C:俺は地球の果てまで行ってやる。
崖まで行けたら俺の勝ち。
その前に邪魔されて、
何かにぶつかって死ぬかもしれない。
どっちにしろ、
俺がくたばったところが地球の果てだ。
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○自分にだけ雷が落ちるような気がする
台本ではCとなっているが、ここのキャラクターはハンガー猛である。
実はこの作品の前半の半分は、ハンガー猛の半生のダイジェスト版だ。
正義のヒーローから突撃リポーターに転身するまで、
ハンガー猛の前には常に困難が立ちはだかり、
ヒーローにこんなことやらすか!ってくらいカッコ悪い姿も晒す。
いつも傷だらけで、あんまり報われない。
このシーンは、
そんなハンガー猛のボヤキであり、葛藤であり、覚悟が語られている。
なお、くれぐれも言っておくが、
このシーン、キャラクターをもって、作者を代弁したものではない。
もちろん、山本太郎に引っ掛けたわけでも「全く」ない。
こっちの方が先だ(´Д`)
「ハンガー猛」という名前は、仮面ライダーの本郷猛から来てるし、
後で出てくる「おやっさん」とか、設定も被せてるところはあるが、
われらの世代の憧れをなぞってまで語りたかったのは、
この世に星の数ほどいる、栄光なきヒーローたちの、
冴えない日常からは想像できないほどの、熱い心である。
○お前は地球の果てまで行ったのか?ならばなぜここにいるんだ?
たまたまそこにいたサンマに話しかけている。
二人の回は、サンマではなくアリだった。
「何やこのおっさん」とばかりにその場を去るサンマ(アリ)であった。
地球を1周して、次のシーンでまた出てくる。
え?
ホントに1周してきたんだってば!
本番中に役者に地球1周させるブラック劇団、ここにあり。
3回転ジャンプやトリプルサルコーもするから全然平気だろ(´Д`)
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4)この道
サンマ(アリ):海からほど近いこの街の、
濡れたアスファルトに腰を下ろして、
人の行き来を眺めているのが好きだ。
~人はどこから来て、どこへ行くのだろう?~
ニコ先生:お客さん、さっきここ通りましたよね。
サ(ア):地球を1周してきました。
ニ:月日は100円の価格にして、行き交う年もまた、それもまたよし。
サ(ア):イエッス。
ニ:時の流れでさえ、100円ショップで売ってる世の中だ。
サ(ア):あ、知ってる。
道端に立って旅人に話しかけてくる見るからにスケベそうなオヤジだ。
ニ:いやいや、私はこう見えてもただの…
サ(ア):ドウソ人だから、こいつの言うことは信じちゃいけないんだよね。
ニ:まあそう言わずにこっちへ来て茶でも飲まんか?
ほれ、茶が入ったぞ。飲め、
サ(ア):…うっぷ!! 何だよ、土じゃねえか!
ニ:茶土でございます。
サ(ア):僕のことからかったな!もう帰る。
あれ!?え!?うわっ???
(靴が履けず、飛ばされてしまう)
ニ:ドウソ人の招きに遭いて、取るもの手につかずじゃ!
♪この道は いつか来た道
ああ ウソだよ
お母さまと馬車で行ったよ
ホーホホホ
--------
○ドウソ人
ここでのキャラクターはニコ先生だが、
おくのほそ道の冒頭を喋ってるのでわかるように、
芭蕉に見立てた設定である。
芭蕉が旅したのは大昔。
今現れてるのは霊みたいなもんだろう。
だから、旅人を見守る道祖神のような位置にいる。
もちろんドウソ人だから、騙されちゃいけない。
このシーンのベースは「ンジャメナのサンマ」の旅立ちのシーンである。
あれをやった頃=15年前は、これから世界を旅するサンマだったが、
今回は地球を1周してきたサンマ。
時は流れた。
しょっぱい思いもたくさんして、もう塩を振る必要もなさそうだ。
アリバージョンも、なかなか良かったぞ(´Д`)
********
「悪魔の選択」の話を書いていて、
地元の中学の文化祭で何回か上演された作品を思い出した。
≪進路選択に悩む主人公の前に、6つのタイプの型が示される。
その中のどれかを選ばなければならない。
でもやっぱり、どれも選べない…≫
そんな内容だったと思う。
「マイ ライフ」って作品。
少し前の中学演劇では定番だったみたいだ。
この作品の結論はたしか、選択肢にない答を選んだのだと思う。
そこから読み取れる
「中学生につけてほしい力」
それは、「前提を疑う力」。
日本国民にも、もう少しつけてほしいと思う。
ではまた来襲。
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