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うぃっと第61回公演うぃっと第61回公演「赤っぽいネコ、或いは幸福な王子」12/26~28あさくさ劇亭にて。来てね! …劇団W.I.T.のメルマガです。基本、斜め上なブラックジョーク満載の文面なので、真に受けて炎上させないでね。
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ピークは過ぎたとはいえ、
エアコンを消すと寝苦しい夜が続く。
おはようございます、ニコちゃんです。

横になって目を閉じてると、
目は閉じてるのに天井のようなものが見えた。
目を開けると、実際の天井はもっと高かった。

ははあ、あれか。
突如甦ったのは、
少年時代過ごした
二段ベッドの下の段から見える、
上の段のベニヤ板。

そんな昔の記憶に、
自分が今も影響され続けてる、
そこに驚いた。


******
□1
うぃっと次回公演
12/23-25

□2
UG4解説編
壁から出てきたのは(3) 
******

□1
うぃっと第51回公演
12/23-25
あさくさ劇亭にて。


うぃっとのボスのしなやかしなちゃんです。

うぃっとは一昨年30周年を迎えましたが、
俺たち夫婦は今年で結婚30周年。

じゃあ、結婚30周年パーティの余興に、
いろんな人が来ました!
…そんな感じで目出度くやってみるのはどうだ?

いろんな人や、
牛や、ネコや、サンマや、鳥や、ヤギや…


はい。
というわけで、

次回公演は、UG5。
アンクル・ギャグシリーズの第5弾。

題して、
「アンクル・ギャグの宴」

これで行きたいと思います。


…何だよ、そのやっつけ感?


うるせえな、
ひと夏考えに考えて、
イーカゲン考えるのにくたびれて、
出てきた結論じゃ。
ありがたく受け取るがよい。


ははぁ…


(次回につづく)


○おさらい
「アンクル・ギャグ」シリーズ

1)アンクル・ギャグの小屋
(2009.10 門仲天井ホール)
http://wittokyo.web.fc2.com/ug/

2)ガッカリ館
(2012.6 神楽坂die pratze)
http://wittokyo.web.fc2.com/44_gk/

3)アンクル・ギャグの小屋(3号店)
(2014.12 あさくさ劇亭)
http://wittokyo.web.fc2.com/47_ug3/

4)アンクル・ギャグの小屋 4~うぃっとの宝船~
(2015.12 あさくさ劇亭)
http://wittokyo.web.fc2.com/49_ug4/

□2
「アンクル・ギャグの小屋 4
~うぃっとの宝船~」
解説編
第24回
41)壁から出てきたのは(3) 

------

サンマ:今晩は。

おくさん:はあい。

サ:牛乳、ください。

お:どうぞ。



サ:何かあったんですか?

お:ネコさんが水に落ちたんです。

サ:(河原まで駆けて行く)
どうして、いつ?

キョロ:もうダメです。落ちてから45分経ちました。




赤ネコ:
問題です。
壁の中から出てきたのは、次の中でどれでしょう?
1.死体
2.カムパネルラ
3.赤っぽいネコ



サ:死体、かな?

ネ:それはお目が高い。
おめえが他界だ。
全部おんなじだボケ。

サ:ふふふふふふ……銃バン!



ネ:おめでとう。
君は勝利と自由を手に入れた。

------

○何かあったんですか?

前のシーンで津波を起こして赤ネコを流したサンマだが、
おくさんの前では知らないフリ。

バッチリ隠し通せたと思ったら、
倒したはずの赤ネコが出てきて、問題を出す。


○お目が高い→おめえが他界

この公演にかぎっては、
どこまでも命をかけて戦う赤ネコとサンマ。
そんなに相手が死ななきゃ納得できんのか?

何で?
俺にもわからん。

そのくせ、
中高生ぐらいのガキンチョが挨拶代わりに
「お前死ねや」って言うのと同じぐらいの軽いノリでもある。


○銃バン
選択肢にない答を選んだサンマは、ついに勝利する。

しかしホントにトドメを刺してはいけない。
そこらの河原で少年が殺された事件と変わらん。

なるほど、逆にああいった輩は鬼畜ということか?

いやいや、獣は殺すために殺したりはしない。

では、獣にも劣る人間の業なのか??
個人から国家まで、犯罪者から軍隊まで…

…ああ俺は一体何を言ってるんだ???


そういうのは芝居だけで充分だ。
だから日本中世界中の舞台では今日も、
斬って斬られて殺し合い、平和が保たれる。

ポケモンは捕獲しても、生身の人間は捕獲してはいけない。
安倍マリオを見て「ウケればいいじゃないか」と思うのは勝手。
だが、批判を許さないのは狂信で滑稽。

ゲームキャラのように戦場に送られても笑ってられるのか?

なぜそう悪意を持って捉えるかって?

だって既にそうじゃないか。
吹けば飛ぶキャラクターのように、人は酷使され、
明るく軽くノリノリで、ダメならリセットされる世の中。

それを当たり前のように受け入れ、
批判する者、はみ出た者、弱者を叩く黄色いアンクルトムの皆さん。


…ああ、だから俺はさっきから何言ってるんだ???


(次回「自由の先にあるもの」につづく)


☆次号は「ニコ先生の人生相談 2」より
「それぞれの道」です。

******

狭い団地に4人兄弟で育った。
小中の頃は周りが敵だらけで毎日戦っていた。
ほとんど1対多だったので、
やられっぱなしか逃げ回った記憶ばかりだ。
書き出すとキリがないが、悔し涙で寝入る日々だった。

その時見えた風景が、二段ベッドのベニヤの天井。
貧乏暮らしの想い出の例えで
「天井の染みまで憶えてる」って言うけど、そんな感じ。

ベニヤの天井は、自分の意識の深いところで、
抑圧の象徴として上昇を阻む存在だったのかもしれない。
ああ、たしかに色々思い当たるわ。

あ、でも、悪いことばかりでもなかった。
それはまた今度。

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